青い日記帳 

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ロイスダールのパン屋さん

パリからやって来た人気のパン屋さん「PAUL」(ポール)



本店は、パン作りの名職人シャルマニヨ・メイヨによりリールに1889年に誕生したそうです。今では世界12ヶ国でチェーン展開しているパン屋さん。
ワールドフランチャイズのカフェとパン フランスの老舗PAULが大人気

ここのパン屋さん、店内で絵をたくさん発見することできます。
例えばJR品川駅のecute品川内にあるポールの店内はこんな感じ。

ブリューゲルのような絵が三枚壁に掛けてありました。

カフェも併設されています。
トレイに敷く紙にもこんな絵が。

マックと比べたら失礼ですが、全然違いますね。

またパンを買って帰る際、紙袋に入れてくれますが
その紙袋のデザインで今までに見たことないもの発見。


スキャンしてみると…


あれ、この作品どこかで観た事あるような。。。

そうそう、国立西洋美術館で開催された
「ベルギー王立美術館展」に出展されていた
ヤーコブ・ヨルダーンスの「飲む王様」にそっくりです。


確かヨルダーンスはこんな酒宴の様子を何枚も絵にしたと
展覧会の解説にもありました。探してみると・・・

こちらはルーヴル美術館所蔵の作品。

The King Drinks

そして、エルミタージュ美術館で同じ絵をついに発見!!

The Bean King 」 Jacob Jordaens 1593-1678
Oil on canvas (transferred from old canvas); 160 x 213 cm

The Hermitage possesses one of the best versions of The Bean King. The subject is the traditional Netherlandish feast on January 6, the Day of the Three Kings or Magi, who came, according to the Gospels, to worship the Christ Child. Traditionally, a pie containing a bean was baked for the festivities, and he who found the bean in his piece of pie became Bean King. In this picture Jordaens showed the most joyful and noisy moment of the feast. Rich colouring and dynamic gestures emphasize the air of festivity.


この一連のどんちゃん騒ぎを描いた作品については
先日ご紹介した宮下先生の「食べる西洋絵画」に詳しく説明が付されていました。
食べる西洋美術史  「最後の晩餐」から読む
『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』 宮下 規久朗

 一方、カトリックのまま残ったフランドルでは、大工房を構えた巨匠ルーベンスが圧倒的な影響力をもって活躍していたが、その影響下から優れた画家が育っていた。
 その一人、ヤーコブ・ヨルダーンスはルーベンス作品に見られる高揚した生命力をさらに発展させ、農民が登場する風俗画を得意とした。歴史画や寓意画においても、ニンフやサテュロスが乱舞する祝祭的な情景を粗野なまでに力強く表現した。彼がもっとも得意とし、人気を博したのは、農民や庶民の乱痴気騒ぎの情景だが、横が三メートルもある歴史画のような大画面にこのような世俗の主題を描いたことが注目される。
 ほぼ同じ主題を描いたステーンに影響を与えたと考えられるヨルダーンスは、フランドルに住みながらカルヴァン派の信者であり、ハーグ近郊のハイス・テン・ボスで制作したこともあったので、オランダでは比較的よく知られていたのだろう。老人が歌い、若者がバグパイプを吹く一家団欒の宴席である《老いが歌えば若きが笛吹く》、それに《豆の王の祝宴》という二つの主題が、とくに繰り返し制作された。
 「豆の王様」とは、ステーンも描いた十二日節の行事だが、生誕間もない幼児キリストに東方から三人の王一三博士一が贈り物を持ってやってきたことにちなむ祝宴で、豆を一粒だけ入れて焼いたケーキを切り分け、豆入りに当たった者が王の役になり、彼が王妃、侍従、侍医などの役を割り振って擬似宮廷を作り、「王様の乾杯」という一同の唱和とともに酒を一気に飲み干すものである。


一枚の一見何の変哲もない紙袋ですが
探ってみると色々分って面白いですね。

こんな身近なとこにフランドル絵画があるなんて。。。。

「PAUL」(ポール)行かれることありましたら
「ヨルダーンスの紙袋に入れて下さい!」と
リクエストしてみては如何でしょうか?!

「王様」もきっと喜ぶはずです。

Jacob Jordaens: Design for Tapestry (Pictura Nova, 5)
Jacob Jordaens: Design for Tapestry (Pictura Nova, 5)
K. Nelson

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=927

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この記事に対するコメント

品川の「PAUL」には仕事帰りに寄りますが、
こんなステキな紙袋に入れて頂いた事無いですね。
同じパンを持ち帰るにも包み一つで気分も違いますから、
今度リクエストしてみます。
ノリック♪ | 2007/02/21 2:22 AM
ヨルーダンス大好きなので嬉しいです!
品川はあんまり行きませんが、就活の帰りにでも寄りたいと思います。
ほんと、包みひとつで気分変わりますよね。現金ですかね?(笑)
tiro | 2007/02/21 7:48 AM
先日、品川の「PAUL」でパンドミーとバケット、それにカヌレを買ったばかり。その時はいつもと同じで、ベージュのビニル袋で渡されました。こちらの袋で渡されたほうが、美味しがさらにUPしそうですね〜♪
「ベルギー王立美術館展」で見た『飲む王様』‥躍動感があって感動しました。今でも目に焼きついています。同じヨルーダンスの『豆の王様』なのですね! Takさんの日記を拝読しているだけで、本当に色々な知識が身につきます!
Ichi-N | 2007/02/21 9:08 AM
東京駅の八重洲の横のビルにPAULが出来たときはすぐ買いましたが、今ひとつ味がなじまなかったので、品川駅にあるのは知っていましたが、買ったことはありませんでした。袋が欲しいから、今度かってみよう!
六本木ヒルズのロプションのパンは絶対に通りかけたら買うんですけど・・・
gakko | 2007/02/21 9:38 AM
品川は羽田からの到着点なので、あまり長居しないのが祟りました。ホームから出ないのでecuteにも一度しか行かなかったのですが、次の訪問時にはちょっと寄ってパン買います。それで多分店員さんにこう言います。
「なんか人がワイワイよってる絵の袋に入れてください」
・・・果たしてあたし語が通じるか否か・・・
なんとなく楽しみです♪
遊行七恵 | 2007/02/21 11:02 AM
私、ポールファンです。しかし、一回もこのような袋と遭遇しておりまっせん!

六本木一丁目駅のポールは、大倉、泉屋の帰りにちょっと一息にナイスです。そこなら、あるかなぁ・・・

チーズが好きな人なら、バッチリです。
パンの皮の固いところもおいしいでっす。

アート袋もっと頑張って欲しいですね。
あべまつ | 2007/02/21 1:32 PM
私もポールには行きますが、こんな綺麗な袋見た事無いです。
量を買わないからかしら?
もっぱらイートインだからですかねぇ〜
…いやいや、Takさんの“アート大好きオーラ”に王様がお出ましになったのですね!
私も頑張ってオーラ出してみます(>_<)/
るる | 2007/02/21 3:16 PM
私もPAUL大好きで八重洲の方はたまに通ってますがこんな素敵な袋に遭遇した事はありませんでした!品川限定なのでしょうか?
kurohani | 2007/02/21 4:42 PM
こんな素敵な袋!

何度か品川では買いましたが、初めて見ましたよ!
行くとカンパーニュとクロワッサンをいつも買っています。

カンパーニュは見た目とても美味しそうなのでついつい買うのですが、gakkoさんと同じく、なんかちょっと馴染まない感じ。もう少しだけ軽いとうれしいんですけど・・

クロワッサンはとってもお勧めですよーー。

それにしても、ヨルダーンスの紙袋所望が次々に行くと面白いでしょうね。ちょうどTakさんおすすめの「食べる西洋美術史」を読んでいるところなので、王様の意味がよーーくわかって嬉しかったです。写真が多くてわかり易く、読みやすい本ですよね。
aki | 2007/02/21 9:56 PM
PAUL大好きです。
帰宅経路に最近一店出来ました。とても重宝しています。
クロワッサンも大好きです。

あべまつさんと同じように、私も大倉などへ行く際は、
よく六本木一丁目のPAULのテラスでパンをかじってます。
近くのタリーズのコーヒーと組み合わせると安上がりです。(?)
はろるど | 2007/02/21 11:00 PM
@ノリック♪さん
こんばんは。

この紙袋確かに今まで見たことありませんでした。
ちゃっかり、もう一枚下さいとお願いして
いただいてきました。
いい感じでしょ!


@tiroさん
こんばんは。

ヨルダーンス好きとはこれまた珍しい!
お目が高いですね。
ルーベンスより人間味ありますよね。

@ichi-Nさん
こんばんは。

この紙袋たまたま「セット」で販売していた
パンを買ったからでしょうか。
確かにこれいつもと違いますよね。。。


ベルギー王立美術館展で見た作品は
正直変な絵だなーーと初め思いました。
でも理由を知って納得。
そしてまたポールで出会えました!!

@gakkoさん
こんばんは。

あらら、、、お口に合いませんでしたか。
一度駄目でも二度三度と召し上がっているうちに
慣れてきておいしく感じるやもしれません。
そんなことうりにしているラーメン屋もあります。

@遊行七恵さん
こんばんは。

実はポールは神戸に行った時に初めて知ったんです。
三宮にありますよね。
rossaさんから教えてもらいました。

今度品川利用されるとき、是非とも
そのセリフで注文してみて下さい。
ポイントはカフェ側のレジです。
あそこなら空いていて「わがまま」通じます。

@あべまつさん
こんばんは。

やっぱり特別な袋だったのでしょうか…
次に行った時にでも確認してみますね。

チーズ入りのパンっておいしいですよね〜
問答無用!!異議なし!!

アートな紙袋、次に出してくれるなら
どんな絵がよいでしょうかね。
いっそのことフェルメールでも。。。

@るるさん
こんばんは。

街にでるとアートのコネタ収集ばかり
しているような気がします。
アブサンのゴッホが描いてある
アートボトルも実はかなり惹かれています。
欲しい!!

パン一個でも「賑やかな王様紙袋で!」と
オーダーするともしかして。。。

@kurohaniさん
こんばんは。

品川だけでしょうかね?そんなことないと思うのですが。
東京駅が一番近くなので今度そこで聞いてみますね!

@akiさん
こんばんは。

クロワッサン美味いですよね〜
私も好きです。
二三個ぺろりといけちゃいます。

「食べる西洋美術史」お読みになってるのですね!!
あれほんと良い本ですよね。
新書も出すぎの感ありますが、
ああいった良書が出るなら大歓迎です。

>ヨルダーンスの紙袋所望が次々に行くと面白いでしょうね。
そんな〜〜

@はろるどさん
こんばんは。

はろるどさんもお好きですか!
それはそれは・・・(←意味深)

美術館めぐりをしていると
食事とるの忘れます。
でもかみさんと一緒だと・・・
しっかりとたっぷりと。。。

Tak管理人 | 2007/02/21 11:20 PM
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