青い日記帳 

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「光と影展」

東京都写真美術館で開催中の
「光と影-はじめに、ひかりが、あった」展に行って来ました。



ハクトウワシに見つめられ?「地球の旅人」展に。
折角、写美まで来たのだからともう一つだけ写真展でも。

選択肢は二つ。
カメラ「球体写真二元論:細江英公の世界」展
写真展:細江英公氏が「球体写真二元論」主観的ドキュメントから絵本まで
三島由紀夫の写真集『薔薇刑』で知られ、肉体を撮り続ける細江英公氏(73)の写真展「球体写真二元論 写真家・細江英公の世界」が、東京・恵比寿ガーデンプレイスの東京都写真美術館で開かれている。細江氏自身が「主観的なドキュメンタリー」と呼ぶ代表作に加え「童話的でロマンチスト」な面にも光を当てた構成になっている。

徒然と(美術と本と映画好き...)のlysanderさんの記事

カメラ「光と影-はじめに、ひかりが、あった」展
写真展:「光」と「影」テーマに15個人・団体の作品で−東京都写真美術館
19世紀に誕生した写真の原点である「光」と「影」にスポットを当てた写真展が東京・恵比寿ガーデンプレイスの都写真美術館で開かれている。写真技術が新たな技法だった時代から現代の若手まで、15個人・団体の作品を通じて写真家にとっての光の意味を浮かび上がらせている。

私もかみさんもどちらでも良かったので、「チラシ」で決めました。
内容なんて読まずにチラシをぱっと見た第一印象で。

「球体写真二元論:細江英公の世界」展のチラシはこちら。

大自然の美しい姿を観た後にこれ見ると台無しになってしまいそうなので却下。
そんなわけで、消去法で選ばれた展覧会が「光と影」でした。

ただ積極的に選んだ展覧会に限って「収穫」があるもの。
こんかもご多分に漏れずありました。ありました。

それでは「収穫」をご報告。
収穫その1

小野祐次という写真家さんが「名画」を撮影した作品がありました。
カラバッジョやフェルメールの絵を写真で撮っている作品です。
でも、普通に撮っているわけではなく何でも「当時の灯り」を
再現し撮影しているとのこと。要は電気も何も無かった時代の灯り。
だから撮影された作品は真っ黒(に近い)ちゃんと見えるのは額縁だけです。

こんな作品ばかりです。

ちょっと企画倒れっぽいような感じも受けましたがフェルメールの
「窓辺で手紙を読む女」があったのでそれでも収穫。

因みに↓の写真は「ようこそアリスの庭へ」管理人さわぴーさんがドレスデンアルテマイスター絵画館で撮影されたものです。(2004年06月17日)


収穫その2

カロタイプ技術(史上初のネガ‐ポジ法)を世界で最初に発明したウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの世界初の写真集「自然の鉛筆(The Pencil of Nature)」が展示されていました。



何を今更タルボット。。。
否否、今だからこそタルボットです。
あの写真家・杉本博司氏が次にターゲットにしているのがこのタルボットです。

 準備中の写真シリーズは、写真技術の発展に貢献した英国人タルボットが約170年前に撮影した最初期の紙製のネガを購入し、自分で焼こうという企画だ。「写真が発明された時の『原初の驚き』が体験できるはず」と期待する。
 デジタル化で激変する写真の世界だが、原点に戻ってその魅力を問い直す。「カメラは、人間がものを見るとはどういうことかを考える非常に面白い装置なんです」

マイタウンUSAより。

楽しみ。楽しみ。

収穫その3

森山大道の「光と影」(この写真集今では凄いプレミア付いています)
因みにアマゾンでは…「光と影」 (1982年) 森山 大道

未発表作品30点が一挙公開されています。


私には写真の良し悪し分りませんが、白黒写真ってやっぱりいいな〜と
思わせる作品がずらり。「白」「黒」がとても「多彩」に見えました。

昼の学校 夜の学校
「昼の学校 夜の学校」 森山 大道

因みに、今、表参道の「ナディッフ」では森山大道の写真展開催しています。

森山大道「記録 第6号」1月12日−3月4日

収穫その4

杉浦邦恵さんの「影絵」的な写真がクイズのようで楽しかったです。
世界中のアーティストさんのシルエットだけを写した写真が
展示室の壁に大小様々の大きさで「展示」されています。

例えばこんな感じ。


さて、これは誰でしょう??
キャプション見れば「答え」が分ります。

これ前述の森山氏だそうです。
他にも草間彌生、ビル・T・ジョーンズ、ジャスパー・ジョーンズなど等。
(ビル・T・ジョーンズはチラシに使われています。)

面白かったのは、宮島達男さんの影絵が一発で分る点です。
だって例のデジタルカウンターも写っているんですから。
大ヒントですよね。

これらの作品は「アーティストの書類」というタイトルだそうです。

アメリカの南北戦争前後の白人と黒人奴隷の問題を提起しているキャラ・ウォーカーの切り絵作品と一瞬見間違えましたが、それほど強いメッセージ性はないようです。
Kara Walker: Pictures from Another Time
Kara Walker: Pictures from Another Time
Kara Elizabeth Walker, Thelma Golden, Robert Reid-Pharr, Kara Walker, Annette Dixon, University of Michigan Museum of Art

収穫その5



リー・フリードランダーの「New York City
1966年ですから今からもう40年も前のニューヨークのヒトコマ。

自分の影が被写体に写り込んでしまっています。
はじめは違和感あったのですが、見ているうちに気にならなくなりました。
っというか、自分の影のように思えてきました。
1960年代のNYへタイムスリップした感覚です。

それと、現在単身NYへ渡った友人BEBEKOさんの
活躍をこの写真を通して垣間見られたような気にもなりました。

全くの素人の私でもこれだけ楽しめました。
消去法で決めるのも悪くない選択でした。

一応最後に「今日の一枚
(「今日の一チラシ」かな)

片桐飛鳥の「Liget Navigation」(のチラシ)



片桐飛鳥の「Liget Navigation」という作品も勿論展示されていました。モノクロの写真群の中にあって際立って美しい色を発っしている作品でした。

同タイトルの写真集が今月発売になるそうです。(なったのかな?)





この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=889
本展では写真芸術の原点である「光と影」をテーマのひとつとして、そのはじまりから、近年のデジタル写真の台頭によって、より多様性を呈する現在の写真表現までをさまざまな観点から検証します。
当館収蔵作品による数多くの国内外の写真・映像作品、資料をはじめ、世界の第一線で活躍する現代写真家・アーティストたちの最新作は、私たちに写真映像の新たな可能性とかわりゆく価値観を示してくれることでしょう。

展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

こんにちは
いつも楽しく拝読しています。
この展覧会は行きたいうちのひとつです。
杉浦さんが好きなので楽しみにしていました。

写真を見る時の楽しみは、被写体とアーティストとの距離感、感情の有無やその深さ、
アーティストの視点がどのあたりにあるか、などが伝わってくることです。
モノトーンの作品は白〜グレイ〜黒に至るグラデーションの美しさに惹かれます。
画面の粒子の粗さや細かさの具合も魅力のひとつですね。

情報を頂いて、楽しみになってきました。
ありがとうございました☆
ついでに(?)細江さんも見てきます!

ricico | 2007/01/14 1:54 PM
@ricicoさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

ついでに観た写真展にしては
とても面白かったで。
帰ってきてからあれこれ調べて
「ほーーそうだったのかー」など
新たな発見もありました。

でも写真の世界は近寄らないようにしています。
これ以上身を滅ぼしたくないので(^^ゞ

>「写真を見る時の楽しみ」
ricicoさんが書いてくださったポイントだけでも
これから写真の観方随分変ってきそうです!
ありがとうございます。
なるほどね〜

行って損はないかと思います。
細江さんは昨日新日曜美術館で取り上げられていましたね。

Tak管理人 | 2007/01/15 9:38 PM
Takさん、こんばんは。遅くなりましたが、コメント失礼します。
実はTakさんより先に見ていたにも関らず、レビューがものすごく遅くなってしまった私です(汗)

>大自然の美しい姿を観た後にこれ見ると台無しになってしまいそうなので却下。
>そんなわけで、消去法で選ばれた展覧会が「光と影」でした。

非常に納得できます、そのお気持ち。
細江英公の作品は衝撃的でした。子供が見たら泣きそうです。

私は最後に「地球の旅人」を観たので、順序が良かったと思いました(笑)
小野祐次の作品はびっくりしましたね。

>自分の影が被写体に写り込んでしまっています。

カメラマンの自分の影を写すチラリズム的なポートレイトは、結構多くの人がやっていますが、私は結構好きです。
なんとなく自分の影にも思えるような感覚になるというのは、本当にそうですよね。
今日の一枚、私もとても好きな作品なので嬉しいです。
しのぶん | 2007/02/07 12:09 AM
@しのぶんさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

レビューってタイミング逃すと
中々書けないものですよね。
結局書けず仕舞いだったものも多くあります。
展覧会が成仏できません。。。

細江英公の作品も、今なら見てもいいかなと
思うのですが、これまたタイミング悪く…
仕方ないです。

絵画でも絵描き自身の姿を絵の中に
描き込んでいるものありますからね。
写真でしたら工夫次第でかなり
面白くそれもできるはずです。

森山大道氏の作品
ご本人のお話を聴く前だったので
今見たら感じ方絶対違ってくると思います。
Tak管理人 | 2007/02/08 5:42 PM
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