青い日記帳 

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ギャラリートーク「森山大道×会田誠」

ナディッフで森山大道と会田誠のギャラリートークを聴いて来ました。



ナディッフ・ギャラリーで開催中の森山大道「記録 第6号」
(1月12日−3月4日)これに合わせて企画されたトークショー。

でもどうして、森山さんと会田さんの二人が?
何か深〜いご関係でも??

トークショーの司会進行役の長澤章生氏が企画したそうですが
森山さんと会田さんは今日が初対面なのだそうです。

「森山さんと会田さんが並んでいるだけでも面白いかなと思って…」

確かに。。。こんな図柄です。↓


左:会田誠氏 右:森山大道氏
着ているのは森山大道Tシャツ。

ただし、初対面といえども森山氏は
「日本の画家で良いと思うのは大竹伸朗と会田誠だけ」だとか。

トークショー始まるやいなや、森山氏が会田氏の良さを連呼。
「自分は会田誠のファン」「ときめくものを感じる」
「のけぞるほどのインパクトのある作品」(「『のけぞり感』がある」
照れ屋な会田氏。この時点で頬が紅潮。

「こういうことやる人って何なの?と思う」
「何考えてんだろうこの人?とてつもない人」だと
会田氏の作品を実際に何度か観て感じていたそうです。

会田誠の作品の中でもお気に入りなのは
大山椒魚」と「巨大フジ隊員VSキングギドラ」だそうです。
エグイ!

「大山椒魚」はこちらの本の装丁に使われている作品。(画像はこちら

「日本古代文学入門」 三浦 佑之

「巨大フジ隊員VSキングギドラ」は高橋コレクションにあります。。。
(画像はこちら)←あくまでも森山氏の好みですので。

その後も話の合間合間に森山氏が会田氏を褒める褒める。
「明るく残虐」「とても作品がセクシー」など等。
そしてそのたび毎に顔を赤らめる会田氏。

会田氏も流石にたまりかねてか、
「ここにいらしている皆さん、森山さんのファンばかりですから私のことは。」
なんてことまで言い出す展開に。

会田さんの話が思わず沢山聴けて自分にとっては良かったですよ。

三十路―会田誠第二作品集
三十路―会田誠第二作品集
会田 誠

会田氏自身も森山さんに煽られて、結構しゃべっていました。色々と。

曰く「平山郁夫が好きな人は嫌いです」
「自分の作品は分かりやすく嫌われるような作品」
「嫌う=無視されること多いんですけどね。」

森山氏は最後の質問コーナーでは積極的にお話されていました。
Q:頓挫してしまうことが多いのですが、続けるにはどうしたらよいですか?
A:森山氏「欲望の量に比例して持続できると思う。というか、持続させるというよりも集中している時は持続できてしまうもの。好きとかこだわりを持てば良いのでは」

Q:デジタルは使っていますか?
A:森山氏「使っていません。でも暗室は好きじゃない」
(会田氏「サウナみたいですものね〜」)

Q:集中するための儀式のようなものありますか?
森山氏「特にないけど。。。たまに大声を出す『よし!』と気合を入れる」

因みにこの質問に対する会田氏の回答
「スケジュール帳を見て『ヤバイ!』と思うこと」



Q:プリントと印刷物では差が生じてしまうがその辺はどう思うか?
A:森山氏「プリントと印刷物では、印刷になって出てきたものが好き。」
 「印刷により生き返る感じがする」「生のプリントは恥ずかしい、慣れない」
 「写真は編集など他人の手や目を通した方が広がりが出る」

森山氏が数多く出されている印刷物で他人の手を介することなく
自分自身で手がけたものが二冊ほどあるそうです。
以下の二冊だそうです。

にっぽん劇場写真帖
にっぽん劇場写真帖
森山 大道,寺山 修司

サン・ルゥへの手紙
サン・ルゥへの手紙
森山 大道

この二冊は「大失敗だった。。。」とぼそりと。

今回、上梓された「森山大道 記録 第6号」は写真を渡しただけで
一切編集には口をはさんでいないとのことです。

それは「絵作りの否定」でもあるそうです。
これは会田氏が指摘されていました。

森山氏曰く「写真はタブローではない」
トリミングをしたりしながら仕上げていくそうです。作品へ。

森山氏の好きな写真家にロバート・メイプルソープがいるそうですが
彼の作品はまさに「構成美」の極致でもあります。
Flowers
Flowers
Robert Mapplethorpe

会田氏は今年の夏、アフリカのコンゴ、ルワンダなどを旅しながら写真撮影をしてくるそうです。それをまとめた本も出すとか。森山氏に「アドバイス下さい」と頼むと。

「お写しになればok ポンポン撮ればok 危ない所ですお気をつけて」との返答。

会田氏が森山氏の本に書かれた言葉を引用
「量を伴わない質はない」そのものですね。

因みに森山氏も同じ企画で来年メキシコへ撮影に出かけるそうです。

新宿+
新宿+
森山 大道

予定の一時間もあっという間に過ぎてしまいお開きに。
それにしても、お二人ともシャイな方です。

ビン・ラディンに似ている会田さん。セルジオ越後に似ている森山さん。
終始もじもじしていたように見えました。
(「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」は面白い!)

青春は変態
ここでは熱く語ってます。会田氏。必読。

次回のトークショーは
「2月16日[金] 18:00-20:00 森山大道 聞き手:長澤章生」です。

おまけ

5月20日から上野の森美術館で始まる「アートで候 会田誠・山口晃 展」
この展覧会に会田さんの「ジューサーミキサー」という作品が
出展不可になってしまったそうです。。。
この本の表紙になっている作品です。
「三十路―会田誠第二作品集」 会田 誠
(画像は高橋コレクションにあります。一番下。)

森山さんこの作品をじかに観てみたいそうです。
上野の森で観られるかと思いきや出展不可。

これくらいの作品を展示できないなら
展覧会開催する意味あるのかな〜



表参道:NADiff(ナディッフ)


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=903
ギャラリー・トーク
1月27日[土] 16:00-18:00 森山大道×会田誠
2月16日[金] 18:00-20:00 森山大道 聞き手:長澤章生

幻の森山大道個人写真誌「記録」が34年の時を経て、待望の復刊

森山大道の個人写真誌「記録」は1972年に創刊され5号まで発行、以後現在に至るまで中断され休刊となっている幻の雑誌でした。
この度、34年の年月を経て、第6号が発行されることになりました。この写真雑誌は森山大道が自らに向けて、よりセルフィッシュに日常をスナップしたものの中から編集され、体裁・ページ数を変化しながら出版されていきます。
リアルタイムのストリート・フォトを収めていく「記録」の再スタートを機に、同誌に掲載された写真のオリジナル・プリントを展示、森山大道の新しい”記録への旅”をお伝えします。





講演会 | permalink | comments(8) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

たけさん、素敵な記事ですね!
とても参考になりました!
私は森山大道の写真が大好きなのと、
会田誠が理解できなかったのとで、
今回の異色コンビ対談はとても面白いものだなと思いました。
会田誠に関しても、まだまだ詳しく知れたらいいなと思いました。
あんみつ | 2007/01/28 10:06 AM
このお二人の事は、よく知りませんが、私も「平山郁を好き」という人は・・・・ノーコメント
gakko | 2007/01/28 11:02 AM
Takさん、こんにちは。
本当に「ナゼ??」と思う対談のツーショットをUPしてくださり、ありがとうございます。行けない者には愉しみです!!

森山さんは会田さんが好きなんだ…。なんだか意外ですが、私個人の森山さんに対しての固定したイメージが払拭できるかもしれません…。さらっとは交わせない両人の作品。今度作品みるときには今回トークのこと思い出してみます。
とーくる(K) | 2007/01/28 12:46 PM
森山氏の犬の写真とか(こっち振り向いてダラリとしたベロやシッポが印象的な)ザザザっと粗い粒子が好きです。
それでQ&Aに「あーその通りだー」と凄く同意です。

>森山氏「欲望の量に比例して持続できると思う。というか、持続させるというよりも集中している時は持続できてしまうもの。好きとかこだわりを持てば良いのでは

ホント、実感です。ナマナマしくリアルだと思いました。
よいトーク聴かれたんですねえ。
遊行七恵 | 2007/01/28 12:47 PM
先日の山口晃さんのトークショーで会田さんの「三十路」からの引用がありました。(ほぼ朗読)かなりおもしろいコメントだったので、この作品集にも興味があります。でもちょっとなぁ〜というのが正直なところです。
なので直に会田さんのトークが聞いてみたかったですね。残念。
さちえ | 2007/01/28 8:55 PM
@あんみつさん
こんばんは。

お褒め頂き光栄です。
>会田誠が理解できなかった
フツーできません。
素直に出来てしまうとまずいです。
彼それ狙ってますからね。

上野の森の展覧会とりあえず楽しみです。

@gakkoさん
こんばんは。

同じく。
平山郁夫をちゃかした会田氏の作品最高です。

@とーくるさん
こんばんは。

まとまりなくてすみません。
二人ともあまり積極的には
お話されないもので。。。

記事は要点だけ適当にまとめてあります。
森山さんも意外とユニークな方でしたよ。
始まる前に、カフェで席が近くだったのですが
気さくな方なのだな〜と話し声から分かりました。

@遊行七恵さん
こんばんは。

ここのお店はよく行きます。
ついつい財布の紐が緩くなる店でもあります。

たまにこうしたイベント開催してくれるのも嬉しいです。
会場は一杯でした。大阪から来られた方もいたようです。

森山さんの写真、写美で観ましたよね。
あっでもああいうのって好きじゃないんですよね。
ご自身は。

@さちえさん
こんばんは。

多分、さちえさんは山口さんに
軍配を上げると思います。これ聴いていても。
似ているようで違う感じです。
詳しくは後日お会いした時にでも。
今、森美術館の「笑い展」で会田さんの
ビン・ラディン姿見られます。
Tak管理人 | 2007/01/28 11:10 PM
「ジューサーミキサー」は、展示予定です。
ぜひ、森山さんに観に来て頂きたいですね。
もちろん、管理人さんにも来て頂きたいです。
ちなみに最近始めた私のブログにて、チケットプレゼントを行っています。
よろしければ、どうぞ御応募下さい。
フリーダ | 2007/05/12 3:46 PM
@フリーダさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

出るようですね!
森山さんもいらっしゃるかしら、これで。
初日に行こうと狙っています。
楽しみです。とても。

後ほどブログ拝読させていただきます。
Tak管理人 | 2007/05/14 12:37 AM
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大竹伸朗の世界 | 大竹伸朗 | 2007/01/30 1:24 AM