青い日記帳 

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「マルレーネ・デュマス展」

東京都現代美術館で開催中の
「マルレーネ・デュマス −ブロークン・ホワイト」展に行って来ました。



マルレーネ・デュマス(1953年南アフリカ、ケープタウン生まれ)は現在、世界で最も注目されている女性アーティストさんだそうです。デュマスの作品はクリスティーズで3億円で落札されたそうです。勿論現在活躍している女性アーティストの作品としては史上最高額です。

そんな有名な画家さんを展覧会の開催のお知らせが届くまで知りませんでした。
「知らない」という事は良いことなのかもしれません。
画家に対する事前知識ほとんどゼロの状態で展覧会を観ることできます。

ところで、GWといえば「潮干狩り」です。
潮干狩りに行かれた方からアサリを頂戴しました。
早速、アサリのお味噌汁を作って夕餉に。

「ジャリジャリ」と口の中で異物が不快な音とを立てます。
砂抜きはしっかりやったはずでも、残っているものです。

あの口の中に広がるやんわりとした不快感。
実は結構好きだったりします。

「不快なもの」は必ずしも「嫌いなもの」にはなりません。
ましてや「やんわりとした不快感」であるならば。

徹底的に砂抜きを心血注いで行う行為の方がよほど嫌悪感抱きます。

だから、アサリのお味噌汁ご馳走して頂けるならば
私にはちょっと緩めの砂抜き加減でお願いします。
その方がきっと「喜び」ます。

マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト
マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト
マルレーネ・デュマス,東京都現代美術館,丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

マルレーネ・デュマスの約250点もの作品を観ながら
比較的早い段階で「アサリのお味噌汁」が頭に浮かびました。

マルレーネ・デュマスに対するファーストインプレッションは
砂抜きが不十分でジャリッと口の中にやんわりとした不快感を与える
そんな「アサリのお味噌汁」のような印象でした。

この展覧会を観に行ってから一週間は経過していますが
この駄文綴りながらまたあの感覚が口の中に甦ってきました。

美しい作品、綺麗な作品、素敵な作品、感動する作品。。。
これらは時の経過と共に印象が色褪せてゆきます。
人はより美しく、綺麗で、素敵で、感動するものを求めるので。

ところが、やんわりとした不快感を抱いた作品は
そう簡単に忘れないものです。味噌汁のジャリ感のように。

この辺りが世界中で注目されている点なのでは?と
帰りの車の中でふと思ったりもしました。

そうそう、マルレーネ・デュマス、2008年にロサンゼルス現代美術館(MOCA) とニューヨーク近代美術館(MoMA)で大回顧展が計画されているそうです。
あちらならさながら、クラムチャウダーでしょうか。

マルレーネ・デュマス
マルレーネ・デュマス
バーバラ ブルーム,マリウッチャ カサーディオ

ご本人のお写真や展覧会の本質はこちらで。
大手小町「南ア出身の画家マルレーネ・デュマスさん


それでは、「今日の一枚
(何だか久しぶりだな〜)


ビフォー・オア・アフター −革命

デュマスの作品は多くが紙に描かれています。和紙のような紙に。
そして展示方法も変わっています。紙に描かれたペラペラの作品を
額に入れず、無造作に直接壁にピンで留めて展示されています。
アップした画像でもお分かりかと。

そしてこの作品のようにまるで水墨画のようなものも多くあります。
作品によっては琳派ばりのたらし込みも用いています。

人物がぼんやりとそれでいて何かを訴えかけるかのように描かれています。

他にも展覧会会場には様々な工夫がなされています。
それは是非会場で。

7月1日まで開催されています。
「ジャリ感」お好きな方は是非。

巡回先:
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
10月21日−2008年1月20日


MOTはちょっと遠いよ〜とおっしゃる方、
銀座のギャラリー小柳でも開催しています。
マルレーネ・デュマス 「Light and Dark 1987-2007」


ところで、これってどうなの?
2008年MOMAでの個展に先立って開催される、「マルレーネ・デュマス」の日本初個展を記念したMOT(東京都現代美術館)とのコラボレーションプラン。

現代社会が抱える、様々な問題を喚起するデュマスの作品。その豊かな世界観を感じ、余韻ととも優雅なホテルの空間で女性としての「特別な時間」を過ごしてみては。
↑言っていることが理解できん。謎だ〜


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=996
「いま私たちの怒りや悲しみ、死や愛といった感情をリアルに表現してくれるのは写真や映画になってしまった。かつては絵画が担っていたそのテーマをもういちど絵画の中に取り戻したい」
マルレーネ・デュマスはこう熱く語ります。デュマスは現在、世界的に最も注目を浴びている女性アーティストのひとりです。
彼女のまなざしは何よりも現在に生きる人々に向けられています。恋人や娘、友人など身近な人物や、マス・メディアに流通する写真や映像を題材に、生命のきらめきを独特の繊細で鮮烈なタッチで描いた人物像は、その人の個性や感情だけでなく、「時代」そのもののリアルなポートレイトになっています。
1953年に南アフリカ共和国のケープタウンに生まれたデュマスは、ケープタウン大学に学んだ後、オランダの大学等で引き続き勉学を続け、現在アムステルダムを拠点に活動を続けています。
本展は、荒木経惟の写真作品をもとに描いた新作《ブロークン・ホワイト》(2006)をはじめ、初期のポートレイトのシリーズ、代表作である《女》(1992-93)、アントン・コルビンとのコラボレーションで話題を呼んだ《Strippinggirls》シリーズなど、約250点で構成します。
2008年にロサンゼルス現代美術館(MOCA)とニューヨーク近代美術館(MoMA)で計画されている大回顧展に先駆け、マルレーネ・デュマスの主要な作品の全貌を紹介する日本で初めての展覧会です。

展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

こんばんは。
なるほど「アサリのお味噌汁」ですね。
実は小柳で拝見した際には、何ともピンと来なくて困りました。
仰る通り、やんわりとした不快感すら感じていたかもしれません。

この大個展でその印象が変わるかなと思いつつ、
またじゃりっとしたみそ汁のままでも良いのかなとも思いました。

>言っていることが理解できん。

文意が繋がらないと分かっていながらも、
何とか頑張って作られたキャッチコピーなのでしょうね。
その苦労された姿が目に浮かびます…。?
はろるど | 2007/04/28 10:26 PM
たけさん、わざわざメッセージを送ってくださってありがとうございます。
全部読みました。
なんか、共感できます。あさりの味噌汁。。。
(私はどうしてもあのじゃりっと感がだめで
じゃりっとするだけでもう味噌汁は口にしたくないって
思ってしまうほどなんですが。。。><;)
でもドュマスの作品も、見る人の
好き嫌いが比較的はっきりしているほうなのでしょうね。

現代美術館は遠いけど建物自体は結構好きです。
高い天井と真っ白な壁が、吸い込まれそうな空間になっていて
心地イイデス。。。
今回のドュマスの展示方法も好きです。。。
ガラスケースにはいっていたら
あの絵の良さは半減してしまいそうですよね。

ご本人もとってもフランクな方で
今まで会ってきた著名な作家さんたちのなかで
一番優しい印象でした。

それにしても・・・
こんなことをたけさんさまのブログのコメント欄に
かいていいものかどうか・・・あれなんですけど。。。
今丁度、絵の事で悩んでいて
制作することはやっぱり私自身やめたくないのに
周りの評価などが苦しくて逃げ出したい気持ちになります。。。
とてもとても苦しいです。。。
そうやって多くの人がやめていくんでしょうか・・・
ドュマスや若冲、今をときめく画家やダヴィンチや・・・
みんな、どんな気持ちでいたのか・・・
やっぱり元から才能がある人が残っていくんでしょうか。。。
絵ってなんなんでしょうかね。。。
絵ってたのしいものだと思っていたのにな。。。
あんみつ | 2007/04/29 1:44 AM
@はろるどさん
こんばんは。

初見ではないのですが
どうも上手く書けなくて感想。
困ったときの比喩表現。
まぁそれなりに言い得ているような気もします。

また観に行きたいと思っています。
落ち着いてゆっくりと。
ちょっと時間的に余裕なかったので。

ホテル側はきっと作品を観ずに
コピー作ったのでしょうね。
もし観ていたらそのプランはないはず。

@あんみつさん
こんばんは。

あんみつさんがいたく感激された展覧会
ワクワクしながら観に行きました。
「やんわりとした不快感」は褒め言葉。
結構当たっているのではないかと思います。

それはあの作家さんが背負っているものも
多少なりとも関連しているのではないでしょうか。

現代美術館の空間の広さを
見事に生かした展示がなされていました。
あの展示にはちょっとドキッとしました。
折角のスペースです。ちょこまか区切ってしまうのも
もったいないですよね。

私は絵を描かないというか描けないので
アドバイスは上手くできませんが
悩んでいることもまた作品に生かせるのではないでしょうか?

評価は評価。
わが道を突き進んでこそ芸術家です。

哲学者の鷲田清一氏がこんなこと仰っていました。

東大での集中講義後、学生と「信用できる人とは?」という話題になった時、
ある学生が「その場その場で期待される役割をわきまえ、果たせる人」と
言ったという。
「常に態度を変えない人こそ信用できるのではないのか。
その場その場で行動を変えるヤツを信用できるのか。
場を壊さないよう、浮かないよう、ヒリヒリした思いで演技して疲れ、
一方で『これは本当の自分じゃない』と孤独になっている」
(中略)
 「ユニーク・アイとワン・オブ・ゼムと。人間は片方だけでは生きられない。
迎合せず、依存せず、ソロでいられる自分を目指して心に『根拠地』を作っていく。
同時に、社会で果たすべき役割を果たすこと。両輪でやらないとね」


絵は楽しいものですよ。
続けていくことで見えて来るものもあります。

「あきらめたらそこで試合終了だよ」と
『スラムダンク』の安西先生も言ってました。

絵は楽しいものですよ。
これからも。きっと。
Tak管理人 | 2007/04/30 12:52 AM
TBありがとうございます。
偶然にも、僕の今日の晩御飯はボンゴレスパゲッティでした。ジャリっとしましたよ〜(笑)

僕はジャリっとした感じのある絵が好きです。見る人に違和感を与えるような絵のほうが、なんだかしっくり来ますね。
デュマスの作品が今非常に評価されているということは、社会の抱える違和感をうまく反映しているってことなんでしょうね。
moooore | 2007/04/30 12:52 AM
@mooooreさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

ボンゴレですか!私も大好きです。
そうそうあれもジャリ感ありますよね。
お味噌汁ではなくボンゴレにすれば
スマートだったかな喩え。

>社会の抱える違和感をうまく反映している
仰る通りだと思います。
誰しも抱えているものを具現化してくれるのが彼女。
評価されてもっともですね。

今後とも宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2007/04/30 1:07 AM
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