青い日記帳 

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「リアルのためのフィクション展」

東京国立近代美術館で開催中の
「リアルのためのフィクション」(Fiction for the Real)展に行って来ました。



展覧会の案内チラシの中でも鮮やか過ぎるショッキングピンクの表紙が
他の展覧会のそれと比べ明らかに異彩を放っています。

こちらの企画展自体は3月10日から既に開催されていましたが、
丁度3月30日から「生誕100年 靉光展」が始まるので
それに合わせて行こうと、珍しくカレンダーに印を付けていた展覧会です。

近美の二階にある、小企画室で開催されていますので
平常展の料金で観ることができます。
「靉光展」へ行けば無料で観ることができるわけです。
(会期は「靉光展」と同じく5月27日まで)

平常展で見慣れたイケムラレイコの「横たわる少女」も
場所を少し移動し企画展に組み込むと貫禄あるように観えるから不思議です。
こういった楽しみもこの企画展の一種楽しみなのかもしれません。


1997年の作品ですので、
  • 弐代目・青い日記帳 | イケムラレイコ 「パシフィック」展
  • で観た最新作とは随分と隔たりを感じさせます。
    ただ、イケムラレイコさんの印象は、この作品のようなイメージがまだまだ強く頭の中にあり、中々イメチェン図れません。
  • 弐代目・青い日記帳 | mot annual 2005「愛と孤独、そして笑い」
  •  
    この「横たわる」ことが意味するもの、表すものは、単純な意味だけではなさそうな気がしてなりません。お釈迦様が沙羅双樹下で入滅する情景を描いた「涅槃図」のようにさえ見えてしまうことがあります。

    また、塩田千春のビデオ作品「Bathroom」はお風呂場で大量のをひたすら浴びる映像です。しかも頭から…

    「リアルのためのフィクション」というタイトルに一番適しているかもしれません。入浴は誰しもが行う行為ですが、水が泥に入れ替わっただけで強烈な嫌悪感を抱かせます。そんなこと当然じゃん。と思うかもしれませんが、当たり前のことが一番怖ろしかったりするものです。

    現代社会では身を清める為の禊も必ずしも神聖な水で行うだけではないのかもしれません。それこそ「泥にまみれる」ことにより清まることもありそうです。

    さて、この企画展ですが、東京国立近代美術館所蔵の作品だけではなく、京都国立近代美術館、国立国際美術館から借りてきた作品も併せて展示されています。

    京都国立近代美術館からは、やなぎみわの「案内嬢の部屋1F
    国立国際美術館からはソフィ・カルの作品が数点来ています。

    Fairly Tale 老少女綺譚
    Fairly Tale 老少女綺譚
    やなぎ みわ,セス・ヤーデン

    私にはソフィ・カルの作品の持つ意味がイマイチ理解できませんでしたが、やばぎみわさんの作品は見たまんま。ストレートです。

    特別に観るのにお金がかかるわけでもありませんが、用意されている作品リストは大変立派なものです。「これタダでいいの?」と係の方に問いたくなります。

    これです↓



    チラシとさほど変り映えしないように見えますが、中身がすごいんです。

    全作品がカラー図版で解説されています。
    もう一度書きますが、これ無料です。偉い!

    ちなみに表紙のピンク色の部分をめくると…

    イケムラレイコさんの作品がひょっこり顔出すニクイ演出までされています。

    美術館側も自画自賛していました。
    館内にこんな風に書かれていました。
    「豪華12ページの展覧会ガイド!
    しかも無料!
    鑑賞のお供に、ぜひどうぞ。」


    いいねですね〜これくらい自己主張しないと!良い仕事してます近美さん。

    うみのこ
    うみのこ
    イケムラ レイコ

    それでは、最後に「今日の一枚」っと言っても何にもないので。。。企画展示室の前に「居た」この鉄人でも。


    アントニー・ゴームリー「反映/思索

    皇居お堀の桜の咲き具合が気になるようです。

    帰りに立寄った千鳥ヶ淵の夜桜はこちら


    この記事のURL
    http://bluediary2.jugem.jp/?eid=969
     本展は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館のコレクションを中心に、現在活躍中の4人の女性作家が1990年代に制作した作品、約15点によって構成される小企画展です。
     1990年代は、アートがかつてないほどに多様化した時代と言われます。むしろ混沌といってもよいかもしれません。その背景には、情報技術の急速な発達ばかりでなく、東西冷戦構造の解体などが複雑にからみあっています。「リアル」なものが捉えにくくなった時代に、アーティストたちはどのような表現を生み出そうとしてきたのでしょう。
     本展で紹介する4人のアーティスト――イケムラレイコ、ソフィ・カル、やなぎみわ、塩田千春――は、扱う素材も、「リアル」なものに迫ろうとするアプローチの仕方も、さまざまですが、彼女たちはみな、ある種のフィクション(虚構)をしつらえて、それを通して逆説的に、私たちに「リアル」なものの扉を開く鍵を示しているようにみえます。リアルのためのフィクション。彼女たちが静かにあるいは饒舌に語りかける物語は、あなたの「リアル」を感じる力を揺り動かすことでしょう。
    展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(0)

    この記事に対するコメント

    私も靉光と合わせて見て来ました。
    あのリストいい仕事してますよね!ピンクの部分を
    めくると〜は気づきませんでした。見てみなきゃです!!
    個人的に塩田千春の作品が凄いと思いました。
    あと常設で念願だった村山 槐多「バラと少女」
    が見れて満足でした。
    みちよ | 2007/04/01 6:51 PM
    Takさ〜〜ん☆
    この最初のピンク!いい感じ。なんだか、誰かの名刺?をイメージしました。。。って、rossa。名刺持ってない(笑)です。いつも、その場で、紙をちぎって、手書き。って。。。かっこ悪いですね★
    rossa | 2007/04/01 10:12 PM
    ショッキングピンクの表紙、目立ちますね!
    泥をひたすら浴びる映像。イメージがあんまりできないけど
    見てみたい作品です。
    コンドル | 2007/04/01 11:24 PM
    私も靉光の帰りに観てきました。
    すべて女性作家なのですね。勉強になります。
    近美は教育・啓蒙活動にとても熱心!
    とら | 2007/04/02 8:12 PM
    @みちよさん
    こんばんは。

    ほんと、いい仕事していますよね〜
    近美見直しましたこれ一発で。
    これくらいやってくれないと、
    他の美術館において行かれちゃいます。

    桜見物も出来て良い一日でした。
    靉光展の記事も書かなきゃ!

    @rossaさん
    こんばんは〜

    それがrossaさんらしくてよいのでは?!
    堅苦しい名刺似あわないですよ!
    それに「顔」パスですものね。
    京都「若冲展」あとひと月ちょっとですね。

    @コンドルさん
    こんばんは。

    泥を浴びる映像は4コマほど
    近代美術館のサイトに掲載されています。
    ご覧になってみて下さい。凄いですよ〜

    @とらさん
    こんばんは。

    >近美は教育・啓蒙活動にとても熱心!
    ですね。
    いつも勉強になります。知らないこと多いので。
    この4名だけに絞ったのも成功の一因かと思いました。
    Tak管理人 | 2007/04/02 10:35 PM
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