青い日記帳 

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保険金100m euros

昨日upした記事のコメントでgakkoさんが
こんな事を教えて下さいました。
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」 に関連した話題です。

フィレンツエに住むマイミクが「受胎告知」出発騒動を教えてくれました。当地では、「受胎告知」出発直前になって、ゼッフィレッリまで出てきて、日本に持っていくのを反対、飛行機に乗せるなんて・・・と大反対がおきたようです。

フランコ・ゼッフィレッリ監督まで登場して抗議とは
早速イタリアのニュースをグーグル先生で調べてみると。。。

ありました。ありました。

ーthe decision made by culture minister Francesco Rutelli was contested by prominent figures including Uffizi director Antonio Natali, film director Franco Zeffirelli and a member of Forza Italia party, Senator Paolo Amato, who chained himself to the Uffizi gates in sign of protest.

ところで、ゼッフィレッリ監督の姿は…

 
自らをウフィツィの門に鎖で縛り付け抗議するAmato上院議員

面白そうなのでニュースをあちこち検索していると
色々今回の「受胎告知」の貸し出しについて分りました。

アマート上院議員やゼッフィレッリ監督など一部の文化人は
「受胎告知」が商業目的で日本へ貸し出されることや
日本まで運搬するにはルネサンス期に描かれたこの作品にとっては
とても負担になると主張し反対しているようです。


ウフィツィ美術館の壁から外される「受胎告知」
ジーンズ穿いたおじさん慎重にね!

貸し出しを許可した「Culture Minister Francesco Rutelli」に対して
「arrogance」傲慢だとアマート上院議員らは言っているようです。

それに対して、文化相Francesco Rutelli氏は
鎖を用いるなど異様な反対行動を売名行為だと非難しているようです。

そうこうしているうちに「受胎告知」壁から外されました。

大丈夫ですかね〜落とさないように!
手前の卓球台のようなテーブルに載せるのかな?

はい。載せました〜

なにやらキュレーターらしき女性がチェックしていますね。

奥に掛けられている作品も気になります。
ウフィツィ美術館で買ってきた本で調べると…
どうやらこの作品のようですね。

ピエトロ・ペルジーノ「ピエタ」1493-94年頃

細長いウフィツィ美術館の第15室がレオナルド・ルーム


フィレンツェの君主、メディチ家のコモジ祇い1560年、ヴェッキオ宮殿が手狭になった為ジョルジオ・ヴァザーリに命じて、この「事務所」(「ウフィッツィ」とは英語でオフィスのこと)を設計させたそうです。

横に長い「コ」の字型の建物は、決して広すぎることはなく、2時間もあれば充分観て
回る事は可能。ただしとびきり上等な作品ばかりなので時間的な余裕は必要かと。


位置的に青く四角で印した部分が「受胎告知」が載せられた「卓球台」。


チェックに余念がありません。
2000年に修復して以来でしょうか?取り外したの??

さて、さてアマート上院議員らの反対もありましたが
「受胎告知」無事に日本に向け出発したそうです。

この絵にどれくらいの保険金を掛けるのか
興味あったので調べてみると……

100m euros とBBCのサイトに載っていました。

100万ユーロって一体、円に換算するといかほどになるのでしょう?
今日の為替で算出。1ユーロを153円で換算すると。。。

えっ?えっ??!!!びっくり 幾らになるの??
( $132 million )

ただこれって値段付けられる代物ではありません。
「もしも」の時のためと言ってもその「もしも」があっては困るわけです。

お守り代としてですね。

運搬時も大変気を使うはずです。
15世紀に板に描かれた油彩混合のテンペラ画です。
気圧の変化や湿度のちょっとした加減でダメージ受けかねません。

そこで「受胎告知」のサイズ98×217cmのサイズの緩衝装置と温度・湿度管理が可能な特性木枠を作り運ばれてくるそうです。

Measuring 98 by 217cm (38 by 95 inches), it is to be transported in protective crates fitted with shock absorbers and sensors to measure temperature and humidity.

何でもこのケース、ドイツ製だそうです。
 3カ月に及ぶダ・ヴィンチ展の会期中、イタリアの至宝ともいえる絵画を安全に保管・展示するため、ドイツ製の特注ケースが手配されるなど、準備が着々と進んでいる。
 「受胎告知」は500年以上前、板に油彩で描かれた。木材は環境の変化で収縮しやすく、絵の具に亀裂が生じる可能性がある。変形を防ぐには、温湿度を一定に維持する気密性の高いケースが必要となる。そのケースには有害物質を出さず、光の透過性に優れ、照明の反射を極力抑えたガラスが欠かせない。検討を重ねてドイツのメーカーが選ばれた。
 1月、ウフィツィ美術館に日本とドイツから関係者が集まり、作品を壁から外し、ケースへの取り付け方法などを検討した。東京国立博物館の神庭信幸・保存修復課長は「何より事故なく公開を全うし、返却したい。作品の魅力を余すところなく伝えたい」と語る。

「受胎告知」ケースは独製 ダ・ヴィンチ展



12日にフィレンツェからローマへ。
そして13日の東京行きの飛行機の乗せられるそうです。

まずは無事に到着してくれることを願うばかりです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
池上 英洋

これでも観ながら無事を祈りましょう。
Annunciation - Leonardo da Vinci

Annunciation - Leonardo da Vinci


レオナルド・ダ・ヴィンチへの誘い―美と美徳・感性・絵画科学・想像力
レオナルド・ダ・ヴィンチへの誘い―美と美徳・感性・絵画科学・想像力
山岸 健

追記:「受胎告知」到着
池上先生のブログ:池上英洋の第弐研究室によると「受胎告知」無事日本に到着したそうです。良かった。良かった。

こちらは3月16日の朝日の記事
ダ・ヴィンチ「受胎告知」、荷解き 20日から公開

 
ルネサンス期の天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの初期の傑作「受胎告知」(1472〜73年)が16日、東京・上野公園の東京国立博物館(東博)で優美な姿を現した。
この記事の全文(キャッシュ)はこちらです。   

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=949
Leonardo’s Annunciation in Japan.
Leonardo da Vinci’s masterpiece, the “Annunciation”, left Florence’s Uffizi museum for Japan on 12 March amid criticism by local art lovers who feel that such a precious artwork should not be loaned to foreign countries.

The 15th century painting, which has been insured for €100 million, has been flown to Tokyo’s national museum as the centerpiece of a special three-month exhibition entitled “Leonardo’s mind”, part of a series of events which aim to promote Italian culture and products in Japan.

Although all precautions have been taken in packaging and shipping the painting – including sensors to monitor humidity and stress – the decision made by culture minister Francesco Rutelli was contested by prominent figures including Uffizi director Antonio Natali, film director Franco Zeffirelli and a member of Forza Italia party, Senator Paolo Amato, who chained himself to the Uffizi gates in sign of protest.

This is the first time that da Vinci’s Annunciation has left Europe.
その他 | permalink | comments(12) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

こんばんは。
以前に新聞で少し拝見していて気になっていたのですが、
こんな経緯があったとは知りませんでした。
それにしてもゼッフィレッリ監督まで出ていらっしゃるとは…。

Takさんの詳細な記事で何だか安心しました。(早いかもしれませんが…。)
あとは日本滞在中に何もないことを祈るばかりです。
はろるど | 2007/03/15 12:53 AM
まだまだ、抗議は続いていますね。わからないでもないんですが。。。
昨日私もその話にちょっと触れたたのですが、さすがTAKさん詳しく調べましたね。
seedsbook | 2007/03/15 2:31 AM
意外に安いですね、受胎告知。
フランス印象派の評価額から考えると・・・。
Podkozo | 2007/03/15 12:37 PM
ドタバタしてます(笑

Podkozoさん、それ、作品評価額ではなく保険金の額です…
ike | 2007/03/16 12:17 AM
きゃー間違った↑

先日までユーロを使っていながら、円への換算を間違ってました。保険金算出のための想定評価額で合ってます。

ただ、レオナルドの絵画作品はマーケットに出ないので一応買いたくても「青天井」ということになってます。
ike | 2007/03/16 12:56 AM
こんばんは^^。

やっぱりすんなりとは行かないのですね。
もう無事に着いたかな?

そうそう
「ユリイカ」の最新号はダ・ヴィンチの特集ですね。
shamon | 2007/03/16 8:19 PM
100m euros って、、、100X1000だから、
10万ユーロですよね???
100m euros | 2007/03/16 10:42 PM
@はろるどさん
こんばんは。

一部の方たちだけのようですね。
ざーとよ読んでみたところ。
勿論、他にもこころよく思って
いない人は大勢いるでしょうが。

池上先生のブログに無事到着したと
書かれてました。関係者でもないのに
ドキドキしています。

@seedsbookさん
こんばんは。

結構調べるの面白かったですよ。
イタリア語のグーグルなんて
使うことありませんからね。
抗議もあって当然ですよね。
モノがモノだけに。

@Podkozoさん
こんばんは。

↓で池上先生も仰っていますが
値段が付けられないのでしょうね。
無事到着してほんと良かったです。

@ikeさん
こんばんは。

おかえりなさい。と同時に大変ですよね。
テレビの収録は明日ですか?

いやはや自分も何だか落ち着かなくて
上野うろうろしています。
レオナルド展の縦幕?博物館本館に
かけられていました。いよいよですね!

お忙しいと思いますがお身体には
十分留意なされ展覧会成功させて下さい。

@shamonさん
こんばんは。

無事に着いたようです。
まずは一安心です。
クーリエさんもご一緒でしょう。

ユリイカまだ見ていませんでした。
いつもいつも情報ありがとうございます。
感謝感謝です。

@100m eurosさん
こんばんは。

そうですか・・・
数字はからっきし弱いもので。
ましてや縁のない位だと尚更です。
Tak管理人 | 2007/03/16 10:55 PM
100mユーロのmはミリオンのことでしょうから、1億ユーロ。日本円では155億円ぐらい。私がひょんなことから知ったある印象派の作品(50センチ四方ぐらいの作品)の評価額は70億円でした。
まあ、保険評価額ですから、こういうものを比較してどうのこうのというのはある意味ばかげてますが、それにしてもこの話を聞いたときに「え?レオナルドってそんなもんなの?」と脊髄反射的に思ってしまったのも事実でして。
podkozo | 2007/03/16 11:14 PM
@podkozoさん
こんばんは。

155億円ですか!
うーーん、やはりちょっと安いかな。
まぁ値段付けられる作品ではありませんけどね。

無事日本にも到着し(アリタリアで運ばれてきたのですね)
日通のプロフェッショナル軍団によって
博物館にも無事展示されたようです。
さぁ!いよいよですね。
Tak管理人 | 2007/03/19 12:10 AM
国宝というより世界のお宝ですものね、反対するのよくわかります。

しかし搬出現場写真面白いですね。
ドキュメンタリー映画の「パリ・ルーヴル美術館の秘密」を思い出してちょっとドキドキハラハラします。


あ、あと、フランコ・ゼフィレッリ監督つながりでTBさせていただきました。
ここ、とても面白いブログですね、これからも見させていただきます。
june | 2007/03/19 6:17 PM
@juneさん
こんにちは。

この人って何にもで反対する人らしいです。
「売名行為」もまんざらウソではなさそう。

「ルーヴル美術館の秘密」確かにこんな感じでしたね。
それに比べて日本の作業の厳重なこと!
公式サイトにその様子がありますが違いにびっくりです。

TBありがとうございました。
またお褒めいただき恐縮です。
拙いブログですがどうぞ宜しくお願いいたします。
Tak管理人 | 2007/03/20 4:08 PM
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受胎告知(3) | 徒然なるままに | 2007/03/15 12:27 AM
I hear that Leonardo da Vinci’s famous painting ”Annunciazione(受胎告知、Annunciation) ” owned by Galleria degli Uffizi(ウフィツィ美術館) will be shown in Tokyo National Museum from March 20th, 2007. This news has given pleasure to art funs in
[museum] Leonardo da Vinci ”Annunciazione” will come to Japan. | Podkozo’s memorandum | 2007/03/15 12:36 PM
At last, Leonardo da Vinci’s ”Annunciazione (Annunciation)” has arrived at the Tokyo National Museum. From 20th of this March, the exhibition for this painting will be open at this museum. The posters, flyers and huge signs for this exhibit have
[museum]”Annunciazione” in Tokyo | Podkozo’s memorandum | 2007/03/17 12:09 PM
チャンプ 出演: ジョン・ボイト, フェイ・ダナウェイ 監督: フランコ・ゼフィレッリ 相当久々に観た。子供の頃よくTVでやってましたね。ジョン・ボイト・・・このあたりから風貌が怪しい感じになっていってるんでしょうか?ラストのボクシングのシーン、感動的
チャンプ | MneMe fragments | 2007/03/19 6:08 PM