青い日記帳 

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キーワードは「沈思黙考」

中経出版から発刊された文庫本「ダ・ヴィンチ7つの法則」
著者はマイケル J.ゲルブ

ビックカメラ有楽町店に突如現れお買い物したり、チケット40万円のVIPパーティーを開催しているマイケルさんではありません。
マイケル独り占め10秒40万円!(朝日が記事にするのか〜)

何でもこの本の著書マイケルさんは、「つねに斬新なクリエイティブ・シンキングとハイ・パフォーマンスを提唱する著作家であり、AT&Tや米ナショナル・パブリック・ラジオ社(NPR)など一流企業のコンサルタントも務める人物」なのだそうです。

ダ・ヴィンチ7つの法則
ダ・ヴィンチ7つの法則
マイケル J.ゲルブ

↑このカバーイラストは茂利勝彦氏によるもの。ちょい微妙。。。

内容は「自己啓発」本の類です。
マイケル氏はこの本の中で「7つの法則」を提示し、これに従えば
「成功」間違いなしと言い放ちます。何を以って成功とするかは曖昧ですが、
彼曰く「昇進、外国語習得から一流シェフへの転身まで可能」だそうです。

「7つの法則」とは以下の通り。
好奇心(クリオシタ)―人生に対する飽くなき興味と絶えず学ぼうとする意欲
検証(ディモストラツィオーネ)―知識を経験によって立証する、そして失敗からも学ぶ
感覚(センサツィオーネ)―経験を生かすには、感覚、特に視覚をつねに磨いておく
ぼかし(スフマート)―曖昧さ、矛盾、不確かなものを積極的に受け入れる
芸術と科学(アルテ/シエンツァ)―「全脳思考」で、芸術と科学、論理と創造力のバランスをとる
身体(コーポラリタ)―優雅さ、両手利き、健康、平衡感覚を開発する
関連(コネッシオーネ)―すべての物事と現象は関連しているという認識と理解


まぁどこにでもあるような内容の本です。
ところがこれにレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉を上手く
絡めては自説を展開していくので、ついつい読んでしまいます。

著者マイケルさんの意見なのか、ダ・ヴィンチの意見なのか
読んでいるうちに混同してしまい、わけ分らなくなります。

いい加減読むのやめようと思いかけると、頃良いタイミングで
「Self-Assessment」なる自己評価チェックシートが登場。
こういう類のものってついついやってしまいますよね。

例:
「曖昧なことにも腹を立てない。」
「自分の直感のリズムに適応させる。」
「変化を受け入れてやっていける。」
「毎日の生活の中にユーモアを求める。」
「『すぐに結論に飛びつく』傾向がある。」

↑は第4の法則 ぼかし(スフマート)の項目にある
あなたの「ぼかし」力を知る為の自己評価シートの一部。

これでチェックしたら、早速エクササイズ!
エクササイズ「モナ・リザ」をじっくり眺めて瞑想する。
この辺はまぁ許せるというかやれと言われれば仕方なしにやりますが
エクササイズ「モナ・リザ」の微笑を真似る。
これってどんな効果があるの??謎。モナ・リザの微笑みよりも謎です。

また第3の法則感覚(センサツィオーネ)では
ダ・ヴィンチ流「視覚」を研ぎ澄ますエクササイズとして
このような提案をマイケル氏はされています。
(↑この時点で「ダ・ヴィンチ流」というのがあやしい…)

エクササイズ:美術館を活用する
偉大な芸術に対する鑑賞力を深め、ものの見方を知る能力を養うにはどうすればよいか。一つは美術館を訪れることだ。教養ある人でさえその多くは美術館に行くと圧倒されてしまうらしい。見るものがあまりに多いかららしい。楽しむことができなければ、ただぐったり疲れて、成果も少ないことになる。テープやガイドの説明を聞くのもいいが、その説明がいつも最上のものとは限らない。

こう前置きしたあと、素晴らしく斬新な方法を提示してくれます。
それは友人と美術館へ行き、館内へ入ったら落ち合う時間だけ決め
同じ展示を別々に見る。専門的な判断は控え、新鮮で無邪気な目で
ただ見るだけにする。作者も作品名も見ないで。

そして最も深く感銘を与えた作品についてメモを取る。
友人と合流し、最も素晴らしいと感じた作品について印象を話しあう。

えーーと。これのどこがダ・ヴィンチ流「視覚」を研ぎ澄ますエクササイズなの?
普通、二人や複数で美術館へ行ったら同じようなことごく自然としますよね。
お茶飲みながらとか、またはブログで意見語り合ったりとか。

でも著者マイケル氏はこう締め括ります。
私はこのエクササイズを友人たちとやってみたが、皆、異口同音に「今までこんな楽しかったことはなかったよ」と言ってくれた。

リップサービスだって!!

こんな調子で文庫本一冊書かれています。
私、一時間で読み終えました。自己評価シートは適当にやりながら。

500円ちょっとの文庫本ですから、許容範囲です。
読者をたぶらかすような内容ではありません。

それにダ・ヴィンチの作品もちらほら登場します。
手稿に書かれたことやダ・ヴィンチの人となりも。

洋書のハードカバーでは1600円以上します。。。高っ。
The How to Think Like Leonardo Da Vinci Workbook and Notebook: Your Personal Companion to How to Think Like Leonardo Da Vinci
The How to Think Like Leonardo Da Vinci Workbook and Notebook: Your Personal Companion to How to Think Like Leonardo Da Vinci
Michael J. Gelb

日本では500円ちょっとで気軽に買えるのでそれは有り難いことです。
1600円出して買っていたら「怒りの記事」になっていたはず。

念のため。この本、1998年にアメリカで発売され、ベストセラーになり
今では24カ国で翻訳され世界中の多くの人に影響を与えているそうです。


因みにこの本CD化もされています。
How to Think Like Leonardo Da Vinci
How to Think Like Leonardo Da Vinci
Michael J. Gelb

最後にこの本を読んで一番良かった点ご紹介して終りにしますね。
第1の法則 好奇心(クリオシタ)から。

エクササイズ:沈思黙考する
この喧騒の時代に、沈思黙考することはむずかしくなった。集中力が保てる時間はますます短くなり、魂は病んでいる。
ウェブスター辞典の定義によると、「沈思黙考するー(contemplate)」とは、「継続的に注意をはらって見ること、深く瞑想すること」である。ラテン語の(contepmplari)に由来する言葉で、語源は「寺院の区画を定める」であり、そこから「注意深く見つめる」という意味になった。


うる覚えですが、西垣通氏が「閾値」が昔と現在では全く違ってきてしまっていると、どこかに書いていらっしゃいました。慌しい毎日です。ゆっくり一つのことについて「沈思黙考」する余裕がなくなってきています。

例えばこのブログを観ればそれは手に取るように分ります。
毎日更新だけに明け暮れるのもどうなのかな〜とふと考えたりもしました。

ダ・ヴィンチ7つの法則」 マイケル J.ゲルブ。散々突っ込みいれつつ紹介してきましたが、お時間あれば読んでみて下さい。どこか数箇所必ず心に引っかかるポイントあるはずです。きっと。

同じ著者のダ・ビンチ本も読んでみたくなりました。
ダ・ヴィンチ解読
ダ・ヴィンチ解読
マイケル・J. ゲルブ

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ −天才の実像」展も20日から始まりますね!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=944
ゲルブ,マイケル・J.[ゲルブ,マイケルJ.][Gelb,Michael J.]
潜在能力の開発、クリエイティブな発想法、速修能力、リーダーシップ訓練などの分野で、常に革新的な方法をとり入れ、国際的にも高い評価を受けている。クラーク大学で心理学、哲学を学び、優等で卒業。アレクサンダー・テクニック(心と体の調整法)の教師養成課程を修了。同時にゴダート大学で「心理と体の再教育」で修士号を取得。この修士論文をもとに『プレゼンテーション・スキル』を刊行。オーディオ教材『マインド・マッピング』『あなたの創造的天才を仕事に生かす』は、国際的ベストセラーとなる。心と体のバランスを追求し、ジャグリングを習得。プロのジャグラーとして、ローリング・ストーンズやボブ・ディランのステージに出演。合氣道(五段)やチェスにも造詣が深く、チェスの名人レイモンド・キーンとの共著『サムライ・チェス』などの著作もある
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