青い日記帳
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青森県を舞台とする「AOMORI GOKAN アートフェス」初開催!
青森県内にある現代美術を楽しめる5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)。
2020年から5館が連携し「5館が五感を刺激する―AOMORI GOKAN」プロジェクトを発足さ...
2020年から5館が連携し「5館が五感を刺激する―AOMORI GOKAN」プロジェクト を発足させ、県民や観光客が青森のアート体験と共に、地域の周遊を喚起してきました。
AOMORI GOKAN
2022年に自分も一泊二日で青森5館を周る旅をしてきました。
→青森5館駆け足アート旅。
青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館の5館を中心に「AOMORI GOKAN アートフェス 」が今年から始まります。
「AOMORI GOKAN アートフェス2024」
https://aomori-artsfest.com/
初開催となる2024年度のテーマは「つらなりのはらっぱ」。
この地に根差して活動する各館のキュレーターが協働し、展覧会やプロジェクト、パフォーマンスなど、それぞれの館の特徴を活かした多様なプログラムを企画。
一過性のイベントに終わらない、新しい形のアートフェスを目指し、アートを起点に県内各地域にある自然や食、建築など豊かな文化に触れることを通じて、青森の魅力を発見する場を創出。
「AOMORI GOKAN アートフェス2024」
https://aomori-artsfest.com/
【AOMORI GOKAN アートフェス 2024 展示構成】
1.[メイン企画]共通テーマ「つらなりのはらっぱ」のもと各館で開催する展覧会
2.[共通企画] 5館を巡回する共通作品の展示
3.[同時開催] 本フェスの期間中に開催される展覧会
[メイン企画]
・青森県立美術館
https://www.aomori-museum.jp/
「かさなりとまじわり」
前期:2024年4月13日(土)−6月23日(日)
後期:2024年7月6日(土)− 9月29日(日)
参考図版 吉田克朗 《work 9》 1970年 ユミコチバアソシエイツ蔵
・青森公立大学 国際芸術センター青森
https://acac-aomori.jp/
「currents / undercurrents −いま、めくるめく流れは出会って」
前期:2024年4月13日(土)−6月30日(日)
後期:2024年7月13日(土)− 9月29日(日)
青野文昭 《ここにいないものたちのための群像 - 何処から来て何処へ行くのか - サイノカワラ 2016》 2014ー2016年
・弘前れんが倉庫美術館
https://www.hirosaki-moca.jp/
1.「蜷川実花展 with EiM:儚(はかな)くも煌(きら)めく境界 Where Humanity Meets Nature」
2.「弘前エクスチェンジ#06『白神覗見考(しらかみのぞきみこう)』」
2024年4月6日(土)− 9月1日(日)
参考図版 蜷川実花《花、瞬く光》2022年
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
・八戸市美術館
https://hachinohe-art-museum.jp/
「エンジョイ ! アートファーム !!」
2024年4月13日(土)− 9月1日(日)
しばやまいぬ 《疾風少女2》 2018年
・十和田市現代美術館
https://towadaartcenter.com/
「野良になる」
2024年4月13日(土) − 11月17日(日)
参考図版 アナイス・カレニン《リコマペ》2022年 Photo:竹久直樹
[共通企画]
栗林隆 《元気炉》展示スケジュール(予定)
*作品が稼働する日時の詳細は、公式WEBサイトで後日発表。
8月9日(金)−8月11日(日) 青森県立美術館
8月14日(水)−8月15日(木)青森公立大学 国際芸術センター青森
8月18日(日)、19日(月)、21日(水) 八戸市美術館
8月24日(土)、25日(日) 十和田市現代美術館
8月28日(水)−9月1日(日) 弘前れんが倉庫美術館
栗林隆 《元気炉》2022年 (《蚊帳の外》ドクメンタ15、ドイツ・カッセル)より
Photo:Rai Shizuno
[同時開催]
・青森県立美術館
「帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」
2024年3月20日(水・祝)− 5月12日(日)
「鴻池朋子展:メディシン・インフラ」
2024年7月13日(土)− 9月29日(日)
・八戸市美術館
「展示室の冒険」 2024年4月20日(土)− 6月24日(月)
「tupera tupera のかおてん.」2024年7月6日(土)− 9月1日(日)
「コレクションラボ 007 大久保景造と八戸文化」 2024年3月23日(土) −7月8日(月)
「コレクションラボ 008 彩る書」 2024年7月13日(土) −10月28日(月)
・十和田市現代美術館
「尾角典子展」 2024年7月6日(土) − 9月8日(日)
「AOMORI GOKAN アートフェス2024」
https://aomori-artsfest.com/
公式WEBサイトにて、会期中に開催する各館の展覧会やイベント、周遊モデルコースのほか、施設周辺の公式フェスサポーターのショップ、施設の情報や特典内容を随時公開します。
青森県外からのアクセスとあわせ、5つの美術館、アートセンターを移動する際、参考にしていただけるロードマップなど、はじめての青森を訪れる方にも便利で役に立つ機能が充実しています。
AOMORI GOKANアートフェス2024「つらなりのはらっぱ」
会期:2024年4月13日(土)〜 9月1日(日)
主催:AOMORI GOKAN アートフェス 2024 実行委員会
[青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館、青森県、青森市、弘前市、八戸市、十和田市、(公社)青森県観光国際交流機構]
公式サイト:https://aomori-artsfest.com/
「つらなりのはらっぱ」という共通テーマで各美術館・アートセンターが企画する[メイン企画]、並びに5館を巡回する[共通企画]などアート体験を中心に地域と連携し、県内各地域にある自然や食、建築など豊かな文化に触れながら、青森の魅力を再発見していただくことを目指します。
『弘前れんが倉庫美術館-記憶を継承する建築- 』
田根剛(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)+ 弘前れんが倉庫美術館 (著)
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「大吉原展」
東京藝術大学大学美術館で開催中の
「大吉原展」へ行って来ました。
https://daiyoshiwara2024.jp/
江戸の街で唯一、幕府公認の遊廓だった吉原に焦点を絞った初めての展覧会が東京藝術大学大学美術館で開かれています。
これまで幾度となく喜多川歌麿や鳥文斎...
「大吉原展」へ行って来ました。
https://daiyoshiwara2024.jp/
江戸の街で唯一、幕府公認の遊廓だった吉原に焦点を絞った初めての展覧会が東京藝術大学大学美術館で開かれています。
これまで幾度となく喜多川歌麿や鳥文斎栄之才らの浮世絵を通し吉原を目にすることはありました。
「大吉原展」はその名に違わず、正面から吉原をテーマとし、人々の日々の暮らし、年中行事、座敷のしつらえなどを光と影を織り交ぜながら世界的にも稀有な空間であった吉原の全貌を紹介する大変気合の入った展覧会となっています。
伝 古山師重「吉原風俗図屏風 」江戸時代 17-18世紀
奈良県立美術館
国内約30か所の美術館・博物館他から吉原に関する200点以上の作品が春の藝大美術館に大集結しています。
それだけではなく、大英博物館、 ワズワース・アテネウム美術館など海外からも浮世絵の名品が里帰りを果たしています。とりわけ喜多川歌麿「吉原の花」は必見で、この一点だけを観るだけでも行く価値あります。
喜多川歌麿「吉原の花 」寛政5年(1793)頃
ワズワース・アテネウム美術館
「吉原の雪」は、喜多川歌麿が手掛けた大画面の肉筆画浮世絵「雪月花」三部作(「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」)の一点です。
1957年にアメリカ、コネチカット州にあるワズワース・アテネウム美術館が購入し日本に里帰り展示されるのはこれが2度目でしょうか。
喜多川歌麿「吉原の花 」(部分) 寛政5年(1793)頃
ワズワース・アテネウム美術館
Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.
The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund
1階と2階の妓楼に総勢52名(全て女性)が描かれている歌麿最大級の肉筆画です。桜の咲く3月のとある夜の様子を緻密に表現しています。春に彩りを与えた桜の木はこの時季だけ吉原に植えられたそうです。
細部までよく見ると英一蝶の布袋と唐子の絵が室内に掛けられているので会場で見つけて下さい。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一会場:吉原入門
第二会場:
江戸前期 武家と豪商たちの遊興
蔦屋重三郎と吉原の出版界
錦絵美人画
後期江戸吉原 格式と大衆化
天明狂歌の世界
吉原の近代
『たけくらべ』の世界
第三会場:
市中から吉原へ
江戸町一丁目 花見 大見世
揚屋町 茶屋から妓楼へ
京町一丁目 大文字屋サロン
京町二丁目 玉菊燈籠、八朔
俄、吉原芸者、花魁の教養
江戸町二丁目 遊女のよそおい、切り見世、よそ行き、雪の吉原
仮託、後朝の別れ
第四会場:江戸風俗人形
「白綸子地石畳将棋模様小袖 」江戸時代 17世紀
根津美術館
吉原を題材にした浮世絵だけの展示ではなく、吉原の歴史から習わし、文化などを紐解く展覧会とあって見どころは満載です。花魁の衣装から結髪雛形なども紹介しています。
また吉原を舞台として活躍した蔦屋重三郎などの人にもフォーカスしています。文化の発信地でもあった吉原は酒井抱一や英一蝶も深い関わりがあったのです。
酒井抱一「雪月花扇面画賛文台 」文化7年(1810)
細見美術館
抱一が揮毫し、妓楼主(大文字屋二代目楼主・加保茶元成)に贈った文台。「琳派展」でなく「吉原展」で拝見すると見方も変わってきます。
尚、抱一が大文字屋花魁・香川を見受けし妻とした小鸞との合作「紅梅図」が後期に出ます。
第三会場展示風景
何年にも渡りこの展覧会を企画・構想してきただけのことはあり、会場の作り込みも半端なく、藝大美術館3階展示室に吉原の街を再現しています。
隅田川を舟に乗り吉原まで通ったことや、有名な立て札なども紹介されています。
第三会場には、花魁に代表される吉原の華やかな部分だけでなく陰の面も紹介しています。
「切見世」「河岸」など調べてから行くとより理解が深まるでしょう。
勝川春潮「吉原仲の町図 」 天明後期–寛政前期(c.1785-1795)
大英博物館
©The Trustees of the British Museum.
非日常的な仕掛けられた虚構の世界であった吉原だけに存在した独特の年中行事は個人的に非常に興味のある展示でした。
江戸から明治になっても吉原はあり続けました。高橋由一が油絵でリアルに実際の花魁を描いた作品が数年に渡る修復を終え初公開されています。
高橋由一「花魁 」明治5年(1872)
東京藝術大学
吉原というと江戸時代の浮世絵というイメージが浮かびますが、こうした油絵や写真なども展示されており既成概念をやさしく切り崩してくれます。
これほど真面目に真正面から吉原について多角的に紹介する機会がなかったのも納得です。これは二度と出来ないとんでもない時間と労力を費やした練りに練られた展覧会です。
「衣装人形 吉原狐舞 」江戸時代 19世紀
東京国立博物館
多くの協力のもと藝大美術館だからこそ開くことが可能な超充実した「大吉原展」。開催して頂きありがとうございました。巡回はしません(出来ない!)のでご注意を。
「大吉原展」は5月19日までです。是非是非〜これは今年の年間ベスト10入り間違いありません!後期展示も必ず観に行きます。
「大吉原展」
会期:2024年3月26日(火)〜5月19日(日)
※会期中、展示替えがあります。
前期:3月26日(火)〜4月21日(日)
後期:4月23日(火)〜5月19日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館)、5月7日(火)
東京藝術大学大学美術館
(東京都台東区上野公園12-8)
https://museum.geidai.ac.jp/
主催:東京藝術大学、東京新聞、テレビ朝日
特別協力:台東区立下町風俗資料館、千葉市美術館
輸送協力:日本航空、日本貨物航空
後援:台東区
助成:藝大フレンズ賛助金
展覧会公式サイト:https://daiyoshiwara2024.jp/
人形・辻村寿三郎、建物・三浦宏、小物細工・服部一郎「江戸風俗人形 」 昭和56年(1981)
台東区立下町風俗資料館
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展覧会
2024-03-26T23:43:00+09:00
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横浜高島屋「未来はいつでも懐かしい 竹内 栖鳳『アレ夕立に』考」
横浜高島屋にて竹内栖鳳「アレ夕立に」を題材に、現代の美術家12名が独自の解釈で自身の作品として再構築した作品を発表する展覧会が開催されます。
竹内 栖鳳「アレ夕立に」?島屋史料館蔵 〔本紙:165.5×84.0? 表装:287×105.0?、1909(明治49)年、絹本着彩〕
...
竹内 栖鳳「アレ夕立に 」?島屋史料館蔵 〔本紙:165.5×84.0? 表装:287×105.0?、1909(明治49)年、絹本着彩〕
「東の大観・西の栖鳳」と称された日本画家・竹内 栖鳳(1864−1942)は、明治から昭和に至るまで京都画壇の中心にあり続け、近代京都の日本画界へ最も大きな影響を与えました。
栖鳳は明治22(1889)年から約1年間高島屋意匠部に所属し、その後は相談役として高島屋の染織作品製作に携わります。栖鳳が監修し、西洋と日本の表現の融合によって製作された染織作品は、ヨーロッパでも高い評価を博します。
その後、明治33(1900)年のパリ万国博覧会視察のために渡欧した栖鳳は、帰国後、改めて日本絵画の「写意」に西洋の「形態把握」(実物観察)を組み合わせることで、その後、日本美術のあるべき方向の一つを示しています。
入江 明日香「雪月花之舞 」(85×65cm、ミクストメディア)
「未来はいつでも懐かしい 竹内 栖鳳『アレ夕立に』考」は、大正期に入り竹内栖鳳の重要な仕事となった人物表現のうち、特に人気を博した作品「アレ夕立に」(高島屋史料館蔵)を題材に、現代の美術家12名が独自の解釈で自身の作品として再構築した作品を発表する展覧会です。
清元「月花茲友鳥」(山姥)の「あれ夕立にぬれしのぶ」に題材を得たと伝わる「アレ夕立に」は、「舞妓が舞う瞬間の美」を描いたと栖鳳は語っています。
西洋の実物観察の重要性と日本の伝統的な写意が結実された作品と言える「アレ夕立に」。竹内栖鳳生誕160周年にあたる本年、過去から現在へと時空を越え、あらゆる表現手法により現代の表現者たちが蘇らせます。
池永康晟「時雨・美佳 」
(90.0×45.0cm)
【出品作家】(50音順・敬称略):12名
池永 康晟・入江 明日香・石黒 賢一郎・木村 了子・河野 桂一郎・田村 吉康・中島 健太・古吉 弘・松浦 浩之・ミヤケ マイ・森村 泰昌・森本 純
【出品作家有志によるギャラリートーク】
日時:4月21日(日) 午後3時より
場所:7階 美術画廊
松浦 浩之「アレ夕立に、芙蓉かほる 」
(162.3×65.3cm、キャンバスにアクリル)
「未来はいつでも懐かしい 竹内 栖鳳『アレ夕立に』考」
会期:2024年4月17日(水)〜4月22日(月)
会場:横浜高島屋 7階 美術画廊
https://www.takashimaya.co.jp/yokohama/
竹内 栖鳳「アレ夕立に 」?島屋史料館蔵 〔本紙:165.5×84.0? 表装:287×105.0?、1909(明治49)年、絹本着彩〕
【「アレ夕立に」の作品について】
1909(明治42)年11月から12月にかけて、高島屋は京都、大阪、東京の各店で「現代名家は百幅画会」を開催しました。当時の著名画家100人と同一サイズ〔絹本尺五(幅1尺5寸=約45?)に統一〕で新作画を依頼し、寄せられた100作を同じ表装で100幅の掛軸に仕立て、一堂に展観した高島屋初の展覧会でした。
東西の100名家の新作を揃え、さらに“番外”として竹内 栖鳳≪アレ夕立に≫(第3回文展出品)を会場内の入口に特別陳列し、大いに話題を集めました。本作品は第3回〔1909(明治42)年10月〕文部省美術展覧会(竹内 栖鳳は文展開設とともに審査員となり、20代半ばの頃は、高島屋の常勤画工として輸出用染織品の下絵制作に携わっていました。)に出品され、開催早々大評判となり、新聞各紙には称賛と批判、さまざまな作品批評が続々と掲載されました。東京・大阪で見ることができる高島屋の百幅画会へ、多くの人が足を運んだものと考えられます。
本作は舞妓が清元節の「山姥」を舞う姿。栖鳳は「舞妓が舞う瞬間の美」を描いた、と栖鳳は語っています。清元節「山姥」の一節を舞う舞妓は12歳の少女(あさこ)でした。
第3回文展開催中にモデルの少女あさこが儚く世を去ってしまったことも報じられて、ますます注目を集めました。また制作にあたり、高島屋が着物や帯を提供しましたが、どの帯も栖鳳の考えにあわず、自ら水墨柄の帯を創作して描いたと言われています。栖鳳が《アレ夕立に》を制作中、新聞のインタビューに応じた記事があります。
栖鳳自身が「この舞妓の身受人はもう決まっている」と語っていることから、既に完成前から高島屋へ譲ることが決まっていたようです。
『竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー 』
竹内栖鳳 (著)
京都画壇のカリスマ・竹内栖鳳の生涯と代表作が一冊でわかる決定版
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「大哺乳類展3」
国立科学博物館で開催中の
「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」へ行って来ました。
https://mammals3.exhibit.jp/
2010年「大哺乳類展」、2019年「大哺乳類展2」に続き5年ぶりに大哺乳類展が再び上野に帰ってきました。
3回目となる今回は、科博が誇る剥製...
「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」へ行って来ました。
https://mammals3.exhibit.jp/
2010年「大哺乳類展」、2019年「大哺乳類展2」に続き5年ぶりに大哺乳類展が再び上野に帰ってきました。
3回目となる今回は、科博が誇る剥製標本の「哺乳類大行進」がスケールアップ!500点以上の標本から哺乳類の多様な姿や能力の進化に迫る内容です。
哺乳類大行進
私たち人間を含め、現在約6,500種にものぼる哺乳類がこの地球上で生活しています。
陸上だけでなく海の中まで棲息エリアを広げた哺乳類の多様な姿や能力はどのようにして進化してきたかを紐解いています。
種とは何か
「大哺乳類展3」のテーマは「分類(=わける)」と「系統(=つなぐ)」です。
見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けし、それらの関係性をつなぎあわせることで浮かび上がってくる哺乳類の不思議に迫っています。
皮膜をもつ哺乳類(左からニホンモモンガ、フクロモモンガ、ムササビの剥製標本)
国立科学博物館所蔵
フクロモモンガは、一見似ているニホンモモンガやムササビとは全く別のグループに分けられるそうです。一方で、見た目も生態も全く異なるカバとイルカは実は同じグループ!
こうした「見た目は似ているけれど本質は違う」や「見た目は似ていないけれど本質は同じ」の例を見ることは、哺乳類研究の魅力。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章:哺乳類とは
第2章:分類と系統−わけるとつなぐ
第3章:リアル哺乳類図鑑−わけてつなげて大行進
第4章:哺乳類の分け方−過去から未来へ
剥製だけでなく、分類の手がかりになった頭骨や骨盤骨、内臓も含め約30点の標本も見どころのひとつです。
鯨偶蹄目の胃の比較
草食動物は、主食の植物を消化・吸収するために胃が複数の部屋に分かれた「複胃」を持ち、反芻し消化しています。
そして何と、水性適応の過程で肉食となった鯨類も「複胃」を維持しているそうです。
奇蹄目
奇蹄目は、蹄が(基本的に)奇数の哺乳動物で、草食性の哺乳類です。蹄の数はウマは1本、サイでは3本、バクでは前脚が4本、後脚が3本です。
何に注目してどこを観たらよいか種目ごとに違うのも、哺乳類展の面白い点です。
国内では唯一となるキタゾウアザラシの剥製標本をはじめ、アジアゾウの全身交連骨格、赤ちゃんクロサイ、プーズー、キボシイワハイラックスの剥製標本などが初公開されています。
様々な環境に体を適応させていくなかで、多様な姿を獲得した哺乳類を圧倒的な質量による展示で楽しく深く学べる展覧会です。
「大哺乳類展3」は6月16日までです。是非〜シンプルに楽しめます。
「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」
会期:2024年3月16日(土)〜6月16日(日)
休館日:月曜日、5月7日(火)
※ただし3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)、6月10日(月)は開館。
開館時間:9時〜17時(入場は16時30分まで)
※ただし、毎週土曜日、4月28日(日)〜5月6日(月・振休)は19時まで延長(入場は18時30分まで)。
※常設展示は4月27日(土)〜5月6日(月・振休)は19時閉館(入場は18時30分まで)。それ以外の期間、常設展示は17時閉館(入場は16時30分まで)。
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
(東京都台東区上野公園 7-20)
https://www.kahaku.go.jp/
主催:国立科学博物館、朝日新聞社、TBS、TBSグロウディア
協賛:鹿島建設、光村印刷
後援:東京都恩賜上野動物園
展覧会公式サイト:https://mammals3.exhibit.jp/
巡回会場
2024年7月3日(水)〜8月25日(日)福岡市博物館
『ヒグチユウコ ボリス カードブック 』
ヒグチユウコ (著)
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展覧会
2024-03-24T22:30:00+09:00
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美しくもダークな芸術作品集『暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集』
求龍堂が手掛けた初の翻訳ビジュアル資料集『暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集』
『暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集』
S・エリザベス (著)
私たちの思考回路とその結果の精神状態について言えば、幸福で悦びに満ちた状態が長く続くことは希で...
暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集 』
『暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集 』
S・エリザベス (著)
私たちの思考回路とその結果の精神状態について言えば、幸福で悦びに満ちた状態が長く続くことは希であり、多くは大なり小なりの恐れや不安、悲しみといったマイナス思考に支配されているのではないでしょうか。
それらは悪夢や妄想、苦悩と虚無感、緊張や恐怖によるパニックなどとなって現れ、私たちを苦しめます。
人間が抱える闇の領域から自身を剥がすことは容易ではなく、生きている限り、私たちは何度となくその中に身を置き留まってしまうのです。
『暗闇の美術 』では、そうした人間の本質に導かれるようにして生み出された芸術作品を集め紹介しています。
芸術家は、この、人間のマイナス思考をも強力なパワーと捉え、見るものを釘付けにするような暗示的な美の空間を創り出します。
それらは作品と対峙する鑑賞者に向かって、何かを言い当てるかのような衝撃を与えて震わせるかもしれませんが、そのスリリングな出合いを求めて頁をくる手が止まらなくなります。
現代における精神分析美術書とも言えるような一冊が誕生しました。
太古から現代までに生み出されてきた世界中の芸術作品を「人間の陰鬱さ、もの悲しさ、怪奇さ」をテーマに徹底的に調べ、その膨大な中から、絵画を中心に、版画、彫刻、写真など多様なジャンルによる200点以上(作品画像165点)が紹介されています。
各章には作家の言葉、関連資料も記され、読者をより深い理解へと導いてくれます。
掲載されている作品は、最も古いもので紀元1〜2世紀、ヘレニズム時代の《ヒュノブスの頭部》から始まり、近代、現代までのものが並びます。
各テーマごとに並んだ作品群に新たな作用が起こり、読み手の知的好奇心が刺激されること間違いなしです。
『暗闇の美術 』<目次>
はじめに 闇を称賛して
第1章 すべては己の思考のなかにある
I.夢と悪夢
?.心理的苦痛
?.虚無からの囁き
第2章 人間の条件
?.病と苦しみ
?.堕落と破壊
?.死の必然性について
第3章 わたしたちを取り巻く世界
?.咲き誇る闇
?.魔物たちの巣窟
?.神秘的な風景、廃墟、荒廃した場所
第4章 別世界からのメッセージ
?.神々と怪物
Ⅺ.眠れぬ死者と不気味な存在
Ⅻ.闇の魔術と禁断の秘密
参考文献
索引
図版クレジット
著者紹介
『暗闇の美術 』は、全体を4章(1章 すべては己の思考のなかにある/2章 人間の条件/第3章 わたしたちを取り巻く世界/第4章 別世界からのメッセージ)に分け、その中をさらに12の項目に分けて作品紹介をしています。
各章、各項目のはじめには、その章を象徴するような作家の言葉が記され、テーマを理解するための丁寧で興味深いテキストが掲載されています。
各作品画像の側には作家と作品の特徴等の解説が付されており、資料集としての充実にも配慮されています。
古典から近代、現代に渡る膨大な芸術作品の中から選ばれた、200点を超える作品(作品画像165点)や作家の言葉、関連資料名などを豊富に紹介した充実の一書です。
『暗闇の美術 陰鬱でもの悲しく怪奇な作品集 』
S・エリザベス (著)
翻訳:牧尾晴喜(株式会社フレーズクレーズ)
発行:株式会社求龍堂
主な仕様:上製本 B5変型(225×170mm)、240頁
恐れは美を招く。
一私たちはいったい何を怖がっているのだろうか?一
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科博のマニアックな研究者によるマニアックな昆虫展「昆虫 MANIAC」
国立科学博物館(科博)にて、2024年7月13日(土)から10月14日(月・祝)まで、昆虫をテーマとした特別展「昆虫 MANIAC」が開催されます。
昆虫をテーマにした特別展は2018年に開催し、大好評を博した特別展「昆虫」から6年振りの開催です。
https://www.konchuten...
昆虫をテーマにした特別展は2018年に開催し、大好評を博した特別展「昆虫」から6年振りの開催です。
https://www.konchuten.jp/
昆虫は、地球上で報告されている生物種の半数以上となる約100万種を占める最大の生物群です。体のつくりから行動、能力にいたるまで、その多様性は驚くほど高く、変化に富んでいます。
科博の研究者による、マニアックな視点と研究者セレクトのマニアックな昆虫標本、最新の昆虫研究を織り交ぜ、カブトムシやクワガタムシといったおなじみの昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む「ムシ」たちのまだ見ぬ驚きの多様性の世界に迫る特別展「昆虫 MANIAC」。
【監修】
井手竜也[ハチ類]
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究員
野村周平[コウチュウ類]
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ グループ長
神保宇嗣[チョウ・ガ類]
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究主幹
清 拓哉[トンボ類]
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究主幹
奥村賢一[クモ類]
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究員
特別展「昆虫 MANIAC」のティザービジュアルには5人の科博の研究員が「顔だし」で登場しています!
甲虫のフォルムをイメージした展覧会ロゴと共に個性的に描かれた5人の研究者たち。自身の研究対象の昆虫やクモをあしらった眼鏡をかけ、こちらを見つめています。
映画「羊たちの沈黙」を彷彿とさせる今回のティザービジュアルでは、研究者に焦点をあてデザインされています。
研究者という存在は知っていても、彼らが日頃から何を考え、どのように研究を進めているかは、ほとんど知られていません。
博物館の研究者はいつも研究室に閉じこもっているのではなく、実際に山や川、森などに出かけて昆虫を採集し、観察し、研究し、分類するという事を繰り返しながら、日々研究対象に迫っています。
特別展「昆虫 MANIAC」では、様々な昆虫標本や研究内容の展示だけでなく、研究者のフィールドワークの様子なども紹介されます。
科博にしかできない、これまで見たことのない独自の視点での特別展「昆虫 MANIAC」。この夏はディープな昆虫の世界にどっぷりつかりましょう!!
【監修者メッセージ】
約100万種という多様な昆虫ですが、その大多数は一般的にはほとんど知られていないマニアックでマイナーとされるムシたちです。その中には、おなじみの昆虫には当てはまらない形態や生態をもったものたちも数多く存在します。そんな例外的に見える昆虫も、昆虫全体の圧倒的な多様性からすれば、ひとつの個性に過ぎないのかもしれません。この展示を通して、おなじみの昆虫の知られざる一面や、見たこともない不思議な昆虫にふれ、ひとまとめには説明できない多様性の面白さを体感いただくことで、ご来場の皆様とまだ見ぬムシたちをつなぐきっかけになれたらと願っています。ようこそ!マニアックな昆虫の世界へ!
井手竜也(国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ研究員)
特別展「昆虫 MANIAC」
会期:2024年7月13日(土)〜10月14日(月・祝)
会場:国立科学博物館[東京・上野公園]
(東京都台東区上野公園7-20)
主催:国立科学博物館、読売新聞社、フジテレビジョン
協賛:DNP大日本印刷
公式サイト:https://www.konchuten.jp
『昆虫学者の目のツケドコロ: 身近な虫を深く楽しむ 』
井手 竜也 (著)
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8Kで楽しむ国宝屏風「洛中洛外 京めぐり」
国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉、東京国立博物館、NHKとの共同研究「みんなの8K文化財プロジェクト」の一環として開発したコンテンツ「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」が公開されています。
会場は東京国立博物館 平成館1階 ガイダンスル...
8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」が公開されています。
会場は東京国立博物館 平成館1階 ガイダンスルーム。実証実験期間は、2024年3月19日(火)〜4月7日(日)です。
NHKの「みんなの8K文化財プロジェクト」公式サイト
https://www.nhk.jp/p/ts/6L496K3Z7R/
「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』 」は、2022年に同館で公開した8K映像コンテンツ「時間をこえた出会い―洛中洛外 400年前の京都へ」(東京国立博物館創立150年記念 特別企画「未来の博物館」内で公開)を改修したものです。
共同研究プロジェクトにより制作した国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の8K3DCGを用いており、6人のナビゲーターが、屏風に描かれた400年前の京都の街並みを読み解き案内します。
国宝 「洛中洛外図屏風(舟木本)」(左隻) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
今回の改修では、国内外を問わず現代の博物館が求められている、誰もが楽しめる「インクルーシブ」なサービスを目指し、日本語・英語のバイリンガル字幕、そしてNHKグループが取り組むデジタルヒューマン「KIKI」による「手話」サービスが追加となりました。
利用者は、自身のスマートフォンなどを使って、このサービスを手軽に利用できます。
これにより、外国人来館者や聴覚障がいのある方々も、8Kクオリティの映像と、ユニークで興味深いナビゲーターのトークを同時に楽しみことが可能となりました。
多言語サービスの画面イメージ(英語)
手元のスマートフォンで、ナビゲーターの会話を日本語・英語の字幕で楽しむことができます。
会場内には〈ぶんかつ〉がキヤノン株式会社との共同研究で制作した、高精細複製品「洛中洛外図屏風(舟木本)」も展示。
70インチの画面に映る8Kクオリティの美しい映像と、間近で実寸大の屏風の中の街並みや人びとの暮らしの細かな描写とを見比べながら、国宝屏風の魅力をご堪能いただける絶好の機会となっています。
普段の展示室ではかなわない、新たな鑑賞体験をトーハクで!会場内は写真・動画の撮影も可能です。
国宝 「洛中洛外図屏風(舟木本)」(右隻) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、江戸時代に活躍した絵師・岩佐又兵衛が、約400年前の京都の街並みを俯瞰するかのように描いた大パノラマの絵画です。
6曲1双の屏風に、武士や商人のみならず、かぶき者や酔っ払いまで、じつに老若男女2500人を超える人びとが遊び、暮らすさまが生き生きと描きだされています。
国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の詳細情報はこちら
70インチモニターで見た「洛中洛外図屏風(舟木本)」の細部
70インチの画面に映る8K映像では、肉眼では見るのが難しい細部までじっくりと鑑賞することが可能です。
このコンテンツでは、洛中洛外図屏風の世界を「食と享楽」「美と芸能」「歴史と文化」という3つのテーマで、土井善晴さん〔料理研究家〕、伊集院光さん〔タレント〕、IKKOさん〔美容家〕、林家正蔵さん〔落語家〕、磯田道史さん〔歴史学者〕、山崎怜奈さん〔タレント〕ら6人のナビゲーターがご案内します。
江戸時代にタイムトリップし、活気あふれる京の都を歩いているかのような体験を春のトーハクで!!
操作画面
デジタル・ヒューマン「KIKI」による手話CG!聴覚障がい者向けサービス
6つのトークのうち、「歴史」を案内する磯田道史さんのトークでは、NHKグループが取り組むデジタル・ヒューマン「KIKI」による「手話CG」のサービスも利用できます。
まるで人間のような自然な表情や手の動きで、聴覚障がいがある利用者の皆さまにもわかりやすく、この国宝屏風の見どころを紹介します。
「手話CG」公式サイト
https://www.nhk-ep.co.jp/signlanguage/jp/
新たな手話CGサービスを利用した体験の様子
「未来の博物館」会場内での同コンテンツ上映の様子 (2022年、東京国立博物館)
8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』
会場:東京国立博物館 平成館1階 ガイダンスルーム
(東京都台東区上野公園13-9)
主催:東京国立博物館、文化財活用センター、NHK
期間:2024年3月19日(火)〜4月7日(日)
休館日:4月1日(月) (注)3月25日(月)は開館
料金:無料 *ただし、総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料[観覧当日に限る]が必要です。
『NHK 8K 国宝へようこそ 洛中洛外図屛風 』
NHK「国宝へようこそ」制作班 (著)
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『くらべてわかる国旗』
株式会社山と溪谷社より刊行となった『くらべてわかる国旗』
旧知の知り合いの桂田祐介さんが監修を務めた一冊です。
@arrasaam
『くらべてわかる国旗』
桂田 祐介 (監修)
この地球上に一体幾つの国があるのでしょう。そしてそれぞれの国を示す国旗も。
...
くらべてわかる国旗 』
旧知の知り合いの桂田祐介さんが監修を務めた一冊です。
@arrasaam
『くらべてわかる国旗 』
桂田 祐介 (監修)
この地球上に一体幾つの国があるのでしょう。そしてそれぞれの国を示す国旗も。
現時点で196ヶ国(日本の承認国+日本)もの国旗があるそうです。加えて、未承認国家や海外領土の旗も含めると200以上もあるとのこと。
クイズ番組でもお馴染みですが、200も国旗があるとよく似ているものも数多くあります。
『くらべてわかる国旗 』はそうした、よく似た国旗を並べて比較することで間違えることなく調べることができ、その由来や意味も学ぶことができるというまったく新しい国旗図鑑です。
たとえば上の2国旗のうち、どちらがオーストラリアで、どちらがニュージーランドの国旗かわかりますか?
どちらも青地ベースで左上にユニオンフラッグがあり、南十字星がデザインされているなど似た見た目です。
左側は、ユニオンフラッグの下に6州1準州を表す大きな7角星があり、オーストラリアの国旗であることがわかります。よく見ると、南十字星の星も1つを除いて7角星になっています。
右側は、南十字星が白く縁取りされた赤い5角星になっています。ニュージーランドでは南十字星が赤く輝いて見えると言われており、特徴となっています。
このほかにも……
・十字模様が入っているデンマーク・スウェーデン・フィンランド
・赤黄緑の3色が使われているリトアニア・ギニア・カメルーン
・三日月と星マークが入ったトルコ・リビア・マレーシア
など似たようなデザインをした国旗は数多くあります。
いずれも国旗を見ただけで、すぐに国名がわかる!という人は少ないのではないでしょうか?
『よくわかる高校地理総合 』
松永 謙 (監修)
高校時代社会科の授業で日本史や世界史を選択することはあっても、地理を選ぶ人はまずいなかったはずです。
しかし、時代は今地理(地理総合)に熱い視線が向けられています。2022年4月入学者から地理は必須科目になっているのです!
超地味な「地理」が高校の必修科目になったなぜ
高校での授業のサブ教材としても『くらべてわかる国旗 』はかなり使えるのではないでしょうか。
『くらべてわかる国旗 』【目次】
国旗の見方・見みるポイント
国旗の役割と使い方
国旗が生まれた経緯
世界の国旗
世界各地の地図
1. アジアの国々/2. ヨーロッパの国々/3. 北アメリカの国々/4. 南アメリカの国々/5. アフリカの国々/6. オセアニアの国々/7. 未承認独立国・海外領土
くらべてわかる!!
■デザインで分類
1. 縦2 分割の国旗
2. 縦3 分割の国旗
3. 縦2 分割の国旗
4. 縦3 分割の国旗
5. 斜め帯のある国旗 斜帯旗
6. 4つ以上の線で縦に等分割された縦縞の国旗
7. 左側に三角形がある国旗
8. 旗の左上に区画がある国旗 カントン旗
9. 十字模様の国旗
10. 国旗の四隅にまでのびる斜め十字の国旗 サルタイヤー旗
11. 中心にシンプルな円がある国旗
■色で分類
12. 赤白青をベースにした3 色国旗
13. 赤白をベースにした2 色国旗
14. 赤白緑をベースにした3 色国旗
15. 赤白緑黒をベースにした4 色国旗
16. 赤黄緑をベースにした3 色国旗
17. 赤色の面積が半分以上を占める国旗
18. 青色の面積が半分以上を占める国旗
19. 白色の面積が半分以上を占める国旗
20. 緑色の面積が半分以上を占める国旗
■マークで分類
21. 太陽の国旗
22. 南十字星国旗
23. 星が輪になっている国旗
24. 宇宙から見た天空の様子を描いた天球儀がある国旗
25. 三日月国旗
26. 星の色で国旗を分類
27. 星の数で国旗を分類
28. 盾紋章旗
29. 植物が描かれた国旗 植物国旗
30. 動物が描かれた国旗 動物国旗
31. 冠国旗
32. 武器などが描かれた国旗
33. 赤い三角帽が描かれた国旗 フリジア帽国旗
34. イスラム銘文入り国旗
35. 英国国旗が取り入れられた国旗
36. 模様や形が同じで色の組み合わせのみ入れ替わる国旗 色反転国旗
37. 正方形に近い国旗
38. 世界遺産が描かれた国旗
■コラム
column#1 他とは異なるユニークな国旗
column#2 英国国旗(ユニオンフラッグ)の成り立ち
column#3 比率によって役割が変わる旗/1つの国に国旗が2つ?
「どうして似たようなデザインなの?」「どうして同じ色なの?」「どうして同じマークが入っているの?」といったデザインを比較しながら、分かりやすく国旗の意味を知ることができ、あわせてその国の歴史や名産などについて知ることもできます。
解説にはすべての漢字にふりがなを付いているので、子どもさんと一緒に楽しみながら知識を身に付けられます。
2024年は夏季五輪がフランスで行われます。五輪に出場する国々のさまざまな国旗を知るためにも役立つ1冊です。
『くらべてわかる国旗 』
桂田 祐介 (監修)
紹介している国旗:日本が承認している国家195ヶ国に日本を加えた196ヶ国の国旗に、未承認国家や海外領土を加えた約230の旗を掲載。それぞれの国の概要も紹介しています。
【監修者プロフィール】
桂田 祐介(かつらだ・ゆうすけ)
日本旗章学協会会長。滋賀県出身。名古屋大学大学院人間情報学研究科修了、博士(学術)。
これまでアフリカ、中東、モンゴル等で地球科学関連の研究・教育に従事し、現在は米国の宝石鑑別機関で研究を行っている。
監修した国旗関連の書籍に『国旗の図鑑』全3巻(あかね書房)、『はじめてのせかいのこっき』(ポプラ社)がある。
『はじめての せかいのこっき 』
桂田 祐介 (監修), ゆめよ (イラスト)
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「安井仲治 僕の大切な写真」
東京ステーションギャラリーで開催中の
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展に行って来ました。
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/
JR東京駅丸の内北口改札を出て目の前にある東京ステーションギャラリーにて「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展が開...
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展に行って来ました。
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/
JR東京駅丸の内北口改札を出て目の前にある東京ステーションギャラリーにて「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展が開催されています。
安井仲治(やすいなかじ/1903-1942)は、大正時代から昭和の太平洋戦争勃発に到る激動の時代に、写真のあらゆる技法を追求し、38年という短い生涯の中で、心に残る多くの写真を残した、日本写真史における金字塔的存在です。
安井仲治「蛾(二) 」1934年
個人蔵(兵庫県立美術館寄託)
安井は、B25爆撃機により東京や名古屋、神戸など日本本土が初めて空襲に見舞われた1942年に38歳の若さで腎不全のために死去したため、戦中・戦後の混乱の中で「忘れられた写真家」となってしまいました。
戦後40年以上が経過した、1987年に兵庫県立近代美術館他で「安井仲治展」が、また元号も平成となった2004年には渋谷区立松濤美術館他で「生誕百年 安井仲治―写真のすべて」が開催され、約20年という短い写歴の間に、驚くほど多彩な仕事をのこした安井仲治に再び光が当てられました。
「安井仲治展」展示風景
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展は、土門拳や森山大道などに大きな影響を与えた安井の20年ぶりとなる大回顧展です。昨年から今年にかけ愛知県美術館、兵庫県立美術館で開催され、東京が最後の巡回地となります。
今の時代のように、気軽に誰もがスマホで写真を撮れる平和で安穏とした時代とは似ても似つかぬ100年前の日本で、カメラをあらゆる被写体に向け、日本写真史に残る名作・名シリーズを残しました。
1930年代の安井仲治
プロのカメラマンは勿論、現代の若者が観ても「おっ!」と思わせる斬新で心に残る200点以上の写真が、東京ステーションギャラリーに展示されています。
安井の代表作ごとに展示されており、その多彩なバリエーションとインサイトが光る写真に目が釘付けになります。
安井仲治「(構成 牛骨) 」1938年頃
個人蔵(兵庫県立美術館寄託)
例えば安井が「半静物」と称したシリーズは、撮影現場にあるものを自由に構成する手法で、見知った風景が、時に驚くような光景に変化する面白さや不思議さを表現しており、すぐにでも真似てみたくなる作品です。
また、当時の社会状況を大胆なトリミングやコラージュを駆使して、大阪中之島のメーデーを撮った連作「メーデー」は、今では観光名所となっている大阪市中央公会堂(重要文化財)や大阪中之島美術館がある場所で興った、デモ隊と警官隊とが激しく衝突する現場の諸相を今に伝える躍動感あふれる作品です。
「流氓ユダヤ」シリーズ
多彩なシリーズの中でも今回最も注目したいのが、晩年に手掛けた「流氓ユダヤ」でしょう。
第二次世界大戦中、ユダヤ人に対するナチス・ドイツの迫害が激しさを増す中、当時リトアニアの日本領事館領事代理であった杉原千畝(すぎはらちうね)が発行した「命のビザ」を携えて日本に逃れてきたポーランド系ユダヤ人たちを取材したシリーズが「流氓ユダヤ」です。
安井仲治「流氓ユダヤ 窓 」1941年
個人蔵(兵庫県立美術館寄託)
今なお解決の糸口さえ見いだせないパレスチナ問題で右往左往する令和の世に、安井が残した、ナチスの迫害を逃れ、遠く離れた神戸に命からがらたどり着いたポーランド系ユダヤ人の写真と、果たしてどのように向かい合えるでしょうか。
独自の被写体を見出す感性に長けた安井。混沌とした世界の一隅にカメラを向け、そこにある真実を浮き彫りとした安井の卓越したセンスは、写真家だけでなく、今の時代を生きる私たちに刺激と共に大きな問題を提示してくれます。
「安井仲治展」展示風景
100年の時を超えてなお私たちを惹きつける魅力を有する安井の写真。
戦災を免れたヴィンテージプリント約140点、ネガやコンタクトプリントの調査に基づいて制作されたモダンプリント約60点のほか、さまざまな資料も展示されています。
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展は4月14日までです。是非〜
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」
会期:2024年2月23日(金・祝)〜4月14日(日)
時間:10:00〜18:00(金曜日〜20:00) *入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(4/8は開館)
会場:東京ステーションギャラリー
東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/
主催:東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、共同通信社
協力:銀遊堂、PGI、株式会社アフロ 協賛:T&D保険グループ
助成:公益財団法人ポーラ美術振興財団
近現代日本の中心・東京駅丸の内駅舎にある美術館の矜持 丸の内のアート人に聞く! 〜東京ステーションギャラリー編〜
短命の“忘れられた写真家”安井仲治の斬新で心に残る200点以上の名作が東京ステーションギャラリーに展示
『安井仲治作品集 』
安井 仲治 (著), 兵庫県立美術館 (編集), 愛知県美術館 (編集), 東京ステーションギャラリー (編集), 一般社団法人共同通信社 (編集)
日本写真の巨人の代表作を集成。動植物や静物から、亡命ユダヤ人、サーカス団、労働者まで、幅広い社会的関心と多彩な技法に裏打ちされた傑作の数々。生誕120年回顧展に合わせて刊行。
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「ライトアップ木島櫻谷」
泉屋博古館東京で開催中の
「ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる『生写し』」展へ行って来ました。
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
大阪市立美術館がある天王寺公園一帯は、かつて住友家本邸が建っていた場所です。
大正時代に建築された住友家本...
「ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる『生写し』」展へ行って来ました。
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
大阪市立美術館がある天王寺公園一帯は、かつて住友家本邸が建っていた場所です。
大正時代に建築された住友家本邸の書院を飾るために木島櫻谷が2年の歳月をかけ制作した「四季連作屏風」が全点公開されています。
木島櫻谷「四季連作屏風」展示風景
住友家本邸宅書院大座敷にあわせて制作された四双の金屏風は、すべて縦180?・幅720?をこえるサイズの作品です。
妙心寺に伝わる桃山時代の屏風(妙心寺屏風)と同じく、通常の屏風と比べるとかなり大振りで迫力満点です。
木島櫻谷「柳桜図 」(左隻) 大正6年(1917)
泉屋博古館東京
木島櫻谷「燕子花図 」(左隻) 大正6年(1917)
泉屋博古館東京
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一ら琳派の影響を色濃く受けた櫻谷の「四季連作屏風」は装飾性に長けています。
しかし、細部をよく観ると一輪一輪描き分けられた菊花、写実的な燕子花など櫻谷らしさが現れていることが分かります。
木島櫻谷「菊花図 」(部分) 大正6年(1917)
泉屋博古館東京
また、写生を生かし景物を大胆に切り取った狩野派的画面構成など、櫻谷の斬新で意欲的な取り組みが盛り込まれており、見応えたっぷりの四季連作屏風です。
木島櫻谷「雪中梅花 」(部分) 大正7年(1918)
泉屋博古館東京
円山応挙の国宝「雪松図屏風」(三井記念美術館)では、雪の白い部分は紙の白地を活かした塗り残しですが、櫻谷のこの作品では雪を胡粉でモリモリに表現しています。
櫻谷は、生涯ヨーロッパへ行ったことはなかったそうですが、自ら油彩画も研究し絵具の扱いなども会得し、こうした作品に活かしているのです。
木島櫻谷「四季連作屏風」展示風景
展覧会の構成は以下の通りです。
1:四季連作屏風のパノラマ空間へ、ようこそ。
2:「写生派」先人絵師たちと櫻谷
3:櫻谷の動物たち、どこかヒューマンな。
初めに迫力ある大振りの屏風を観たあとは、円山四条派の絵師と木島櫻谷のそれぞれの作品を見比べるような展示がなされています。
円山応挙「双鯉図 」江戸・天明2年(1782)
泉屋博古館
円山派は筆数をふやすことで細密な描写をめざす「加筆系」、一方俳諧味を含んだ四条派は筆数を減らす「減筆系」の傾向が見られます。
では櫻谷はどうでしょう?
伝・森徹山「檀鴨・竹狸図 」江戸時代 泉屋博古館
木島櫻谷「秋野老狸 」昭和初期頃 個人蔵
その答えを探しながら、セクション3「櫻谷の動物たち、どこかヒューマンな。」へ進むと、加筆、減筆といった技法だけでは説明できない、櫻谷の真の魅力が分かる構成となっています。
とりわけ動物を描いた作品からは、古典画題に現代性を与え、時に人間的な感情を表現しており、櫻谷ならではの魅力を湛えています。
木島櫻谷「双鹿図 」明治30年代 個人蔵
3幅それぞれ描かれた時代が違い、櫻谷が辿り求めた絵画表現(「四条的減筆系」表現に到る過程)を観て取ることが出来ます。
この「鹿コーナー」一見地味ですが、櫻谷という絵師を深く知るためにとても重要な展示となっています。
木島櫻谷「葡萄栗鼠 」(部分)大正時代・20世紀
泉屋博古館東京
櫻谷の写生は、目に見える現象を絵に再現することとは全く質を異にしています。彼が描こうとしたのは「いのち」の在り様をまざまざと写し取ることでした。
展覧会サブタイトル「四季連作大屏風と沁みる『生写し』」前半はド派手な屏風に目を奪われますが、中盤から後半にかけ、櫻谷が求めた真の絵画を追体験できます。
なお、展示室4にて「住友財団助成による文化財修復成果―文化財よ、永遠に」を同時開催しています。
木島櫻谷(このしま おうこく明治10年(1877年) - 昭和13年(1938年))を深く知るための展覧会これから毎年行っていくそうです。
「ライトアップ木島櫻谷」は5月12日までです。是非是非〜
「ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる『生写し』」
会期:2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
時間:11:00〜18:00 ※金曜日は19:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、4/30・5/7(火)(4/29、5/6は開館)
会場:泉屋博古館東京
(東京都港区六本木1丁目5番地1号)
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
主催:公益財団法人泉屋博古館、毎日新聞社
『木島櫻谷 画三昧への道 』
実方葉子 (著)
近代京都画壇で活躍し、優れた写生力と卓越した表現力を駆使して動物たちの躍動感溢れる姿やすがすがしい山水を描いた木島櫻谷(1877-1938)。傑作の誉れ高い大作から写生帖まで、様々な角度から名作の数々を紹介する初の作品集。
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展覧会
2024-03-18T23:21:00+09:00
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「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」
NHK横浜放送局にて開催中の
「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」へ行って来ました。
展覧会紹介サイト
アーティストの井上涼さんが歌とアニメで世界の「びじゅつ」を紹介する番組『びじゅチューン!』(NHK Eテレ)とのコラボレーションによる...
「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」へ行って来ました。
展覧会紹介サイト
アーティストの井上涼さんが歌とアニメで世界の「びじゅつ」を紹介する番組『びじゅチューン!』(NHK Eテレ)とのコラボレーションによる体験型の展覧会。
2018年に東京国立博物館で開催され話題となった「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が横浜にて再び!
2018年「なりきり日本美術館」会場風景
番組で取りあげられた東京国立博物館所蔵の文化財をテーマに、高精細複製や映像をつかってインタラクティブに「びじゅつ」を楽しむことができる展覧会。
子どもさんから大人までデジタル技術を使って絵の中に描かれた人物になってみたり、文化財の世界に入り込んでみたりする体験を通して、その背後にある物語や風景を体感し、自由な想像力で文化財に親しみ、鑑賞を深められます。
洛中洛外 グルメチェック
岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」の食べ物のシーンに注目。テーマを決めて屏風をじっくり見てみると、400年前の人々のいきいきとした暮らしが見えてきます。
絵の中の住人になりきって、京の街をあちこち散歩。お重、おまんじゅう、焼き魚、しじみ汁など、屏風の横のモニターに示された京のグルメを探すクイズ形式の体験展示です。
実物大の高精細複製品「洛中洛外図屏風(舟木本)」も展示されています。
今回採用されている作品は、葛飾北斎筆「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」、岸田劉生筆「麗子微笑」(重要文化財)、歌川広重筆「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」、岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」(国宝)の4作品。
デジタルコンテンツだけでなく、「洛中洛外図屏風(舟木本)」は高精細複製品を、「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」は浮世絵の摺り工程見本なども展示し、バラエティに富んだ体験展示となっています。
重要文化財「麗子微笑」岸田劉生筆 大正10年(1921)
東京国立博物館蔵
顔パフォーマー麗子
岸田劉生の「麗子微笑」。『びじゅチューン!』では悪夢をみかんの香りで撃退する麗子。謎めいた微笑を浮かべる麗子は、見る人によってさまざまな物語をはらんでいそう。
会場では、「デジタル顔はめ」で麗子になりきり、セリフでそのキモチを表現し、自分だけの「麗子像」をつくります。
雨は愛すがどう描く?
歌川広重の浮世絵「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」の雨の表現にご注目。『びじゅチューン!』では、主人公になった雨。
びじゅチューン!「雨は愛すが人逃げる」 (C)NHK・井上涼2024
会場では、雨の線を消した「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」を用意し、そこにどんな雨をふらせるか、作者になりきって考えてみます。
体感!ザパーンドプーン北斎
葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」の波はどのくらい大きかったのでしょうか?
冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀
東京国立博物館蔵
会場では特大スクリーンに「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を拡大映像化。
絵のなかの舟に乗る人物になりきってみると、大きな波が大迫力で迫ってきます。
さらに、ジャンプの高さで波がどんどん大きくなるインタラクティブな仕掛けによって、波の大きさを実感できます。
「なりきり美術館」は2018年と2020年に東京国立博物館で開催されたほか、福岡(2019)、富山(2019)、千葉(2020)、大分(2021)、山口(2021)など各地で公開され、人気を博してきました。
今回横浜トリエンナーレ開催にあたり、東京国立博物館の協力のもと、NHK横浜放送局、横浜トリエンナーレ組織委員会と共催でNHK横浜放送局1階で何と無料で楽しめます!
「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」は4月7日までです。
「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」
会期:2024年3月15日(金)〜4月7日(日)
会場:NHK横浜放送局 1階(横浜市中区山下町281)
主催:NHK横浜放送局、横浜トリエンナーレ組織委員会、文化財活用センター
協力:東京国立博物館
後援:横浜市教育委員会
開館時間:午前10時〜午後6時(最終入場は午後5時30分)
休館日:なし
観覧料:入場自由・無料(事前申し込み不要)
展覧会紹介サイト
井上涼さん (C)NHK・井上涼
『びじゅチューン!』とは?
世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組です。作詞・作曲・アニメ・歌などすべてを手がけるのはアーティストの井上涼さん。豊かで自由な想像力で美術の楽しみを広げ、多くの子どもたちから支持を得ています。
https://www.nhk.jp/p/bijutune/
毎週火曜 午後5時30分放送 <再放送> 毎週金曜 午後11時50分
*4月から放送時間が変わります。
毎週金曜 午後11時50分放送 <再放送> 毎週日曜 午後7時50分
MIXびじゅチューン! 毎週水曜 午前8時35分放送
<再放送> 毎週金曜 午後3時30分
第8回横浜トリエンナーレ
会期:2024年3月15日(金)〜6月9日(日)
会場:横浜美術館ほか(毎週木曜休場)
https://www.yokohamatriennale.jp/
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展覧会
2024-03-17T22:54:00+09:00
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木造建築から月の居住空間まで構造模型100点が集結!WHAT MUSEUM「感覚する構造」
寺田倉庫が運営する美術館、WHAT MUSEUMにて2024年4月26日(金)より「感覚する構造- 法隆寺から宇宙まで -」が開催されます。
https://what.warehouseofart.org/
現存する世界最古の木造建築「法隆寺五重塔」から、現在開発中の月面構造物まで、建築の骨組みを創...
https://what.warehouseofart.org/
現存する世界最古の木造建築「法隆寺五重塔」から、現在開発中の月面構造物まで、建築の骨組みを創造してきた「構造デザイン」に焦点を当てた展覧会です。
前期展から作品を大幅に入れ替えスケールアップし、100点以上の名建築の構造模型を展示する当館過去最大の建築展となります。
「法隆寺五重塔模型 1/10」
所蔵:本多哲弘
制作:田村長治郎
写真:稲口俊太
展覧会の構成は以下の通りです。
1.伝統建築と木造の未来
2.次世代を担う構造家たち
3.構造デザインの展開
4.宇宙空間へ
「旧峯山海軍航空基地格納庫」
写真:ToLoLo studio
1.伝統建築と木造の未来
伝統的な日本の木造建築から、最新の現代木造建築までを俯瞰し、木造の特質と可能性を提示します。
法隆寺五重塔や松本城などの歴史的な木造建築物にはじまり、近代の木構造、そして葉祥栄と松井源吾、内藤廣と渡辺邦夫、隈研吾と中田捷夫、三分一博志と稲山正弘、藤本壮介と腰原幹雄といった、建築家と構造家の協働による現代の木造建築までの構造模型を展示します。
「エバーフィールド木材加工場」
建築設計:小川次郎/アトリエ・シムサ+kaa
構造設計:山田憲明構造設計事務所
写真:藤塚光政
森林資源である木材からなる建築を、寸法や接合部、構造システムの視点で歴史的に俯瞰し、未来の可能性を考察します。
「FUGU-折紙の発想で作る超軽量膜テンセグリティ」
設計・施工:下田悠太 林盛 権藤智之 淡路広喜 上條陽斗 中村太一
協力:太陽工業株式会社
写真:tetu kimura
2.次世代を担う構造家たち
建築家とコラボレーションし、構造デザインを創造する構造家の存在は、世界をリードする日本現代建築の独自性の源泉です。
30名以上の構造家のインタビュー映像を通して構造家の思想と哲学に迫るとともに、注目すべき若手構造家の作品から今後の構造デザインの展開を示します。
「Geodome4」
慶應義塾大学 環境情報学部 鳴川肇研究室
©️ 株式会社ゴールドウイン
3.構造デザインの展開
構造デザインで得た幾何学の知見を生かした、ファッションや地図図法など異なる領域との横断的な取り組みを展示します。空間全体から構造デザインを体感できます。
「月面構造物(飛び移り試験用実大モックアップ/滞在モジュール)」
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室
写真:稲口俊太
4.宇宙空間へ
地球上での構造デザインを、宇宙空間へ展開する取り組みを紹介します。現在、佐藤淳らとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発する、人が月に滞在するための月面構造物の原寸大模型を展示します。
企画担当者コメント
われわれ人類は、地震力や風力はじめ自然の力学が及ぶ世界に生き、建築における力の流れをどうデザインしてきたのでしょうか。地球という重力空間において、力の流れや素材と真摯に向き合い、時代や社会の変化の中で技術と芸術を融和させ、創造してきたのが構造デザインの世界です。本展では、建築の創造において重要な役割を果たしてきた、世界に誇る日本の構造家と構造デザインを紹介します。日本の伝統的な建築物の木構造から現代木造建築、そして、宇宙構造物に至るまでを取り上げ、4つのテーマから構造デザインの広がりを提示します。会場では、構造模型に触れ、建築の構造を感覚することを通して、自らが住む世界に働く力の流れと自身の感性との結びつきを感じ、構造デザインという創造行為の可能性とその哲学を体感することができます。
ぜひこの機会に、幅広い方に構造デザインの世界を感覚していただければと思います。
「水戸市民会館」
建築設計:伊東豊雄建築設計事務所
構造設計:Arup
写真:中村絵
企画担当者プロフィール
近藤以久恵
2018年より建築倉庫ミュージアム副館長、2020年WHAT MUSEUM 建築倉庫ディレクターとして、「ガウディをはかる-GAUDI QUEST-」(2019年)、「構造展-構造家のデザインと思考-」(2019年)、「謳う建築」(2020年)、「建築模型展」(2022年)等、展覧会の企画キュレーションを行う。近藤以久恵建築事務所主宰。建築設計と並行して、建築領域の可能性を拓く学びの場に携わる。
「感覚する構造 - 法隆寺から宇宙まで -」
会期:2024年4月26日(金)〜2024年8月25日(日)
会場:WHAT MUSEUM 1階・2階(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号)
https://what.warehouseofart.org/
開館時間:火〜日 11時〜18時(最終入場 17時)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)
主催:WHAT MUSEUM
企画:WHAT MUSEUM 建築倉庫
展示協力:東京大学 腰原幹雄
会場デザイン:吉野弘建築設計事務所
グラフィック:榊原健祐(Iroha Design)
「海の博物館 架構模型」
建築設計:内藤廣建築設計事務所
構造設計:構造設計集団<SDG>
出展協力
RFA、伊東豊雄建築設計事務所、AuthaGraph株式会社、オーノJAPAN、大林組、大西麻貴+百田有希 /o+h、小川次郎/アトリエ・シムサ+kaa、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE、株式会社ゴールドウイン、株式会社竹田木材工業所、株式会社日建設計、関西学院大学 建築学部 荒木美香研究室、木内隆行、木組み博物館、北九州市立大学 福田展淳研究室、木原明彦、九州大学大学院芸術工学研究院 岩元真明研究室、九州大学大学院芸術工学研究院 斉藤一哉研究室、九州大学葉祥栄アーカイブ、kufu、KAP、慶應義塾大学 環境情報学部 鳴川肇研究室、Graph Studio、佐々木勝敏建築設計事務所、佐藤淳構造設計事務所、SALHAUS、Schenk Hattori、滋賀県立大学 陶器浩一研究室、芝浦工業大学 建築学部 小柏典華研究室、下田悠太、称名寺、白川村教育委員会、田村長治郎、DN-Archi+北九州市立大学 藤田慎之輔研究室、寺戸巽海構造計画工房、東京スカイツリー(R)、東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室、東京大学大学院 農学生命科学研究科 稲山正弘、東畑建築事務所、内藤廣建築設計事務所、中田捷夫研究室、新潟職業能力開発短期大学校、ニューサウスウェールズ大学 構築環境学部、原田真宏+原田麻魚/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、平岩構造計画、本多哲弘、松本市立博物館、満田衛資構造計画研究所、明星大学 建築学部 松尾智恵研究室、柳室純構造設計、山田憲明構造設計事務所、八幡浜市教育委員会、ほか
「称名寺の鐘撞堂 模型」
建築設計:大西麻貴+百田有希 / o+h
構造設計:平岩構造計画
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2024-03-16T23:45:00+09:00
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「VOCA展2024」
上野の森美術館で開催中の
「VOCA展2024 現代美術の展望−新しい平面の作家たち」へ行って来ました。
https://www.ueno-mori.org/exhibitions/voca/2024/
現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年よ...
「VOCA展2024 現代美術の展望−新しい平面の作家たち」へ行って来ました。
https://www.ueno-mori.org/exhibitions/voca/2024/
現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催している「VOCA展」。
若手作家(40歳以下)、平面作品のみという縛りの中で制作された作品を毎回新鮮な気持ちで観ることのできる現代美術展です。
小林勇輝「梅二月 」
平面作品のみと言っても、抽象、具象は問わず、絵画、写真、映像でもOKです。
さらに出品規定の中には細かく以下のように記されています。
・作品サイズは、250cm×400cm以内の壁面 (タテ形、ヨコ形は不問) に展示できるもの。
・作品の厚さは、壁から20cm以内。
・作品の重量は、総重量80kg以内、個々で40kg以内。
よって、こうした作品も含まれてくるのが「VOCA展」の楽しい点でもあります。
↓
ウチダリナ「聲のしないまど 」
「VOCA展」に作品を出すには、誰でもエントリーできる公募展とは違い、日頃から多くの作家をリサーチしている全国の美術館学芸員、研究者などによる推薦委員の推薦が必要となります。
このような他にはないある意味特殊なシステムで運営し続け昨年は30年を迎えました。「VOCA展」から世界へ羽ばたいて行った作家数知れず…まさに継続は力なり。
宮内裕賀「生かされていくこと 」
会期が短いのが玉に瑕で、うっかりしていると会期終了なんてことになってしまいます。
今開催で31回目となる「VOCA展」お忘れなきように。上野もそろそろ桜開花しそうです。
大橋鉄郎「無題(ピースシリーズ) 」
尚、出品作家31名による作品の中から選ばれた各受賞者は以下の通りです。
VOCA賞
大東 忍さん
VOCA奨励賞
上原 沙也加さん、片山 真理さん
VOCA佳作賞
佐々 瞬さん、笹岡 由梨子さん
大原美術館賞
上原 沙也加さん
上原沙也加「幽霊たちの庭 」
VOCA奨励賞と大原美術館賞をダブル受賞した上原さんの沖縄と台湾の歴史に迫る作品、個人的に一等賞でした。
「VOCA展2024」は3月30日までです。お見逃しなきように!!
「VOCA展2024 現代美術の展望−新しい平面の作家たち」
会期:2024年3月14日(木)〜30日(木)〔17日間/会期中無休〕
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館30分前まで
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
https://www.ueno-mori.org/
主催:VOCA展実行委員会、公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館
特別協賛:第一生命保険株式会社
VOCA賞
大東 忍「風景の拍子 」
木炭、麻布・パネル
130.3×388.0×3.0?
VOCA奨励賞、大原美術館賞
上原 沙也加「幽霊たちの庭 」
アーカイバルピグメントプリント、額
62.8×87.5×4.2?が6枚、42.5×32.1×3.5?が1枚
VOCA奨励賞
片山 真理「red shoes #003 」「red shoes #001 」「red shoes #002 」
C-Print
202.2×126.9×0.2?が3枚
VOCA佳作賞
佐々 瞬「そこに暮らす人々は自らの歴史を記した 」
追廻住宅の家屋部材、同住宅ふとんカバー、アクリル、謄写版原紙(ガリ版ろう原紙)、鉛筆、額
220.0×155.0×20.0?が1枚、48.0×36.0×3.0?が11枚
VOCA佳作賞
笹岡 由梨子「Animale/ベルリンのマーケットで働くクマ 」
レンチキュラー印刷・パラフィン・絵の具・ぬいぐるみ・古着・LEDライト、木枠・かざり板・パネル・モニター・メディアプレーヤー・スピーカー(映像1分20秒)
265.0×321.0×20.0?
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2024-03-15T22:08:00+09:00
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復刊!和田誠『わたくし大画報』
めったに自分を語らない和田誠さんの貴重なエッセイ『わたくし大画報』が42年ぶりにポプラ社より復刊となりました。
『わたくし大画報』
和田誠 (著)
2021年10月から2023年10月まで、東京、熊本、新潟、岡山、京都、愛知と6都市・7会場を巡回した「和田誠展」。...
わたくし大画報 』が42年ぶりにポプラ社より復刊となりました。
『わたくし大画報 』
和田誠 (著)
2021年10月から2023年10月まで、東京、熊本、新潟、岡山、京都、愛知と6都市・7会場を巡回した「和田誠展 」。各会場とも大盛況で、大きな話題となりました。
どの会場も多くの来場者が訪れ、最終日には長蛇の列に。和田誠さんがかかわったお仕事の数々に圧倒された方も多いのではないでしょうか。
「和田誠展」展示風景
『週刊文春』をはじめ、200冊以上の著作を残した和田誠さん。装丁やイラストのお仕事も加えると枚挙にいとまがありません。
しかしながら、ご自身やご家族について書いた本は以外にもほとんどありません。妻・平野レミさんも「和田さんは自分を表に出したりしない人」とおっしゃいます。
『わたくし大画報 』
そんな”めったに自分を語らない”和田誠さんが、家族や仕事、趣味、交友関係などを書いた貴重なエッセイが『わたくし大画報 』です。
この度42年ぶりに復刊されました。復刊のきっかけは、NHK「趣味どきっ!」で、平野レミさんが自身の本棚を紹介し、好きな本の魅力を語ったことだそうです。
ご自宅の本棚にある『わたくし大画報』のページを開きながら、「この本おっかしくってさ」とたのしそうに話すレミさん。
その姿を編集者が見ており、復刊のご依頼をしたそうです。
妻・平野レミさんや著名人の似顔絵のみならず、貴重な自画像など貴重なイラスト79点とエッセイ101本が収録されています。
内容は、家族とのエピソードやご自身のプライベートなお話から、当時の書籍や映画、舞台などのカルチャーを知る手がかりともなるものまで多岐にわたります。
【目次抜粋】
・猫について
・俳人二十面相
・家庭大料理
・晴れた日・または篠山紀信
・カレーライスについて
・谷川俊太郎の33の質問と清水哲男のスピーチ・バルーン
・描くということ
・出産大報告
・赤ん坊大転落 他
・装幀のこと
・植草さんのお葬式にはアルトサックスとトランペットが鳴り響いた
・三人の恩師と二つの装幀について
・ひとコマ漫画と欧米人の反応について
・情熱のペンギンごはん
・わたくしにとって日本語とは何か
・父親レポート
・翻訳について
・歌仙・私家版日本語文法・窓ぎわのトットちゃん
・悩み多き今日この頃
・戦争の犬たちなど
・向田さん 他
「描くということ」より
妻が突然「絵を習うことにした」という。先生の教え方がうまいとみえて、短期間に長足の進歩をとげた。絵なんてものは、誰だって描けるもので、シロウトだから書けない、と自分で思うから描けないだけなんです。ちょっと慣れて先生からも「うまいよ」なんて言われると自信がついて本当にうまくなっちゃう。妻は毎月連載で書く文章に自分で挿絵なんか描いている。これが結構さまになっていたりするので、プロである亭主は困ることもあるのだ。「手伝ってるんだろ」と言われるからである。
『わたくし大画報』復刊に寄せて。平野レミさんからのメッセージ。
NHKの「趣味どきっ!」で私が「この本おっかしくってさ」って『わたくし大画報』を紹介しているのをポプラ社の辻さんが見ていて、本の復刊をしませんかって連絡がきたんです。1982年に出た本だから、復刊は42年ぶり。そんなに時間が経っちゃったのね。
この本は私の宝物。だって私のことが書いてあるんだから。和田さんは自分の世界をちゃんと持っていて、家に帰っても映画ばっかり見てる。自分の話もめったにしない。私のことをどう思ってるかもよく知らなかった。でもこの本を読んだら私や息子たちのことがたくさん、しかもおもしろおかしく書いてある。私のことなんて絶対に書かないと思ってたから驚いちゃった。こんなふうに見てたんだなって嬉しくなりました。ちゃんとチェックしてたのね。そういう和田さんですよ。
糸井重里さんの推薦文もとってもいいわよね。「ひとりの人間の中に、こんなに大量の『おもしろい』があっても、よいものなのだろうか。」ですって。糸井さんうまいですよね。素敵な文章を寄せてくださって、どうもありがとうございました。
和田さんはもういないけど、本を開けばまた和田さんに会える。ちょっとずつちょっとずつ読んでいます。たくさん会いたい気持ちを我慢して。だって、“お楽しみはこれからだ”ですから(笑)。
2024年3月11日 平野レミ
「あとがき」より
ぼくは普段日記などはまったく書かない男で、自分の行動を書きつけるなんて、小学校依頼のことである。その後三十年ほどたって、この「大画報」である。かつては日記を書いて行かないと学校で先生に叱られたが、今は締切という束縛があり、守らないと編集者に叱られる。しかし締切に追われて書いたおかげで、そうでなければ忘れてしまう子どもの言動などを記録しておくことはできた。読者とは関係なく、わが家としては、つまらぬ記録でもないようりあった方がいい。読者には申し訳ないが、そこが「わたくし大画報」たるゆえんである。読み返してみると、こんなこともあったっけ、と、たった数年前のことなのにいやに懐かしくおもってしまう事柄もある。
『わたくし大画報 』
和田誠 (著)
ポプラ社
発売:2024年3月13日
ひとりの人間の中に、こんなに大量の『おもしろい』があっても、よいものなのだろうか。―糸井重里
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【経産省共催】アートと経済の交差点を考えるカンファレンス
CINRA, Inc.と経済産業省がタッグを組み、「アート×経済」をテーマにしたオンラインカンファレンスが、2024年3月19日(火)虎ノ門のアートギャラリー「SIGNAL(シグナル)」にて開催されます。
イベントの登壇者は、アーティストとして小林エリカ氏と明和電機氏、有識...
イベントの登壇者は、アーティストとして小林エリカ氏と明和電機氏、有識者としてアートのスタートアップ・スタートバーン株式会社代表取締役の施井泰平氏、モデレーターに『ARTnews JAPAN』編集長・名古摩耶氏です。
事業家、メディア、アーティストなど多様な視点から「アート×経済」について語り合います。
近年G7、OECD、欧米などで、不確実性の増加やグローバル化が進むなかで創造力の必要性が経済産業活動においても高まり、アート×経済がより注目されつつあります。
経済がアートに近づくことで、イノベーションやウェルビーイング等につながる研究も出てきています。
そのような背景のもと、2023年に経済産業省から芸術に対する投資や地域とアートの関係性などの膨大なデータをわかりやすく掲載した286ページの報告書『アート経済社会について考える研究会報告書』がリリースされました。
『アート経済社会について考える研究会報告書 』
今回のイベントでは、識者とともに経産省のアートレポートを読み解き、アートと経済や企業との結びつきの理解を深めることで、人々にとってよりアートを身近にすることを目指します。
(主催:CINRA, Inc. 共催:経済産業省)
【出演者】
小林エリカ(こばやし・えりか) 作家・アーティスト。
目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書は小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』(英語版 「Trinity, Trinity, Trinity」翻訳Brian Bergstrom(AstraHouse刊)日米友好基金日本文学翻訳賞2022-2023受賞)『マダム・キュリーと朝食を』(第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)(共に集英社)他。コミックに“放射能”の歴史を辿る『光の子ども 1-3』(リトル・モア)。インスタレーション作品も国内外で発表し、主な展覧会は「りんご前線 — Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館)他。
近刊は『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』(筑摩書房)と、音楽家寺尾紗穂との朗読歌劇作品にもなった『女の子たち風船爆弾をつくる』(文藝春秋)。
http://erikakobayashi.com
明和電機
土佐信道プロデュースによる芸術ユニット。青い作業服を着用し作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで、様々なナンセンスマシーンを開発しライブや展覧会など、国内のみならず広く海外でも発表。音符の形の電子楽器「オタマトーン」などの商品開発も行う。2016年1月には中国上海の美術館McaMで、初の大規模展覧会を成功させた。2019年3月には秋葉原「東京ラジオデパート」にて明和電機初の公式ショップ「明和電機秋葉原店」をオープン。2021年は北京(中国)で全リモートで展示設営を行った「超常识创造力工场•明和电机学艺展」を成功させた。2023年はデビュー30周年。9月呉市立美術館、12月札幌芸術の森で展覧会を開催した。
※その他、出演者:モデレーター 名古摩耶(『ARTnews JAPAN』編集長) / 施井泰平(スタートバーン株式会社代表取締役) / 経済産業省 商務・サービスグループ クールジャパン政策 課長補佐 浅見雄佑
『アートと経済の交差点を考えるカンファレンス』
日時:3月19日(火)1部17:00〜18:00 2部 18:00〜19:00(開場16:30)
場所:オンライン
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=5l1Gjs54heE
X:https://twitter.com/i/broadcasts/1OdKrjNAnQnKX
※先着15名まで現地参加可能
「SIGNAL」
東京都港区虎ノ門1丁目2-11 The ParkRex TORANOMON 1F
現地参加お申し込みフォーム(先着順):
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「須藤康花―光と闇の記憶―」
松本市美術館で開催中の
「須藤康花―光と闇の記憶―」展へ行って来ました。
https://matsumoto-artmuse.jp/
30歳の若さで夭折した画家・須藤康花(すどう・やすか 1978〜2009年)の回顧展が松本市美術館で開催されています。
癌と闘い須藤がこの世を去ってか...
「須藤康花―光と闇の記憶―」展へ行って来ました。
https://matsumoto-artmuse.jp/
30歳の若さで夭折した画家・須藤康花(すどう・やすか 1978〜2009年)の回顧展が松本市美術館で開催されています。
癌と闘い須藤がこの世を去ってから15年が経ちました。残された父親が松本市内に康花美術館を設立したのが2012年。
須藤康花について (康花美術館)
短い生涯ながら1000点もの作品を残した須藤。今回の初回顧展では200点近い絵画作品と共に30もの詩が展示されています。
画家が何を考え、どんな思いで絵画を描いたのかを知るのは困難を要しますが、須藤康花展では赤裸々に想いを綴った詩により理解の手助けとなります。
須藤康花「夢幻2 」2001年頃夢は限りなく美しい
無限の響きとその眩い一瞬を
永久に閉じ込める嵐のように
強く深く そして悲しい
おいていかれたことを
戻っては決してこないことを
全て知った後でも
私は愛し
愛された
そのたぐいまれな旅と光と
音のない陰が
雨の
重くつきまとう雲の流れに
静かに漂って
2001年3月25日(22歳)
須藤作品は、2021年に松本市美術館×松本PARCO「パルコde美術館 」で何点か観ただけでしたので、200点近い作品をまとめて浴びるように目にすると思考回路がオーバーヒートしそうになります。
少女時代から20代に描いた作品はどれも深淵なテーマで、明るくキラキラしたものではありません。
須藤康花「光と命 」2001年頃
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章:幼少期 穏やかな日常
第2章:母との死別 模索
第3章:憧憬 光の世界へ
第4章:葛藤と吐露
第5章:自画像
第6章:安らぎー麻績村ー
第7章:堆積する想い
第8章:光と闇の記憶
須藤康花「悪夢 」2006年
15歳の時に母親を癌で亡くしてから、自分の作品を父親に見せることのなかった須藤が例外的に見せた2点のうちの1点「悪夢」(もう1点は「花火」)。
死期を悟った28歳時に描いた「悪夢」を何故父親に見せようとしたのでしょう。
8章構成で30年の短い須藤の人生を振り返りつつ、悩みもがきながら絵筆を揮った絵画と想いをのせペンを走らせた詩を展示し、見る者の心の奥深くに入り込ませる工夫がなされています。
記号化され驚くほど速いスピードで何もかもが消費されていく今の時代に、対抗する手段として非常に有効です。
須藤康花「最果て 」2006年頃血のように赤い巨大な夕陽が地平線に今沈もうとしている
不協和音の不気味な音楽が鳴っている
何かが今この瞬間に終焉を迎えていく事を漠とした中で確実に悟る
それは死なのか生なのかどちらを意味しているのか分からない
ただ消えゆく赤はあまりに壮大でそれが狂いそな程に美しい
私はただ立ちつくして震えて泣いていた
2008年12月10日(30歳)
松本市出身の草間彌生のコレクション展示「草間彌生 魂のおきどころ 」をお目当てに国内外問わず訪れる方の多い松本市美術館ですが、今なら須藤康花の回顧展も観られます。
「須藤康花―光と闇の記憶―」は3月24日までです。是非!(写真撮影可能です)
「須藤康花―光と闇の記憶―」
会期:2023年12月9日(土) 〜2024年3月24日(日)
開館時間:午前9時〜午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(休日の場合翌平日)、年末年始(12/29〜1/3)
会場:松本市美術館 企画展示室
https://matsumoto-artmuse.jp/
主催:松本市美術館
共催:SBC信越放送、信濃毎日新聞社、市民タイムス
特別協力:康花美術館
https://yasukamuseum.web.fc2.com/
VIDEO
父の思い…娘の絵と対峙する日々 “生と死”見つめ 夭折の画家・須藤康花 没後15年・初の回顧展
NBS長野放送ニュース氷のようなあなたの手をとって
とめどなく歩いた
終わりの前のささやかな抵抗のように
あなたは夜の中に
溶け出していても不思議ではないほどに
その瞳の光は月の残り火のように
悠遠の彼方にあった
あなたが失ったものを僕は取り戻すことが出来ないまま
ただ取り残された亡骸のように漆黒の谷間を
気の遠くなるような沈黙の中で彷徨っていた
2005年12月24日(27歳)
『苦海の美学 夭折の画家・須藤康花の世界を読み解く 』
須藤 岳陽 (著)
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展覧会
2024-03-12T22:31:30+09:00
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飛騨高山美術館 2024年4月11日オープン!
リゾートトラスト株式会社が運営する会員制リゾートホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」の敷地内に「飛騨高山美術館」がこの春オープンします。
https://htma.rtg.jp/
飛驒高山美術館 ロビー中央:ルネ・ラリック「シャンゼリゼ...
https://htma.rtg.jp/
飛驒高山美術館 ロビー中央:ルネ・ラリック「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケイドの噴水」
飛驒高山美術館は、2020年5月末に閉館した旧飛驒高山美術館からコレクションを受け継ぎ、アール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス工芸品を中心に据えた美術館です。
ルネ・ラリックの「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケイドの噴水」や、エミール・ガレの「花器『フランスの薔薇』」など名品がいつでも観られます。
エミール・ガレ「花器『フランスの薔薇』」
会員制リゾートホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」内に開業しますが、ホテル宿泊者以外の一般の方も利用可能な美術館です。
北アルプスを望む高台に立地する飛騨高山美術館は5つの展示室で構成され、飛騨高山の季節のうつろい、時間のうつろいと共に、作品が織りなす多様な表情を愉しむことができます。
5つの展示室を見て行きましょう。
展示室1:ガレの杜〜アール・ヌーヴォー
展示室1:ガレの杜〜アール・ヌーヴォー
当館から望む北アルプスにたなびく幽玄な朝霞からインスピレーションを受けた展示室で、“はじまり”を感じられる空間。
エミール・ガレの名作「花器『フランスの薔薇』」をはじめとする、アール・ヌーヴォーのガラス工芸品の数々を展示。
展示室2:うつろいの間
展示室2:うつろいの間
季節や時間帯、天候によって音楽、照明、香りが変化する展示室で、多様な表情を見せるガラス工芸品を展示。
立体音響を導入し、聴覚を通して空間の広がりを表現するとともに、現地のリアルタイムで入手した気象情報で流れる音楽やライティングに変化が加わり、その時間・その空間でしか体験できない形で、鑑賞時間を楽しむことができます。
展示室3:アール・デコ
展示室3:アール・デコ
飛騨高山の星空をイメージした展示室で、ルネ・ラリックをはじめとする、アール・デコのガラス工芸品が漆黒の空間にまるで浮遊しているかのように展示。
モーリス・マリノー「カナリア紋付小瓶」
展示室4:アートラウンジ
展示室4:アートラウンジ
ベンチを設置し、くつろぎながら作品の見どころを紹介した映像や装飾芸術家具の造形やデザイン、超絶技巧を間近に鑑賞できます。
ルイ・マジョレル「書斎机・椅子(睡蓮のシリーズ)」
展示室5:光のギャラリー
展示室5:光のギャラリー
自然光が入る展示室で、光の変化と作品の調和をお愉しみいただけるガラス工芸品を展示。
※内観画像はイメージ画像です。
《飛騨高山美術館 関連情報》
・音声ガイド
料金:無料 言語:日本語、英語
(テキストガイド:中国語、韓国語、フランス語、スペイン語)
QRコードをご自身のスマートフォンで読み取ると、音声ガイド再生ページへアクセスします。
・図録
価格:未定 サイズ:B5 ページ数:156ページ
言語:日本語 発行:飛驒高山美術館
発売日:3/25(予定) 販売場所:サンクチュアリコート高山内 ブティック
・グッズ
ハンカチ、しおり、マーキングクリップ、チケットホルダー、A5クリアファイル、箸置き
ルイス・C.ティファニー(ティファニー工房)「18灯リリー・ランプ」
【旧飛驒高山美術館について】
旧飛驒高山美術館は、1997年に開館し、アール・ヌーヴォーやアール・デコを中心としたガラス芸術と装飾美術の美術館として、数百点にものぼる世界的にも貴重な作品が収蔵された美術館です。国内外問わず多くの方が訪れ、2007年にはミシュラン・ジャポンで3つ星を取得、2009年にはミシュラン・トラベルガイド(グリーンブック)で、日本の施設で選ばれているのはわずか50件の3つ星を6期連続で取得するなど、高く評価される美術館でした。また、作品の展覧会をはじめ、コンサートやビアガーデン、花火大会なども開催し、地域の皆様との交流の場として愛され、2020年5月末に惜しまれつつ閉館 となりました。
飛騨高山美術館
開業日:2024年4月11日(木)
※ホテルが開業する3月25日(月)〜4月10日(水)にご宿泊されるお客様は、先行して飛驒高山美術館にご入館いただけます
営業時間:10:00〜15:00(最終受付14:30)
※ホテルへご宿泊のお客様は15:00〜18:00、8:00〜10:00の時間帯でご覧いただけます
※2024年4月11日(木)のみ13:00〜15:00(最終受付14:30)
駐車場:26台
※無料 ※予約不可
入館料:大人:1,000円(税込)
小学生以下:無料
ホテル宿泊のお客様:無料
サンクチュアリコート高山メンバー様:無料
チケット購入方法:現地発券機/ウェブサイト(https://htma.rtg.jp )
※3月11日(月)よりウェブサイトにて前売り券発売開始
所在地:〒506-0055 岐阜県高山市上岡本町1丁目124番地1
サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート内
https://sanctuarycourt.jp/takayama/
アクセス:
お車:中部縦貫自動車道「高山」I.Cより車で約10分/「高山西」I.Cより車で約12分
電車:JR高山本線「高山」駅よりタクシーで約4分
徒歩:「高山」駅より約25分
一般のお問い合わせ:TEL:0577-40-1007/FAX:0577-40-1017
飛騨高山美術館ウェブサイト:https://htma.rtg.jp
『エミール・ガレ: 史料で紐解く、人と作品 』
山根 郁信 (著)
ガラス工芸にとどまらず人気を誇るアール・ヌーヴォーの巨匠の没後120年を前に、人生と作品について仏本国の原典史料にあたることで、未だ残るガレ研究の誤解・曲解も解いていく決定版。
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2024-03-11T22:06:23+09:00
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来場者数は5.5万人!「アートフェア東京 2024」閉幕。
「アートフェア東京2024」は3月7日〜10日の4日間で、のべ5.5万人が来場。大盛況のうちに幕を閉じました。
https://artfairtokyo.com/
今回は国内外36都市から156軒が3セクションに出展し、好調なセールスを記録。小品ですが自分も1点気に入った作品を購入しました...
https://artfairtokyo.com/
今回は国内外36都市から156軒が3セクションに出展し、好調なセールスを記録。小品ですが自分も1点気に入った作品を購入しました。
毎年3月に日本を代表するアートフェアが東京国際フォーラムで開催されることが、アートシーンのみならず、多くの方に認識されなくてはならないイベントに成長した感があります。
18回の開催を通し、継続して出展しているギャラリーの展示も年々洗練され祝祭感が増しています。
今回新しく参加された19ギャラリーのうち、アメリカやヨーロッパ、メキシコなど海外から7ギャラリー、また、工芸から3ギャラリーと、最近の流行を感じさせます。
新たな取り組みとして、海外キュレーターによる特別展「The Project YUGEN」、会場外では東京クリエイティブサロンとのコラボレーションで“『土・メッセージMINO』IN東京 '24:伝承される陶芸の最先端”も開催されました。
サテライト企画『土・メッセージMINO』IN東京 '24:伝承される陶芸の最先端
デザインとファッションのイベント「TOKYO CREATIVE SALON」とのコラボレーション企画として、アートフェア東京と同時期に“『土・メッセージMINO』IN東京 '24:伝承される陶芸の最先端”(東急プラザ表参道原宿 5F LOCUL)が3月17日(日)まで開催中。国際陶磁器フェスティバル美濃実行委員会主催、アートフェア東京企画。
https://soilmessage.com/
牧 正大 氏(MAKI Gallery代表/セレクションコミッティ)コメント
全体的に前回より来場者は少ないようですが、初日は既存と新規のお客様と半々くらい来ていて、そこで大方の作品が売約となりました。日本人、イギリス人、アメリカ人の所属アーティストを紹介した中でも、世界的に知られているマンゴ・トムソンが特に反応が良く、購入希望も多くいただきました。また日本のアーティストも大作を中心にポジティブな反応が見受けられました。
コミッティでは、前回よりも各ブースの展示方法やアーティストのプレゼンテーションのクオリティが上がっていることが話題にあがりました。昨年、そうしたことを指摘したことで反映されたのではないかと思います。それによって来場者が少なくともセールスに繋がっていると思います。
小山健二 氏(青龍堂代表取締役)コメント
古美術から現代美術まで扱うジャンルが広いので、それを見つけられるこの空間が楽しいというお客様の声をいただきました。その中で自分の好きな作品を探せるのが魅力なのだと思います。
?橋台一 氏(うつわ菜の花代表)コメント
素晴らしいお客様が次々と現れ、彼らがこんなに近い存在の場なのだと感じました。アートフェアは自分の性分には合わないと思っていましたが、出展してみてよかったです。多くの来場者がいる中で作品を覗き込んで見て、感謝の念を言ってくれる方がいたのが印象的でした。優れた展示ひとつでそういうことが起こりますし、いいものがあれば誰もが感動します。納得するまでこだわったおかげで、自分の見せたいブースにできたと思います。
平野龍一 氏(平野古陶軒代表)コメント
今回、アートフェア東京に来たことがない方々にもご案内したのですが、アートフェア自体が初めてでとても喜んでもらえました。興味を持って作品を探す彼らにとっては、たくさんの発見があるようです。アートフェア東京は長く続いているフェアですから、美術に親しみのある人はほとんど知っています。そうしたアートを知らない人々により発信することができたら、もっといろいろなものを見つけてもらえるのではないかと思います。
島田淳子 氏(GALLERY SIDE 2代表)コメント
選ばれた骨董や工芸と共に現代美術を見て、買うことができるアートフェア東京ならではの環境が、
日本の現代美術に対して理解を深める機会となっていると思います。今年は来場される方の知識や熱気も上がっていると感じました。
Simonida Pavicevic 氏(HOFA Gallery Co-Founder & Curator)、Elio D'Anna 氏(HOFA Gallery Co-Founder & CEO)コメント
日本、韓国、中国、アメリカをはじめとする世界中のコレクターが来ていて、彼らと話す機会に恵まれました。初出展でしたが、フェア自体のオーガナイズもよくて参加してよかったです。我々の重要なアーティスト4名を日本でご紹介できたことを嬉しく思います。
アートフェア東京
開催日程
2024年 3月8日(金)– 10日(日) ※3月7日(木)は招待制
プライベートビュー
3月7日(木)11:00 - 19:00
パブリックビュー
3月8日(金)11:00 - 19:00
3月9日(土)11:00 - 19:00
3月10日(日)11:00 - 17:00
会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー(東京都千代田区丸の内3-5-1)
主催:アートフェア東京製作委員会(エートーキョー株式会社)
後援:外務省(後援名義)、文化庁
大使館:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、ベルギー王国大使館ブラジル大使館、ブリティッシュ・カウンシル、チェコ共和国大使館、デンマーク王国大使館、フィンランドセンター、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ドイツ連邦共和国大使館、駐日ギリシャ大使館、ハンガリー大使館/リスト・ハンガリー文化センター、アイルランド大使館、マリ共和国大使館、在日メキシコ大使館、ポルトガル大使館、シンガポール共和国大使館、スペイン大使館、スウェーデン大使館、アメリカ大使館
北海道、群馬県、福井県、三重県、京都府、兵庫県、奈良県、香川県、福岡県、富山市、金沢市、京都市
協賛:三井住友トラスト・グループ(三井住友信託銀行?・三井住友トラストクラブ?、株式会社メルコグループ、東京建物株式会社
協力:Empire Entertainment Japan
特別協力美術館:国立新美術館、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、東京都美術館、上野の森美術館、サントリー美術館、SOMPO美術館、東京オペラシティ アートギャラリー、戸栗美術館、ポーラ美術館、森美術館、東京都庭園美術館
ウェブサイト:https://artfairtokyo.com
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「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」
日本橋?島屋S.C. 本館8階ホールで開催中の
「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」へ行って来ました。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/20thcenturychair/
デザインや建築に関する展覧会、絵画展に比べ身近な点が受けるのか各所で人気を博しています。...
「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」へ行って来ました。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/20thcenturychair/
デザインや建築に関する展覧会、絵画展に比べ身近な点が受けるのか各所で人気を博しています。
日本橋高島屋で開催中の「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」も若い人を中心にとても賑わっていました。
椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群で最多のコレクションを誇るのが椅子です。その数何と1350脚!
ODA COLLECTIONの椅子100脚を軸に20世紀100年におけるデザインの変遷を見渡せるデザインに興味関心のある方なら涙が出るほど嬉しい展覧会となっています。
椅子100脚が時代順に並んでいるだけと思ったら大間違いです。
織田憲嗣氏のコレクションは、北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐に渡ります。
会場のそこかしこに、北欧食器や時代を象徴する品々が配置されており、とても見応えのある展示空間となっています。
アール・ヌーヴォー、バウハウス、ミッド・センチュリー、イタリアン・モダンまで、椅子100脚で20世紀のデザインの流れを学びながら、同時に食卓を彩った器やキッチン用品、電化製品なども観られます。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章:20世紀の始まり/アール・ヌーヴォー 1901-1918
第2章:デザイン革命/モダニズム 1919-1938
第3章:デザイン黄金時代/ミッド・センチュリー 1939-1968
第4章:斬新なデザイン/ポストモダンへ 1969-2000
エピローグ:時代に生まれ、時代を越える。
時代を象徴する部屋
アメリカン・ミッド・センチュリーのくつろぎ
さらに、要所要所に「時代を象徴する部屋」を5か所設置されています。当時の生活空間を再現した部屋が高島屋の会場に出現しているのです。
名作椅子と家具、食器などの小物、照明をコーディネートした「時代を象徴する部屋」は、映像や音楽も交えてその時代のデザインと暮らしを感じられる空間です。
時代を象徴する部屋
バウハウスやフランスで活躍したデザイナーたち
写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されたODA COLLECTIONだからこそ可能な展覧会です。
近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」。
時代を象徴する部屋
バンビーノの秘密基地
会場出口付近には実際に座れる椅子も用意され、観るだけでなく実際に優れたデザインの椅子の座り心地を体感できます。
また、日本と北欧で名作椅子と暮らす家族を紹介するミニシアターも必見です。
4月から新しい環境で生活をスタートさせる方、お部屋にどんな椅子を用意しましょう。
「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」は3月18日までです。館内写真撮影可能です。是非〜
「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」
会期:2024年2月29日(木)〜3月18日(月)
時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場)
※最終日3月18日(月)は午後5時30分まで(午後6時閉場)
会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/
主催:椅子とめぐる20世紀のデザイン展実行委員会
特別協力:織田憲嗣(東海大学名誉教授)/北海道東川町
協力:織田コレクション協力会/旭川家具工業協同組合/インターオフィス/オゼキ/ハーマンミラー/フリッツ・ハンセン
フロス/ヤマギワ/ルイスポールセン
企画協力:ジェイアール東海エージェンシー
展覧会公式サイト:
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/20thcenturychair/
【巡回】
2024年3月27日(水)〜4月14日(日)
大阪高島屋 7階グランドホール
2024年4月18日(木)〜5月5日(日・祝)
ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階特設会場
『Heima 住まいの感覚を磨く9つのキーワード。 』 (扶桑社ムック)
石井 佳苗 (著)
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2024-03-09T23:06:00+09:00
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「アートフェア:Art Kudan」
kudan house(九段ハウス)にて開催中の
CURATION⇄FAIR「アートフェア:Art Kudan」に行って来ました。
https://curation-fair.com/artfair
一般非公開の登録有形文化財「kudan house」で初開催となる新しいアートフェア。
古美術から近代美術・現代ア...
CURATION⇄FAIR「アートフェア:Art Kudan」に行って来ました。
https://curation-fair.com/artfair
一般非公開の登録有形文化財「kudan house」で初開催となる新しいアートフェア。
古美術から近代美術・現代アート・工芸まで幅広いジャンルの購入可能な作品が、趣のあるkudan houseの各部屋で出迎えてくれます。
Satoko Oe Contemporary
https://satokooe.com/
銀座 古美術宮下
地下1階から地上3階までの4フロアに15のギャラリーが作品を展開しています。
ギャラリーや美術館で目にするのと違い、実際に人が住んでいた空間に美術作品が展示されているのが「アートフェア:Art Kudan」最大の魅力でしょう。
ANOMALY
http://anomalytokyo.com/
大塚美術
http://www.otsuka-art.com/
また、一方で地下のボイラー室や2階のバルコニー空間にも作品が展示され、場所と作品の意外な取り合わせの妙を楽しめます。
「マツモト建築芸術祭」や布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK」が数多存在する地方芸術祭の中で際立った魅力を有している最大の理由が人の記憶の残る場所にアート作品を設置している点です。
「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」
「FUJI TEXTILE WEEK 2023」
「アートフェア:Art Kudan」特別展示
居住空間や生活空間を会場とすることで、自ずとキュレーションも「人」の存在を意識したものとなります。
まるでアート作品をこんな風に暮らしの中に取り入れたら素敵ですよ〜とモデルルームのような働きを担っている部屋もありました。
大塚美術
http://www.otsuka-art.com/
中長小西
http://www.nakachokonishi.com/
【参加ギャラリー】(※アルファベット順)
ANOMALY/ギャラリー広田美術/タカ・イシイギャラリー/小山登美夫ギャラリー/MA2Gallery/MAKI Gallery/MISAKO & ROSEN/銀座 古美術宮下/中長小西/Satoko Oe Contemporary/大塚美術/しぶや黒田陶苑/瞬生画廊/東京画廊+BTAP/浦上蒼穹堂
一般非公開の登録有形文化財「kudan house」内を散策するだけでも出かける価値十分にあります。それに加え各所に選び抜かれたアート作品が待っているのですから堪りません。
祝祭的な「アートフェア東京」とはまるで趣きの違う、日常的でプライベートな「アートフェア:Art Kudan」。ほぼ同じ期間に開催される贅沢。
しぶや黒田陶苑
https://www.kurodatoen.co.jp/
「アートフェア:Art Kudan」は3月11日までです。是非足を運んでみて下さい。
「アートフェア:Art Kudan」
会期:2024年3月9日(土) - 3月11日(月)
開催時間:11:00 - 19:00
※最終入場は各日終了30分前
会場:kudan house
東京都千代田区九段北1-15-9
https://kudan.house/
<アートフェア:Art Kudan>
アートフェアのテーマは「時所望」。茶室で花入に四季折々の花を入れる楽しみを茶室のお客様に譲る茶道の「花所望」という作法を由来とします。古美術から近代、そして現代アートなど、国内の厳選されたギャラリーが、質の高い作品を展示・販売し、鑑賞だけでは得難い「アートの世界に参加する」というインタラクティブな体験を提供します。
CURATION⇄FAIR Tokyo (キュレーションフェア)
会場:kudan house(東京都千代田区九段北1-15-9)
主催:ユニバーサルアドネットワーク株式会社、東邦レオ株式会社
オフィシャルホテルパートナー:ザ・ペニンシュラ東京
メディアパートナー:美術手帖、芸術新潮
ロジスティクスパートナー:株式会社 帝国倉庫
WEB:https://curation-fair.com/
kudan house(九段ハウス)について
「kudan house」は、登録有形文化財である<旧山口萬吉邸>をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点。日本を代表する3人の建築家(内藤多仲氏、木子七郎氏、今井兼次氏)によって建てられたこの邸宅は、美しい曲線を施したデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として、日本の歴史に名を刻む名建築です。
タカ・イシイギャラリー
https://www.takaishiigallery.com/jp/
『教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」 』
田中 靖浩 (著), 山本 豊津 (著)
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展覧会
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「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」
旧松本市立博物館をメイン会場に開催中の
「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」へ行って来ました。
https://maaf.jp/
コロナ禍で日本のみならず世界中が混乱をきたしていた2022年の1月に第1回目の「マツモト建築芸術祭」が開かれました。
群雄割拠の様相を呈する...
「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」へ行って来ました。
https://maaf.jp/
コロナ禍で日本のみならず世界中が混乱をきたしていた2022年の1月に第1回目の「マツモト建築芸術祭」 が開かれました。
群雄割拠の様相を呈する地方芸術祭の中にあり、長野県松本市の中心部に数多く存在するノスタルジックな〈名建築〉とアートの競演を前面に打ち出し他と差別化を図ることに見事成功。
現代アートだけでなく建築との融合を果たしたことで、コロナ禍にあっても多くの人を魅了しました。来場者数は2022年:延65,000⼈(23日間開催)、2023年:延81,500人(23日間開催)を超える人気を博しました。
旧松本市立博物館 外壁を覆うのは、中島崇の作品「ケア 」
第3回目となる今年のマツモト建築芸術祭は、街中に点在する名建築を舞台としてきたこれまでとは違い、松本城に隣接する旧松本市立博物館をメイン会場として開催しています。
1968年4月に日本民俗資料館として開館した2005年より松本市立博物館に改名、2021年4月より移転新築の為休館していた建物は、「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」が終わると取り壊しが決定しています。
旧松本市立博物館2階からは松本城も間近に見られます。展示作品は五月女哲平「満ち欠けの先に 」
1,2回目は市内に点在する旧建築を未来に向け再活用すべく展示会場としてきましたが、3回目は様相を異にしています。
解体の決まった55年以上の歴史を有する建物(旧松本市立博物館)に最後に華を添え人々の記憶に深く刻むべく16組のアーティストが、この会場に相応しい作品を展開しています。
鬼頭健吾「lines 」
板坂諭「Balloon sculpture 」
長く市民に愛されてきた博物館内にまさに誂えたかのように、作品をチョイスし至るところに展示されています。
ピカピカのホワイトキューブではなく、汚れの目立つ壁や年季の入った階段や、今の建築では考えられないほど手の込んだ作りが施されている旧松本市立博物館。
下手をすると作品が空間に飲まれてしまいそうなほど強い力を有する魅力あふれる建造物です。
熊野寿哉「パンタレイ 」
外壁を覆う中島崇「ケア」が外気を遮断してくれたおかげで、半外の特殊な空間に華道家・空間演出家である熊野の成長し続ける生け花作品が映えます。
博物館内に活きた植物を設置しスチームを噴出するなど通常ご法度ですが、取り壊しの決まった今回だからこそ可能な作品展示。
そのすぐ近くに須田悦弘が手彫りした人口の「雑草」が展示されているのもまた一興です。
旧松本市立博物館の1、2階展示室と地下1階にあるボイラー室に、それぞれその場に合った作品が展示されています。
また単独で見せる展示と、複数作家を意図的に視界に飛び込ませる空間を上手く配置することで、全体にメリハリを設け、建築空間と現代アート作品のマリアージュを作り上げるのに成功しています。
これに至るまでに、相当時間をかけ綿密な展示プランを練ったことでしょう。
磯谷博史「花と蜂、透過する履歴 」、村松英俊「tape dispenser、pencil sharpener、outlet、compass、tops 」、宇佐美雅浩「曼荼羅 」
博物館にあった展示ケースを有効活用した磯谷博史と宇佐美雅浩。
磯谷は蜂蜜という博物館展示に最も近しい作品を独立ケースに展示し、宇佐美は壁面の作り付けの展示ケースに合成写真かと見紛う大勢の人を一枚に収めた作品を複数展示することで、一般的なギャラリーで目にするより物語性を高めることに成功しています。
カンディダ・ヘーファー「Reflections on Spaces – Spaces of Reflection 」
一方、今回のメインビジュアルに用いられたカンディダ・ヘーファー(Candida Höfer)の写真作品は、手の込んだ高いデザイン性を誇る単独空間に展示されています。
磯谷博史、宇佐美雅浩の展示とは違い、既存の展示ケースを照明として用い、新たな壁面を設置することで、ヘーファーの文化的建築の室内空間写真の魅力を最大限に引き出しています。
米谷健+ジュリア「Crystal Palace: The Great Exhibition of the Works of Industry of all Nuclear Nations 」
こちらも暗闇に作品が浮かぶ単独展示空間。1点1点に原発保有国の国名を付け、その国の原発からつくり出される電力の総出力規模(メガワット:IAEA資料参考)をシャンデリアのサイズに比例させた作品。
「クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会」最も大きなシャンデリアは中国で、ウクライナや北朝鮮もこの中に含まれています。
河合政之「三元素 」
使われなくなって久しい地下1階にあるボイラー室を舞台に、アナログな配線が作り出す観たことのない形状に音と映像を交えた作品が待っていようとは!
立ち入り禁止エリアに忽然と現れた正体不明の生命体のようでもあります。決して心地よい音響ではないのですが、いつまでも飽きることなく見聞きしていられます。
藤井フミヤ「KARMA、SWICH、JAPAN 」
脱キュレーション的なスタンスを取った過去2回の「マツモト建築芸術祭」とは一転、今回の旧博物館の展示は総合ディレクターおおうちおさむ氏が完全にキュレーションをしています。
カンディダ・ヘーファーや藤井フミヤなど作家に相応しい会場デザインから、外観と地下と1階を博物学的な見方で構成するなど非常に考え抜かれた観た人の記憶に深く残る展示となっています。
マツモト建築芸術祭公式Instagram でおおうちおさむ氏の生の解説を聴けます。
白鳥真太郎「ラフォーレ原宿 Laforet 年間キャンペーン 」
メイン会場の他に、新松本市立博物館1Fの映像作品「SHORTSHORTS」が上映され、信毎メディアガーデンではイベントが行われます。
「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」は3月24日までです。一期一会この機会を逃すと二度と観られない作品と空間が松本で待っています。年間ベスト10入り確定!行くべし!!
「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」
消えゆく名建築 アートが住み着き 記憶する
MATSUMOTO Architecture + Art Festival
会期: 2024年2月23日(金) 〜3月24日(日) 31日間
開館時間:10:00-17:00(メイン会場)
会場: 旧松本市立博物館(メイン会場)・新松本市立博物館1F・信毎メディアガーデン
主催:マツモト建築芸術祭実行委員会
委員長:齊藤忠政(扉ホールディングス株式会社社長)
総合ディレクター:おおうちおさむ(有限会社ナノナノグラフィックス代表)
メインビジュアル:カンディダ・ヘーファー(Candida Höfer)
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世界新発見!伊藤若冲の巻物「果蔬図巻(かそずかん)」
京都・福田美術館が、ヨーロッパで新たに発見された伊藤若冲作の巻物「果蔬図巻」(かそずかん)を新たにコレクションに加えました。
伊藤若冲作「果蔬図巻」(部分)
「果蔬図巻」とは
今まで発見されていなかった、若冲の絹本着色の図巻(縦30.5cm×横277.5cm...
伊藤若冲作「果蔬図巻 」(部分)
「果蔬図巻」とは
今まで発見されていなかった、若冲の絹本着色の図巻(縦30.5cm×横277.5cm)跋文部分(54.5cm)を加えると332.2cmもある大作です。
制作年は1791年、若冲76歳の頃の作品で、巻末に大典禅師の直筆の跋文(ばつぶん)が添えられています。
伊藤若冲作「果蔬図巻 」(部分)
寛政3年(1791)、若冲が76歳の時に描かれた「果蔬図巻」は、若冲ならではの美しい色彩を用いて様々な野菜や果物が描かれた巻物です。
若冲は「果蔬図巻」を描いた翌年に「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(佐野市立吉澤記念美術館所蔵・重要文化財)を描いており、両作品には描かれている野菜や彩色方法などに共通点が見られます。
文化遺産オンライン
絹本著色菜蟲譜〈伊藤若冲筆/七十七歳の款記がある〉
福田美術館が本日初公開した新発見の伊藤若冲「果蔬図巻(かそずかん)」と佐野市立吉澤記念美術館所蔵・重要文化財「菜蟲譜(さいちゅうふ)」との比較表。
吉澤記念美術館学芸員の末武さとみ氏は、以下のように評しています。
・描かれている野菜や果物(果蔬)の大部分は菜蟲譜と共通する。
・果蔬の並べ方、蔬菜のポーズ、彩色手法における違いと共通点が興味深い。
・蟲がなく、蔬菜だけで構成されている点が、菜蟲譜の構成と特色を考える上で参考となる。
・梅荘顕常による跋文が、晩年の若冲と梅荘顕常・大坂との関係を考える上で大変貴重である。(なお菜蟲譜も大坂の文人の依頼で描かれている)
「果蔬図鑑」お披露目の様子
福田美術館学芸課長 岡田秀之氏のコメント
「一つ一つ彩色が施された果物や野菜は、若冲の確かな観察眼と優れた描写力によって描かれている。70代の彩色された作品は数が少なく、しかも依頼主が確定する作品は極めて珍しい。若冲の画業を考える上でも大変意義深い作品である。」
伊藤若冲作「果蔬図巻 」(部分)
巻物の最後に書き添えられた跋文(ばつぶん)は、若冲と深い親交を持っていた、相国寺の僧・梅荘顕常(大典)(1719−1801)が直筆で書いており、果物や野菜の形を極め、色も備えた本作を絶賛していることが分かります。
また、大阪の森玄郷という人物の依頼で制作したことや、若冲と共に森氏を訪れたのは30年前であること、森氏の亡き後、息子の嘉続から跋文の依頼を受けたことなども記載されており、かつて交流があった若冲に想いを馳せて絵の素晴らしさを述べている、貴重な資料となります。
描かれた野菜、果物は色づかいや配置にも独自の工夫が見られます。柿、苦瓜、林檎などのモチーフには中間色が用いられており、美しいグラデーションに仕上げられています。
「果蔬図巻」は福田美術館の新たなコレクションとして、10月に開幕する展覧会「開館5周年記念:京都の嵐山に舞い降りた奇跡!伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」にて一般公開となります。
福田美術館
https://fukuda-art-museum.jp/
『若冲画賛 賛を読んで知る若冲画の秘密 』
門脇 むつみ (編集), 芳澤 勝弘 (編集)
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2024-03-05T22:39:34+09:00
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舞台は蔵王温泉!「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」
東北芸術工科大学が主催する「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」
今回で6回目となる「山形ビエンナーレ2024」は、「温泉地でのアート体験により心身の健康を回復する」というコンセプトをもとに蔵王温泉を舞台に9月1日から開催となります。
「山形ビエン...
今回で6回目となる「山形ビエンナーレ2024」は、「温泉地でのアート体験により心身の健康を回復する」というコンセプトをもとに蔵王温泉を舞台に9月1日から開催となります。
「山形ビエンナーレ2024」メインヴィジュアル
公式サイト: https://biennale.tuad.ac.jp
【メインヴィジュアルについて】
アートディレクション:杉の下意匠室
コンセプト:温泉の源、マグマの赤い色がキーカラーです。蔵王に縁あるものたちが、いのちをうたいます。地熱を感じて、顔を赤くして、口を大きく開けてみんなが思い切りうたえる芸術祭をイメージしています。
杉の下意匠室:2017年設立。広告・パッケージ・WEB等のデザイン全般、イラストレーション、ブランディングから商品企画まで、幅広い業務を手掛けている。「エンドーのげそ天(食品)のブランディング」(2023年度グッドデザイン賞金賞受賞)ほか。
suginoshita.jp
【山形ビエンナーレ2024のみどころ】
1. 蔵王温泉と東北芸術工科大学を会場に実施。1900年余りの長きにわたり、人びとの心身を癒してきた蔵王の地で、「いのちをうたう」をテーマに、温泉も含めた蔵王の風土、そして斎藤茂吉をはじめとする蔵王で生まれた芸術文化からも大きなインスピレーションを得ながら、この時代の「いのち」と「うた」について、4つのプロジェクト--「ひとひのうた」「山と土と茶と」「現代山形考〜山はうたう〜」「SUMMER SCHOOL」--によって表現します。
2. 「山形ビエンナーレ」では、温泉の力を借りて固くなった体と心を「ほどき」、自由な感覚を開いて会場を「めぐり」、そこで聞こえてくる「いのちのうた」に耳をすませてください。会場では「ことば」に触れ、また夜には山形に泊まり、深い「ねむり」によって自分の全体性を取り戻し、場と時を共有し交歓しあうことで、新しい自分が「めざめ」ます。
公式サイト: https://biennale.tuad.ac.jp
「いのちをうたう」をテーマに、美術家、歌人、詩人、シンガーソングライター、デザイナー、ダンサー、花道家、修復家、建築家など様々なアーティストが参加。
展覧会・パフォーマンス・イベント・ワークショップを通して様々な人に足を運んでもらえる体感型の芸術祭。
山形県山形市の蔵王温泉と東北芸術工科大学で9月1日〜16日の期間、4つのプロジェクトで開催されます。4つのプロジェクトの詳細は公式サイトで!
みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024
テーマ:いのちをうたう
会期:2024年9月1日(日)〜16日(月・祝)
会場:蔵王温泉、東北芸術工科大学
参加料:無料/一部有料プログラムを予定
主催:東北芸術工科大学
特別協力:蔵王温泉観光協会
後援:山形県、山形市、山形県教育委員会、山形市教育委員会(予定)
総合プロデューサー:中山ダイスケ(東北芸術工科大学学長)
芸術監督:稲葉俊郎(医師)
総合キュレーター:小金沢智(東北芸術工科大学専任講師)
ディレクター:アイハラケンジ(アートディレクター/グラフィックデザイナー)、青山ひろゆき(東北芸術工科大学教授)、安達大悟(東北芸術工科大学准教授)、岩井天志(東北芸術工科大学教授)、深井聡一郎(東北芸術工科大学教授)、三瀬夏之介(東北芸術工科大学教授)、宮本晶朗(東北芸術工科大学准教授)、渡邉吉太(東北芸術工科大学准教授)
アートディレクター:杉の下意匠室
公式サイト: https://biennale.tuad.ac.jp
蔵王温泉を舞台にして「いのちをうたう」をテーマに9月1日から開催!
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展覧会告知
2024-03-04T23:34:00+09:00
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「岩?家のお雛さま」
静嘉堂文庫美術館で開催中の
「岩?家のお雛さま」展へ行って来ました。
https://www.seikado.or.jp/
日本の四季に彩りを添える「五節句」。中でも3月の上巳の節句は、旧暦のこの頃が桃の花が咲くころであったため「桃の節句」とも呼ばれました。
現在では3月3...
「岩?家のお雛さま」展へ行って来ました。
https://www.seikado.or.jp/
日本の四季に彩りを添える「五節句」。中でも3月の上巳の節句は、旧暦のこの頃が桃の花が咲くころであったため「桃の節句」とも呼ばれました。
現在では3月3日の節句は、女子の成長を願う「ひな祭り」として広く定着しています。因みに今のような、ひな人形を飾るようになったのは江戸時代になってからのことです。
立雛(次郎左衛門頭) 江戸時代 18〜19世紀
人形の街として知られる埼玉県岩槻市にある岩槻人形博物館をはじめ、この時季になるとひな人形を紹介する展覧会が日本各地で開催されます。
静嘉堂の近くの日本橋にある三井記念美術館でも4月7日まで「三井家のおひなさま 特別展示 丸平文庫所蔵 京のひなかざり」が開催され静嘉堂と相互割引も行っています。
五世大木平藏「岩?家雛人形 」のうち内裏雛
昭和時代初期(20世紀)
世田谷の岡本から東京丸の内に建つ昭和9年竣工の明治生命館に移転してきた静嘉堂文庫美術館でも、現在可愛らしいお雛さまの展覧会が開かれています。
静嘉堂が所蔵している岩?家のお雛さまは、岩崎小彌太(三菱第4代社長・1879〜1945)が、昭和の初め頃、孝子夫人のために、京都の丸平大木人形店に特注したものです。
製作には3年の歳月を要したと伝えられ、まさに昭和初期の人形製作技術の粋を集めた美術工芸品と呼べる貴重なお雛さまです。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 雛の世界 ─小さきものは、みなうつくし
第2章 岩?家のお雛さま
第3章 御所人形と春を愛でる
第4章 初公開 岩?家ゆかりの打掛
「岩?家雛人形」は白くつややかな丸いお顔が愛らしい稚児雛です。昭和4年(1929)に竣工した三菱家の邸宅・鳥居坂本邸(現在、跡地は国際文化会館港区六本木)の客間で披露されました。
戦後、お雛さまは散逸してしまいますが、蒐集家・福喜世美氏が情熱をもって集め、静嘉堂文庫美術館において、受贈記念展(2019)などで紹介されてきました。
五世大木平藏 御所人形 立稚児 昭和時代(20世紀)
丸平文庫蔵
今回の展覧会では、「岩崎家雛人形」に加え、岩崎小彌太の還暦を祝し、丸平大木人形店に特注した61人に及ぶ「木彫彩色御所人形」や丸平文庫が所蔵する岩?家旧蔵の御所人形が里帰りを果たし当時の様子を伝える写真と共に展示されています。
明和年間(1764-71)に創業の京都・丸平大木人形店(屋号「丸屋」)の人形師により制作された岩崎家の雛人形は、現在巡り巡って、丸平文庫蔵となっているものがあります。
https://www.ooki-heizo.com/
五世大木平藏 御所人形 お福の花見 昭和時代(20世紀)
丸平文庫蔵
静嘉堂文庫美術館でのお雛さまの展示は、岡本から数えると数回行われて来ましたが、丸平文庫所蔵の人形が加わるのは今回が初めてのことです。
昨年(2023年)に開催された「お雛さま ―岩?小彌太邸へようこそ」とは、展示内容も大きく変わっています。
菱川師宣「十二ヵ月風俗図巻 」上巻
江戸時代元禄期(1688〜1704)前期
雛人形だけでなく、浮世絵の祖として有名な菱川師宣が12ヶ月の風俗を描いた作品も出ています。3月上巳の節句を行う様子を描いた場面が展示されていました。
またギャラリー4では、国宝「曜変天目」と共に、岩?家ゆかりの「白綸子地松竹梅鶴模様打掛」が初公開されており見ごたえたっぷり展覧会となっています。
重要文化財 野々村仁清「色絵吉野山図茶壺 」
江戸時代(17世紀)
展示室出口付近にさり気なく重文の仁清の立派な茶壷が展示されていました。優品を持っている美術館はやることが違いますね。
「岩?家のお雛さま」は、3月31日までです。是非〜(ギャラリー1〜3はスマホでの写真撮影が可能です。)
「岩?家のお雛さま」
会期:2024年2月17日(土)〜3月31日(日)
休館日:月曜日(ただし、3月4日(月)はトークフリーデーとして開館)
開館時間:10:00 – 17:00 (毎週土曜日は午後6時まで、第4水曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30前まで
会場:静嘉堂@丸の内 (明治生命館1階)
https://www.seikado.or.jp/
主催:静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
マッカーサーが演説を行った会議室が無料で見学できる! 圧倒的な力感を誇る丸の内の重要文化財
「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」が話題沸騰! 丸の内のアート人に聞く! 〜静嘉堂文庫美術館 安村館長編〜
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2024-03-03T21:53:40+09:00
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SOMPO美術館 年間パスポート
2024年2月16日より、「SOMPO美術館 年間パスポート」がモバイルチケットで販売開始となりました。
「SOMPO美術館 年間パスポート」は、SOMPO美術館で開催される展覧会に入場できるモバイルチケットです。
年間5回開催される展覧会の全てに、回数...
「SOMPO美術館 年間パスポート」は、SOMPO美術館で開催される展覧会に入場できるモバイルチケットです。
年間5回開催される展覧会の全てに、回数制限なしで入場できます。また、同行者1名の観覧料が半額になる特典がついています。
SOMPO美術館 年間パスポート
・価格(税込):5,000円
・販売期間:2024年2月16日(金)〜6月30日(日)
・利用期間:2024年3月23日(土)10:00〜2025年3月23日(日)17:30
・購入方法:ジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」にて販売
※Google PlayまたはApp Storeで「乗換案内」と検索
【ジョルダンについて】
1979年12月に設立したジョルダンは、乗換案内を中心とするソフトウェア開発や携帯コンテンツ事業を軸に、旅行業などのビジネスを展開し組み合わせることで、「移動に関するNo.1 ICTカンパニー」としての地位を確立することを経営戦略として掲げています。
ジョルダンの主要サービスである「乗換案内」のスマートフォンアプリは累計4,200万ダウンロードを越え、多くのユーザーの「移動」をサポートしています。また、2018年7月、JMaaS株式会社を設立し、交通サービスのプラットフォームへの参画企業を募るなど、MaaSビジネスを積極的に展開しています。
【SOMPO美術館について】
SOMPO美術館は、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作《ひまわり》に出会えるアジアで唯一の美術館です。展示室では四季折々に国内外の作品の企画展や新進作家の公募コンクール展を開催。
世界一の乗車数をほこる新宿駅から文化・芸術を発信し、新たな賑わいを創出するとともに、国内外の交流を促し、多様な価値観に満ちた魅力溢れる美術館を創造しています。
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「源氏物語 THE TALE OF GENJI」
東京富士美術館で開催中の
開館40周年記念「源氏物語 THE TALE OF GENJI─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」展へ行って来ました。
https://www.fujibi.or.jp/
平安時代中期に紫式部により記された『源氏物語』。全54帖(巻)から成る華やか...
開館40周年記念「源氏物語 THE TALE OF GENJI─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」展へ行って来ました。
https://www.fujibi.or.jp/
平安時代中期に紫式部により記された『源氏物語』。全54帖(巻)から成る華やかな平安貴族社会を舞台とした物語は、1000年以上経った令和の世においても広く読まれ続けています。
『源氏物語』の特筆すべき点は幾つもありますが、成立当初から読み継がれてきたことに加え、絵画、工芸、書跡、芸能、翻案など幅広い芸術分野に影響を及ぼしていることがあげられます。
重要⽂化財「源⽒物語絵詞 」鎌倉時代、13世紀 紙本墨画
⼤和⽂華館蔵 ※前期展⽰
とりわけ絵画の世界では、平安時代以降現代に至るまで、多くの絵師により、絵巻、冊子、扇、色紙、屏風、浮世絵などに描かれてきました。
なお、『源氏物語』の一場面を描いた絵は、源氏物語絵ではなく、源氏絵 と呼ばれています。
住吉具慶「源氏物語図屏風 (若菜上・下)」右隻 江⼾時代、17世紀 紙本着⾊
根津美術館蔵 ※後期展⽰
源氏絵最大の特徴として、やまと絵系の土佐派や住吉派は勿論、漢画系の狩野派や岩佐派の絵師たちも手掛けていることです。
様々な時代のほぼ全ての流派の絵師たちが、同じ物語をテーマとした画題を描き続けている点は、あらためて考えるまでもなく、日本美術史上稀有なことと言えます。
「源氏物語展」展示風景
東京富士美術館開館40周年記念として満を持して開催されている今回の「源氏物語展」は、日本国内から可能な限りの源氏絵を集め、初心者から『源氏物語』マニアまで納得の超充実した展覧会となっています。
国宝1点、重要文化財7点を含む約120点もの『源氏物語』関連美術品・資料が一堂に会しています。
2019年にNYのメトロポリタン美術館で開催された「The Tale of Genji: A Japanese Classic Illuminated 」を凌駕する内容です。
復元装束による打出の再現展示
逸る気持ちをおさえて、会場入口付近に設置された打出の再現展示をよく見て、解説も熟読しておきましょう。展示室内の源氏絵にしばしばこの場面が描かれており鑑賞の手助けとなります。
『源氏物語』の展覧会の難しさは鑑賞者が必ずしも、物語に精通しているわけではないことです。「桐壺源氏」という言葉がありますが、54帖(巻)全てを精読し理解している人の方が稀でしょう。
そこで今回の「源氏物語展」で用意されたのが「第2部 あらすじでたどる『源氏物語』の絵画 」のセクションです。
重要⽂化財 絵 ⼟佐光吉/詞 後陽成院 ほか「源⽒物語画帖 」桃⼭時代、17世紀 紙本着⾊
京都国⽴博物館蔵 ※前後期で場⾯替
『源氏物語』全54帖、桐壺から夢浮橋まで1巻ずつこの展覧会の為に、12名の文学研究者たちが書き下ろした「あらすじ」が源氏絵と共に展示紹介されているのです。
全54帖のあらすじ解説と前後期展示替えが行われる54×2=108点の源氏絵が迎えてくれる「夢空間」となっています。いや〜すごいです。源氏絵を全巻集めてくるだけでも大変なのに、書き下ろしのあらすじまで付けるとは!
結果としてめちゃくちゃ時間を要します。午後からのんびり出掛けたのは失敗でした。閉館ギリギリまで居ましたがもっともっと時間が欲しかったです。
「源氏物語展」展示風景
展示構成は以下の通りです。
第1部 『源氏物語』とその時代
第2部 あらすじでたどる『源氏物語』の絵画
第3部 『源氏物語』の名品
第4部 近代における『源氏物語』
エピローグ 現代に蘇る『源氏物語』
11世紀初めに成立した「源氏物語』から約100年後に描かれたのが国宝「源氏物語絵巻」(徳川美術館、五島美術館)です。「やまと絵展」でも主役級の扱いであった現存する最古の源氏絵です。
国宝「源氏物語絵巻」と同じ平安時代(12世紀)に描かれた貴重な源氏絵(「源⽒物語⼩⾊紙宿⽊」)が近年新たに発見されました。今回の展覧会で初公開されています。
初公開 「源⽒物語⼩⾊紙宿⽊ 」平安時代、12世紀 紙本着⾊
個⼈蔵
日本美術史上高い評価をされている「源氏物語絵巻」と同じ時期に描かれた源氏絵が、21世紀に新たに発見され展覧会で実際に目に出来るという驚きと感動。
まさかまさかの事が矢継ぎ早に起こり読み手をワクワクドキドキさせる『源氏物語』ですが、源氏絵の世界でも同じようなことが起こるなんて!胸熱です!!
因みに図録の解説によると「源氏物語小色紙宿木」に描かれた男性像をX線調査したところ、「源氏物語絵巻」や「一字蓮台法華経」見返し絵(大和文華館)の男性像に通じるものがあるそうです。
「源氏物語展」展示風景
1部・2部で体力と気力が尽きてしまいそうになりますが、3部・4部もそれぞれ単独で展覧会が開催可能なほどの充実ぶりです。やはり一度では見きれないかもしれません。
3部では日本美術を観ていると必ず目にする有名な絵師たちがまるで競い合うかのように描いた源氏絵(屏風が中心)を比較しながら鑑賞できます。
また、福井県立美術館所蔵の岩佐又兵衛筆の源氏絵は必見です。
松岡映丘「宇治の宮の姫君たち 」⼤正元年(1912) 絹本着色
姫路市⽴美術館蔵
コロナ禍以前より企画してただけあり展示されている作品の質がいずれも素晴らしく、満足度の非常に高い「源氏物語展」となっています。
準備している途中でNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送が決まったそうです。ドラマを観て『源氏物語』や紫式部に興味を持った方にはこれ以上ない贅沢な展覧会です。
今年の展覧会ベスト10入り確定しました。2冊組の図録もマストバイです!
「源氏物語 THE TALE OF GENJI」は3月24日までです。是非是非〜〜
「源氏物語 THE TALE OF GENJI─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」
開催期間 2024年2月24日(土)〜3月24日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜17:00(16:30受付終了)
会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4
https://www.fujibi.or.jp/
主催:東京富士美術館
後援:八王子市、八王子市教育委員会
協力:源氏絵データベース研究会、一般財団法人 民族衣裳文化普及協会
監修:稲本万里子(恵泉女学園大学 教授)
『大和和紀『あさきゆめみし』と源氏物語の世界 』
太陽の地図帖編集部 (編集)
「太陽の地図帖」名作漫画シリーズの最新刊は、不朽の名作『あさきゆめみし』「大和源氏」の世界を研究者の解説でひもとく。大和和紀のロングインタビューやカラー原画も掲載。登場人物図鑑付き。
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展覧会
2024-03-01T23:00:00+09:00
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福岡市美術館「永遠の都ローマ展」来場者3万人達成記念キャンペーン
福岡市美術館にて開催中のカピトリーノ美術館の至宝を中心に二千年の歴史と芸術をたどる特別展「永遠の都ローマ展」。
https://roma2023-24.jp/
猫の日としてすっかり定着した感のある2月22日に、来場者3万人を突破したそうです。
永遠の都ローマの二千年を超...
https://roma2023-24.jp/
猫の日としてすっかり定着した感のある2月22日に、来場者3万人を突破したそうです。
永遠の都ローマの二千年を超える栄えある歴史と文化を築いたカピトリーノの丘に建つカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介しています。
「永遠の都ローマ展」展示風景
来場者3万人達成記念キャンペーンとして以下の2つが同時に行われています。
平日限定 オリジナルコースタープレゼント!
来場者全員にオリジナルコースター(全5種類)プレゼント!
※お1人様1枚のみとなります。コースターの種類は選べません。
※なくなり次第、終了となります。
SNS投稿でオリジナルコースタープレゼント!
SNSでローマ展の情報を発信してくださった方にもオリジナルコースターをプレゼント!
※平日・土日祝どちらも実施しております。
※SNSに投稿した画面を会場入口でお見せいただければその場でプレゼントいたします。
※SNS投稿数に関わらず、コースタープレゼントは1枚となります。コースターの種類は選べません。
オリジナルコースター(5種類)
<「永遠の都ローマ展」4つのみどころ>
(1) 永遠の都、二千年の美をめぐる
建国神話から、古代ローマ、ルネサンス、バロック、そして芸術家たちの憧れの地となった17世紀以降の時代まで、「永遠の都」ローマの美の歴史をたどります。
(2) 必見!カピトリーノ美術館のコレクション
ローマの観光地としても人気の高いカピトリーノ美術館のコレクションのなかから選りすぐりの名品をご覧いただけます。
(3) 頭部だけで約1.8メートル!迫力の巨大彫刻
古代ローマ帝国の栄華を象徴する《コンスタンティヌス帝の巨像》の一部を原寸大で複製した作品を展示します。
(4) 奇跡の初来日!カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》
バロックを代表する画家カラヴァッジョによる《洗礼者聖ヨハネ》が福岡に初来日。
カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》
「永遠の都ローマ展」は3月10日(日)まで。週末は込み合うので、ゆっくりとご観覧いただく場合は、平日のご来館がお薦めです。
「永遠の都ローマ展 」
会期:2024年1月5日(金)〜3月10日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時30分
休館日:毎週月曜日
主催:福岡市美術館、毎日新聞社、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州
共催:ローマ市、ローマ市文化政策局、ローマ市文化財監督局
後援:駐日イタリア大使館、福岡県、福岡県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会
助成:公益財団法人福岡文化財団
協賛:JR東日本、ダイワ化成、DNP大日本印刷、西日本シティ銀行
協力:ITAエアウェイズ、日本貨物航空、イタリア文化会館・大阪
特設サイト: https://roma2023-24.jp
VIDEO
「永遠の都ローマ展」福岡会場 15秒CM
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2024-02-29T22:43:00+09:00
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国立アイヌ民族博物館主催「アイヌの建築と工芸の世界」
文化庁国立近現代建築資料館にて、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク(愛称プンカㇻ)協働展示「アイヌの建築と工芸の世界− チセ、マキリ、アットゥㇱ −」が開催されます。
※「プンカㇻ」は、アイヌ語でブドウ、サルナシなどの植物の蔓のこ...
※「プンカㇻ」は、アイヌ語でブドウ、サルナシなどの植物の蔓のことを意味し、ネットワーク事業の「繋がり」や「広がり」から連想した名称です。
https://nama.bunka.go.jp/
プンカㇻ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称 プンカㇻ)の取り組みとして、国立アイヌ民族博物館と68の会員機関が協力し、アイヌ文化を紹介する展覧会です。
チセ(家屋)模型、平取町立二風谷アイヌ文化博物館蔵
アイヌ語で「家屋」を指す言葉「チセ」。
「チセ」は生活の中心となるチセは、人が生まれ、育ち、仕事をし、カムイに祈る場所です。
チセの建材はもちろん、儀礼具や道具の素材には植物が多く用いられています。
アットゥㇱ(樹皮衣)、平取町立二風谷アイヌ文化博物館蔵
男性はマキリ(小刀)で木を彫りだして、独自の文様を刻み、女性は樹皮からつくった糸で布を織り、刺繍を施して、アットゥㇱ(樹皮衣)をつくり上げました。
このような木で作られたものを使いながら、今もカムイとともに暮らしているのです。
二風谷イタ(高野繁広作)、平取町立二風谷アイヌ文化博物館
「アイヌの建築と工芸の世界」展では、伝統的なチセのつくりや使われ方を中心に、植物を素材としたアイヌの民具を紹介されます。
さらに、現代の作り手による工芸品など今に息づくアイヌ文化を感じ取れます。
イクパスイ、浦幌町立博物館蔵
【展示構成】
1:アイヌの歴史と文化
2:アイヌの儀礼 ーチセで祈るー
3:アイヌのくらし ーチセの中のくらしー
4:民具の素材 ー木の恵みー
5:地域のアイヌ文化 ー地域の誇り、伝統技術の粋ー
展示資料数
共催館及び国立アイヌ民族博物館所蔵のアイヌ民族資料、アイヌ民族文化財団ほか、約130点
エムㇱアッ(刀掛帯)、新ひだか町博物館蔵
プンカㇻ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界− チセ、マキリ、アットゥㇱ −」
The World of Ainu Architecture and Crafts – cise, makiri, attus
会場:文化庁国立近現代建築資料館
(東京都文京区湯島4-6-15湯島地方合同庁舎内)
https://nama.bunka.go.jp/
会期:令和6(2024)年3月1日(金)〜令和6(2024)年3月24日(日)
※月曜日休館
主催:国立アイヌ民族博物館
共催:文化庁国立近現代建築資料館、浦幌町立博物館、新ひだか町博物館、平取町立二風谷アイヌ文化博物館
後援:北海道アイヌ協会
観覧料:無料
入館方法
・展覧会のみ観覧(平日のみ利用可)
湯島地方合同庁舎正門より入館。入館料無料。都立旧岩崎邸庭園には入場できません。
・都立旧岩崎邸庭園と同時観覧
都立旧岩崎邸庭園より入館。旧岩崎邸庭園入園料(一般400円)が必要です。
『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化 』
中川 裕 (著), 野田 サトル (イラスト)
アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。
連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった。
――野田サトル氏(「ゴールデンカムイ」作者)
文字通りカムイたちと共に暮らすアイヌの人々の生活と歴史が、重厚に描かれている。
実に多くのことを知り、考えることができる一冊。
ひとりの研究者の人生そのもの、みごとな仕事だ。
――本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授、『逃げ上手の若君』監修)
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2024-02-28T22:28:00+09:00
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『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史』
グラフィック社より刊行となった『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史』
『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史』
ウィリアム・ヴァイニー (著), 石田 亜矢子 (翻訳)
身近に双子さんはいますか?
何を隠そう、自分の実の妹が双子で小さい頃はパッと見では見分け...
双子のひみつ 魅惑のツイン文化史 』
『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史 』
ウィリアム・ヴァイニー (著), 石田 亜矢子 (翻訳)
身近に双子さんはいますか?
何を隠そう、自分の実の妹が双子で小さい頃はパッと見では見分けがつかないほど似ていました。
ところが性格はまるで違い、好きになるものも興味関心も別々。大人になった今でもそれは変わりません。
ヒグチユウコさんのカバーイラストが目を惹く『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史 』は、世界中のビジュアルとともに双子の文化史を辿る双子研究の決定版とも言える一冊です。(カバーデザインは大島依提亜さん)
【目次】
神々とヒーロー/邪悪な片割れ/双子精神/遺伝と環境/犯罪と鑑識/先天性と後天性/生まれながらのエンターテイナー/双子と超常現象/双子コミュニティ
双子に関する図版が豊富に掲載されているのが一番の魅力。
双子の名画、彫刻、医療書の図版、広告、フリークショーのポスター、映画など世の中にこれだけ双子のビジュアルが存在したのかと驚いてしまいます。
古代エジプト神話やギリシャ神話にも双子が登場します。
中世まで不貞の産物と考えられた双生児の秘密に迫るテキストは必読です。
ビジュアルだけでなく、近年の双子研究のさまざまな研究内容も掲載されていて興味は尽きません。
また、現代科学でも解き明かすことのできない、双子の不思議な現象も紹介されています。
双子と超常現象
また特筆すべきは「筆者自身が双子」ということです。
双子の片割れとしての自らの人生と照らし合わせながら、当事者ならではの濃密な言葉で、双子の光と影を語っています。
尚、著者の双子の弟が序文を記しています。
著者プロフィール
ウィリアム・ヴァイニー
ヘルスリサーチ研究者として、ダラム大学、ゴールドスミス・カレッジ、インペリアル・カレッジ・ロンドンに勤務。キャビネットマガジン、学術雑誌クリティカル・クォーター、現代アート雑誌フリーズ、タイムズ文芸付録等に寄稿している。著書に『Waste: A Philosophy of Things(廃棄物:物の哲学)』(2014年)、『Twins: Superstitions and Marvels, Fantasies and Experiments(双子:迷信と驚異、空想と実験)』(2021年)。2017 年にはドキュメンタリー短編映画『Twins on Twins(双子による双子論)』を制作している。
奇想天外で魅力的な双子の世界を神話・伝説から、医療、科学、風俗、芸能、事件、犯罪、超常現象までぐるりと巡り、考察していく双子研究の決定版です。
実は、自分のかみさんの妹も双子です。あちらは二卵性双生児なので、うちの双子とはまた関係性が違います。
今は「4人」それぞれ違う道を歩み生活していますが『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史 』を誕生日に贈ってみるのも一興。
因みに、偶然にも両家の双子誕生日も一日違いという不思議…双子の話は尽きないのでこの辺で。
『双子のひみつ 魅惑のツイン文化史 』
ウィリアム・ヴァイニー (著), 石田 亜矢子 (翻訳)
双子の著者による双子研究本。名画や彫刻、挿絵、広告など多数の写真・図版を収録しており、視覚的に双子の文化史を知ることができる。
双子に関する神話や伝承、医学、超常現象など奇妙で魅力的な双子の世界について考察する。
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読書
2024-02-27T22:52:00+09:00
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吉岡徳仁がデザインしたISSEY MIYAKEの新しいパリ旗艦店
2024年2月26日(月)イッセイミヤケの新しい旗艦店、ISSEY MIYAKE / PARISが、パリ8区にオープンしました。
© ISSEY MIYAKE INC.
ISSEY MIYAKE / PARIS
28 rue François 1er 75008 Paris
2024年2月26日(月)オープン
ISSEY MIYAKE / PARISが建つの...
© ISSEY MIYAKE INC.
ISSEY MIYAKE / PARIS
28 rue François 1er 75008 Paris
2024年2月26日(月)オープン
ISSEY MIYAKE / PARISが建つのは、ゴールデントライアングルの中心に位置するフランソワ1世通りです。
かつてヨーロッパの「Europe 1」というラジオ局のスタジオ所在地であった、19世紀フランスの歴史的建築が、はじめて店舗として生まれ変わり、イッセイ ミヤケのブランドが集まります。
Facade
© ISSEY MIYAKE INC.
建造物の既存のファサードは保存し、総面積約360平米に渡る空間を構造体から新旗艦店のために建て直したそうです。
ミニマルで現代的な美学を通してデザインされたこの特別な空間は、吉岡徳仁氏によるものです。
1st floor
© ISSEY MIYAKE INC.
存在感があり、まるで太陽のように輝くオレンジ色のアルミニウムウォールが、ものづくりへの情熱を感じさせる未来的な空間を生み出しています。
また通りに面する窓、さらに裏窓からも差し込む自然光が新しい空間を包み込むようデザインされています。
1st floor
© ISSEY MIYAKE INC.
スペースデザイン 19世紀のフランスの歴史的な建築に、太陽を象徴するオレンジが彩られている。特殊な電解技術により染色された、オレンジ色のアルミニウムウォールの空間には、イッセイ ミヤケのものづくりのフィロソフィーと、未来へのエネルギーが表現されている。 吉岡徳仁
mezzanine floor
© ISSEY MIYAKE INC.
1階、中2階、2階それぞれのフロアで、この新店舗の象徴的存在でもある、オレンジ色のアルミニウムウォールがとても良いアクセントとなっているのが分かります。
この色、この大きさ(存在感)により、ISSEY MIYAKE商品を更に魅力的なものへ魅せる働きをしています。
2nd floor
© ISSEY MIYAKE INC.
ISSEY MIYAKE / PARIS
28 rue François 1er 75008 Paris
2024年2月26日(月)オープン
プロフィール
吉岡徳仁 / デザイナー
1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。デザイン、建築、現代美術の領域において活動。代表作には、東京2020オリンピックの聖火リレートーチをはじめ、パリのオルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」、結晶の椅子「VENUS」、虹の教会「Rainbow Church」、ガラスの茶室「光庵」などがあり、 作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やフランス国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)など、世界の主要美術館に永久所蔵されている。国際的なアワードを多数受賞し、アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。
『吉岡徳仁 ガラスの茶室―光庵 』
吉岡徳仁+Tokujin Book Project (監修)
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「鯖大師」に「魚籃観音」?!お寺で会える水辺の生き物
4月8日は、お釈迦様の誕生を祝うお祝いする「花まつり」(「灌仏会」)が全国各地のお寺で開催される日です。
花まつりでは、天と地を指差したお釈迦様の誕生仏を白象の上に花を飾った花御堂に安置し、甘茶をそそぎ誕生をお祝いする仏教の大事な年中行事のひとつです。...
花まつりでは、天と地を指差したお釈迦様の誕生仏を白象の上に花を飾った花御堂に安置し、甘茶をそそぎ誕生をお祝いする仏教の大事な年中行事のひとつです。
渡辺おさむ作品《Sweets Elephant 》
今年は、美術作家の渡辺おさむ氏が千葉県市川市にある「稲荷山雙輪寺」へ本物そっくりの スイーツを纏った白象作品を「花まつり」用に奉納し話題となりました。
一方で、沙羅双樹のそばの宝台上で、両手を体側につけて右脇を下にして体をまっすぐ伸ばし北枕で横になるお釈迦様が入滅された姿を描いた「涅槃図」では、死を悲しむ象や龍、鳥たちなど多くの動物が描かれています。
重要文化財「仏涅槃図 」12世紀(平安時代)
古代インドが発祥の仏教にはこのように動物が欠かせない存在として、その教えやエピソードそして仏像などに多く登場します。
迫力ある仏像として人気の高い、十二神将も十二支の動物と習合した姿で表現されているものもあり、お寺や博物館で目にしたことのある方も多いはずです。
そんな動物たちと深い関係のある仏教ですが、魚や貝、亀など水辺を生息地とする生き物たちも探してみると意外なほど多く信仰の対象とされているのです。
今回は日本各地のお寺で会える水辺の生き物たちをまとめて紹介したいと思います。「仏教水族館」の幕開けです!!
「魚籃観音 」薬王寺 (徳島県美波町)
三十三観音に数えられる観音菩薩の一つ魚籃観音(ぎょらんかんのん)。魚を入れたかごを手にさげている観音さまです。
wikiによると「中国唐の時代、魚を扱う美女がおり、観音経・金剛経・法華経を暗誦する者を探し、めでたくこの3つの経典を暗誦する者と結婚したがまもなく没してしまった。この女性は、法華経を広めるために現れた観音とされ、以後、馬郎婦観音(魚籃観音)として信仰されるようになったという。」とあります。
東京都港区の魚籃寺の本尊である「魚籃観世音菩薩」は毎年5月の第2土曜日だけ開帳となり秘仏です。
「精進落としの鯉 」華厳寺(岐阜県揖斐郡)
西国33番満願霊場で、「谷汲さん」の愛称で親しまれる華厳寺御本堂にかかる「精進落としの鯉」。
本堂の両脇の柱に唐突に張り付いている鯉はかなりのインパクトと驚きがあります。
何故、お寺に鯉なのかその由来は定かではないそうですが、「登龍門」の語源となった鯉は縁起の良い魚として昔から貴ばれてきたので巡礼最後のお寺に相応しい存在なのでしょう。
「恵比寿像 」瀧泉寺(東京目黒不動尊)
東京最初山手七福神のひとつ、目黒不動尊の三福堂に祀られている恵比寿像。大きく立派な鯛を両手で抱えるようにして持っています。
恵比寿神は釣りざおを持物としている像もありますが、鯛はそれこそ「おめでたい霊験」を人々に授けるものとして貴ばれています。
因みに恵比寿神は七福神の中で唯一、日本生まれの神様です。
「鯖を持って立つ大師石像 」(鯖大師)八坂寺 (徳島県海陽町)
四国阿波国を中心として伝わる高僧伝説で、後に日本の各地に波及した民間信仰である鯖大師(さばだいし)。
八坂寺や円福寺(千葉県)には鯖を手に持った弘法大師像が伝わります。以下のような話が「鯖大師」伝説として語られています。
「あるとき、旅の僧が馬に塩鯖を積んだ馬子に出会い、鯖を乞うが馬子は僧を嘲りその願いを拒否する。馬子が去ろうとしたところ、僧が呪歌を唱えると馬が腹痛を起こし苦しみ始める。馬子が謝って鯖を与えると僧は再び呪歌を唱え、馬はもとに戻った。」(Wikiより)
「鮫様 」(龍神・妙亀菩薩・鮫神像)金龍寺(北海道石狩市)
台座の中央に唐風の衣装をまとい龍に乗る「龍神」像、宝珠を持ち緋色の袴を着け鮫の上に立つ「鮫神」像、剣を携え亀の上に立つ「妙亀菩薩」像の三体の神像で構成されています。
鮫は、石狩地方のアイヌの人たちの伝承に見える「石狩川の主」としてのチョウザメと結び付くものと考えられているそうです。
お寺で会える魚を見てきましたが、その地域の文化や特性と密接な関わりがあることが分かります。そしてそれぞれ深い信仰心に由来するものです。
お寺にお参りし、魚や動物たちを見かけたら、どんな由来、関係性があるのだろう?と探求心を駆り立てる存在としてみるとより深くそのお寺や教えについて知ることが出来るはずです。
学校では教えない「どら焼き」「スジャータ」「インゲン豆」に共通するものとは?!
↑
身近にある仏教由来の食べ物などを紹介したこちらのコラムも合わせてどうぞ。
『お寺のどうぶつ図鑑 』
今井 浄圓 (監修)
お寺に祀られている60種類の動物の由来やご利益、動物を大切に崇めている日本全国約170のお寺を紹介しています。
動物の種類も、動物たちに込められている願いもさまざま。
商売繁盛、開運、招福、金運向上、疫病除け、無病息災、勝負運向上、知恵授け、盗難・火難除け、魔除け、厄災消除、安産・子授け、縁結び、雨乞い、地震除け、病気平癒、交通安全、延命長寿、五穀豊穣……etc.
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2024-02-25T23:29:00+09:00
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「たばこ屋大百科」
たばこと塩の博物館で開催中の
「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」展に行って来ました。
https://www.tabashio.jp/
今では信じられないことですが、自分が子どもの頃は毎日のように父親の煙草(確かショートピースだったかな)を買いに、近所のたばこ屋...
「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」展に行って来ました。
https://www.tabashio.jp/
今では信じられないことですが、自分が子どもの頃は毎日のように父親の煙草(確かショートピースだったかな)を買いに、近所のたばこ屋までお使いに出かけたものです。
自宅から歩いて10分もかからない場所にたばこ屋があり、顔なじみのおばさんから手渡しで煙草を買って帰ったものです。
1980年代の店頭 浜田屋(千葉県)
自動販売機が店先に設置されてからも、たばこ屋のおばさんとの何気ないやり取りが好きで店頭で購入した思い出が今でも鮮明に残っています。
ヘビースモーカーだった父親を反面教師としたわけではありませんが、自分は全く煙草が苦手で今に至まで自分の為に煙草を購入したことはありません。
煙草をこの世の悪の権化のように毛嫌いする人もいますが、嗜好品ですので他人があれこれ言う筋合いはないと常々思っています。
煙草やたばこ屋への買い物にまつわる思い出は、とても良い素敵な想い出として自分の心の中にいつまでも存在し続けています。
「たばこ屋大百科」展示風景
前置きが長くなりましたが、今回の特別展「たばこ屋大百科」では、幕末・明治初期から昭和期にかけてのたばこの販売と流通の変遷が多くの資料と共に紹介されています。
たばこと塩の博物館が所蔵する、店頭の写真、看板やノベルティなどの販売用具、さらには帳簿などの経営書類など約140点の資料を展示し、“売る側の視点”でたばこ屋の歴史を見つめ直す展覧会です。
「たばこ屋大百科」展示風景
展覧会の構成は以下の通りです。
1:〜明治前期:刻みと誂えの商い
2:明治中期:紙巻たばこは特約店で
3:明治後期〜大正期:専売制の開始とたばこ屋
4:昭和前期:変わる専売制・ 整う店頭
5:昭和後期〜:あの店頭の作り方
三代歌川豊国「喜八女房お梅 筋川源十郎 たばこ屋喜八 」1852年
展示はまず江戸時代の喫煙文化を今に伝える浮世絵から始まります。きせるで刻みたばこを吸う喫煙文化が浸透し、その文化は紙巻たばこが普及しはじめた明治期にも根強く支持されたそうです。
1904年にたばこが専売制となるまで、たばこ屋には様々な業態があったことが分かります。
明治民営期の紙巻たばこ
1904年(明治37)に施行された煙草専売法により、たばこを製造できるのは大蔵省専売局のみとなり、販売には専売局からの指定が必要となりました。
また最も大きな変化として、製造と販売は完全に分かれ、たばこ屋は専売局の製造するたばこを全国統一価格で販売するという商いに変わった点です。
煙草元売捌所の店内 近藤吉郎平商店(福井県)
写真提供:近藤吉郎平商店 近藤義治
専売局から指定を受けた元売捌人の店内には専売局製造の製品が並び、小売人にたばこを売り渡す拠点となっていました。
尚、当時の紙巻たばこには口付たばこと両切たばこの2種類があり、大正期までは「敷島」「朝日」などの口付の方がよく売れたそうです。
煙草小売所の店頭 『煙草小売人営業指針』相馬敏夫述・たばこ新聞社刊 1935年(昭和10)
1923年(大正12)の関東大震災後に、たばこ屋のイメージとして思い浮かべる、店頭にカウンターを設ける店舗が増え、全国に広がっていきます。
展覧会会場には、大正から昭和の懐かしいたばこ屋の店頭も再現されています。当時の様子を知っている人にはとても懐かしい再現展示となっています。
写真撮影が可能なので、いつも以上にカメラに収めたくなります。
たばこ屋の変遷を紹介する展覧会の中で「たばこ展覧会」という聞きなれない言葉がありました。
「たばこ博覧会」とは?!1932年(昭和7) 9月、名古屋地方専売局管内のたばこ小売人組合連合会は同局の後援を受け、たばこの売上増進を目的として「タバコに関する展覧会」を開催しました。この成功を受け、翌年には大阪と東京でも展覧会が開催され、その後全国各地に広がりました。
展覧会では専売局の事業や製品が紹介されたほか、専売局が収集した美術品や歴史資料も展示されました。また、小売店の店頭を模擬展示し、製品の即売を兼ねながら、模範的な陳列や装飾が示されることもありました。
「売りあげアップの店頭陳列」『たばこの知識』(1979年)より
また、日本専売公社から全国の店舗に向けて出された指南書なども展示されていました。より売り上げを伸ばすための具体的な陳列方法が記載されていたり、とても興味深い資料です。
たばこペーパークラフト
この他にも、煙草の自動販売機や使用済みのたばこパッケージを使ったペーパークラフトなど、今では見かけることの少なくなった懐かしいものも多く出ています。
煙草に対して現在のような風当たりの強い時代がまるでまやかしのような、煙草の全盛期を「たばこ屋」を主軸に紹介する懐かしく新しい展覧会です。
会場内若い方からお年寄りまで幅広い年齢層で賑わっていました。「たばこ屋大百科」展は4月7日までです。是非是非〜
「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」
会期:2024年2月17日(土)〜4月7日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会場:たばこと塩の博物館 2階特別展示室
(東京都墨田区横川 1-16-3)
https://www.tabashio.jp/
主催:たばこと塩の博物館
『たばこ屋さん繁盛記: 江戸から平成まで 』
飯田 鋭三 (著)
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展覧会
2024-02-24T22:42:44+09:00
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【ニコニコ美術館】東日本大震災で壊滅的被害を受けた陸前高田市立博物館から学ぶ「文化財レスキュー」
ライブ配信サービス「ニコニコ生放送」で提供している、学芸員や専門家の解説とともに展覧会の魅力をお届けするオンライン・ギャラリートーク企画番組「ニコニコ美術館」。
2024年3月3日(日)19時より、東日本大震災の壊滅的被害から2022年11月に再開館し、現在も被災...
2024年3月3日(日)19時より、東日本大震災の壊滅的被害から2022年11月に再開館し、現在も被災した資料の安全化処理と修理を続ける岩手県・陸前高田市立博物館から「文化財レスキュー」をテーマとした特別番組がライブ配信されます。
番組名:文化財レスキューってなに?被災した博物館に「資料復活への道」を聞いてみた@陸前高田市立博物館【ニコニコ美術館】
放送⽇時:2024年3⽉3⽇(日)19時00分〜21時00分終了予定
視聴URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv344313621
出演者:真鍋真(国立科学博物館副館長)、熊谷賢(陸前高田市立博物館副主幹兼主任学芸員)
文化財レスキューは、被災した美術品や工芸品を安全な場所に移送し、劣化要因を取り除く処置をする取り組みで、2024年1月1日(月)に発生した令和6年能登半島地震でも注目が高まっています。
今回の番組では、陸前高田市博物館の経験を視聴者と共に学びながら、貴重な文化の未来への継承について考えていきます。
「陸前高田市立博物館」は、昭和34年に東北地方第1号の公立登録博物館として旧気仙町役場庁舎の一部を改修して開館し、陸前高田市の自然・歴史・文化に関する資料を収蔵・展示する総合博物館としての役割を半世紀以上にわたり担ってきました。
しかし、2011年の東日本大震災により施設が全壊し、資料も壊滅的な被害を受けています。
被災した資料は、全国の専門機関の協力により、約56万点のうち約46万点を救出し、安定化処理および修理作業を今日まで継続しています。
その後、施設は同じく震災により壊滅的な被害を受けた「海と貝のミュージアム」と合築して新設し、2022年11月に新たに開館しました。
陸前高田市立博物館は、東日本大震災の実体験を盛んに発信してきましたが、令和6年能登半島地震以降、その活動をさらに広げています。
令和6年能登半島地震が発生したエリアは、輪島塗に代表されるような伝統工芸品や歴史的建造物など、平安時代から続く文化が継承されていますが、このたびの震災により、貴重な文化財の多くが被害を受けました。
これらを救出するべく、文化財レスキューの活動も本格化しています。
今回の番組では、陸前高田市立博物館の経験を学びながら、能登半島をはじめ、震災の多い日本の文化財を守り、未来に継承するためにはどうするべきか、視聴者からの質問もリアルタイムで受け付けながら考えていく意義深い内容です。
陸前高田市立博物館よりコメント
2011年3月11日の大津波で大きな被害を受けましたが、全国のみなさんのご支援により2022年11月5日に再び開館することができました。ありがとうございます。「ふるさとのたからもの」である地域の自然史標本や文化財は、被災前と後の地域をつなぎとめる重要な役割を持っています。
能登半島地震において大きな被害を受けた地域においても、文化財は、これから進む復興の道を照らしてくれるはずです。
「陸前高田市立博物館」
休館日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日)、12月29日から翌年の1月3日まで
時間:午前9時00分から午後5時00分まで(最終入館は午後4時30分まで)
公式サイト
番組名:文化財レスキューってなに?被災した博物館に「資料復活への道」を聞いてみた@陸前高田市立博物館【ニコニコ美術館】
放送⽇時:2024年3⽉3⽇(日)19時00分〜21時00分終了予定
視聴URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv344313621
出演者:真鍋真(国立科学博物館副館長)、熊谷賢(陸前高田市立博物館副主幹兼主任学芸員)
ニコニコ美術館について
https://ch.nicovideo.jp/niconicomuseum
「ニコニコ美術館」(通称:ニコ美(び))は、ニコニコを通して各地の美術館・博物館・展覧会・寺社の魅⼒を伝えたいという意図のもと、2012 年の放送開始以来、これまで200 回以上の配信をお届けしています。歴史的展⽰物をオンラインで気軽に観賞できるだけでなく、造詣の深い出演者による熱のこもった丁寧な解説を通して展⽰を深く知ることができるのが特⻑です。また、ニコニコのコメント・アンケート機能を通して、全世界の視聴者とリアルタイムに感動や驚きを分かち合いながらコミュニケーションを楽しめます。
※ニコニコ美術館は、ニコニコの会員登録不要、無料で視聴できます。ニコニコのコメント機能を使⽤する際は、無料の会員登録が必要です。
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その他
2024-02-23T23:40:34+09:00
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【猫の日スペシャルキャンペーン】猫関連の訳アリ美術本を特別価格で販売!
2月22日(にゃんにゃんにゃん)から2月29日(にくきゅう)の8日間、求龍堂オンラインストアにて猫に関係する新古書(一度書店に並び若干のキズや汚れ等がある商品)や、ポスターが特別価格となっています。
【猫の日スペシャルキャンペーン】
https://www.kyuryudo....
【猫の日スペシャルキャンペーン】
https://www.kyuryudo.co.jp/shopbrand/ct173/
求龍堂がこれまで数多く刊行してきたユニークで楽しい猫のアート本。
出版社の倉庫には、新品であるにもかかわらず一度流通したことで若干のダメージがある本があります。
そうした新古書本を特別価格にて販売する「猫の日スペシャルキャンペーン」を猫の日である2月22日より8日間開催することに。
ただの猫本ではないアート猫本に触れ、ますますその猫愛を深ましょう!尚、売上の一部は保護猫活動へ寄付されます。
『熊谷守一の猫』3,080円(税込)が特別価格の1,848円
猫の自由さを愛し、猫が猫らしく生きれるように心をくだきながらともに暮らした熊谷守一。
油彩、水彩、メモの走り描きにも描かれた猫たちを一堂に掲載。12,000部を突破するベストセラーの「猫だけの画文集」です。
『招き猫亭コレクション 猫まみれ』2,750円(税込)が特別価格の1,650円
江戸絵画から現代美術まで猫のみの作品集。
招き猫亭とは、謎の猫がらみ美術作品のコレクター。20年にわたり収集を続ける。本業も猫に近く専門知識と好奇心満載の猫うんちくコラムは読み応え満載。
『夜と猫』3,080円(税込)が特別価格の1,848円
猫好き芸術家を代表するような画家、藤田嗣治。
73年前のこと、戦後日本からフランスへ戻る旅の途中、NYで過ごした藤田は、児童文学者で詩人のエリザベス・コーツワースと、二人で夢のような絵本を作りました。
『本日のスープ』1,210円(税込)が特別価格の726円
「CGなんですか?」「ほんとに、ほんとに、本物??」の声、多数!…本物のねこちゃんです、作り物ではありません。
クールでお笑い系、黒ねこスープの目ぢから生活は、ハッピーの元、明日のちからです!25,000部突破のベストセラー写真集です。
その他アート猫本まだまだあります!
『招き猫亭コレクション 猫まみれ2』、『CAT ART COLLECTION キャット・アート 名画に描かれた猫』、『本日のスープ2』、『うたえなくなったとりと うたをたべたねこ』、『長谷川潾二郎画文集 静かな奇譚』、ポスター 他
【猫の日スペシャルキャンペーン】
実施日:2024年2月22日(木)〜2024年2月29日(木)
販売場所:求龍堂オンラインストア
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読書
2024-02-22T22:29:30+09:00
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永青文庫 初夏展「殿さまのスケッチブック」開催!
東京目白台にある永青文庫にて、初夏展「殿さまのスケッチブック」が2024年4月27日より開催されます。
永青文庫
https://www.eiseibunko.com/
日本の博物学は、中国の薬学・博物学である「本草学」の影響を受けて発達しました。
18世紀になると「博物趣味」に...
永青文庫
https://www.eiseibunko.com/
日本の博物学は、中国の薬学・博物学である「本草学」の影響を受けて発達しました。
18世紀になると「博物趣味」に熱中する大名が多く現れます。
「毛介綺煥 (もうかいきかん)」(部分)江戸時代(18世紀)
永青文庫蔵 前期展示
その先駆けの一人が細川家熊本藩6代藩主の重賢(しげかた、1720〜85)です。
博物図譜に掲載された多様なスケッチは驚くほど細かく描き込まれており、自然に対するひたむきな情熱と好奇心が感じられます。
「百卉?状 (ひゃっきぼうじょう)」(部分)江戸時代(18世紀)
永青文庫蔵
博物趣味の大名の先駆けとなったのが、熊本藩の細川重賢と高松藩の松平頼恭(よりたか、1711〜71)です。
重賢と頼恭は、採集・飼育した動植物を彩色で写生し、その情報をメモした「博物図譜」作りに熱中しました。
博物趣味の大名たちは写生図の貸し借りを行い、お互いに写しを作ることも行いました。大名たちの作った博物図譜は、各地の博物館などにも残されています。
「毛介綺煥 (もうかいきかん)」(部分)江戸時代(18世紀)
永青文庫蔵 後期展示
「毛介綺煥(もうかいきかん)」
「毛・介」の文字には動物・貝類、「綺・煥」にはうつくしい・光かがやくさま、という意味があります。哺乳類や爬虫類、魚類などの様々な動物が、名称、年月日、場所とともに記録されています。
インパクトのあるアサヒガニの描写が有名で、書籍などでも多く紹介されてきました。絶滅したといわれるニホンオオカミには、宝暦8年(1758)の年記とともに、胴や顔、足の長さが記録されていることも貴重です。
「殿さまのスケッチブック」では、この「毛介綺煥」の全場面を一挙展示となります。
「昆虫胥化図 (こんちゅうしょかず)」(部分)江戸時代(18世紀)
永青文庫蔵 前期展示
「昆虫胥化図(こんちゅうしょかず)」
昆虫が幼虫から蛹になり、羽化して成虫になる様子を、日付とともに緻密に描いた日本初の昆虫生態記録です。
幼虫の食べる草も合わせて描かれており、種を判定する重要な情報になっています。虫かごの網が描かれている図もあり、重賢が飼育・観察させていたと考えられます。
「艸木生 (そうもくいき)うつし」(部分)奥書:宝暦11年(1761)
永青文庫蔵 後期展示
永青文庫の博物図譜は、熊本大学附属図書館や熊本県立美術館などで度々紹介されてきました。
永青文庫での公開は、1991年の「殿様の博物学」展以来となり、実に33年ぶりに全20件の博物図譜が展示されます。
「群禽之図 (ぐんきんのず)」(部分)江戸時代(18世紀)
永青文庫蔵
細川家の殿さまが目にした「リアル」が写された博物図譜他で展開される初夏展「殿さまのスケッチブック」要チェックです!
初夏展「殿さまのスケッチブック」
会期:2024年4月27日(土)〜6月23日(日)
※会期中、一部場面替えをいたします。
前期 4月27日〜5月26日、後期 5月28日〜6月23日
時間:10:00〜16:30(最終入館時間 16:00)
休館日:毎週月曜日(ただし4月29日・5月6日は開館し、4月30日・5月7日は休館)
会場:永青文庫
(東京都文京区目白台1-1-1)
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細川重賢(しげかた、1720〜85)
細川家熊本藩6代藩主の細川重賢は、4代藩主宣紀(のぶのり)の5男として江戸に生まれました。延享2年(1745)に藩主となりますが、熊本藩の財政は窮乏しており、藩政改革を進めることになります。
重賢は自ら粗衣粗食を率先し、税制や刑法を改正し、行政機構を見直し、産業を奨励しました。そのような藩政で名君と称えられる一方、博物学に没頭し、多くの博物図譜を作らせました。
(画像)竹原玄路筆、谷口鶏口賛「細川重賢像」江戸時代(18世紀)永青文庫蔵
「毛介綺煥 (もうかいきかん)」(部分)江戸時代(18世紀)
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展覧会告知
2024-02-21T23:46:00+09:00
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「デジタル大阪ミュージアムズ」オープン!
大阪市の6つ博物館・美術館が連携し収蔵品をまとめて公開するウェブサイト「デジタル大阪ミュージアムズ」を2023年2月20日より公開しました。
https://dom.ocm.osaka/
「デジタル大阪ミュージアムズ」に名を連ねているのは、大阪市立美術館・大阪市立自然史博物館...
https://dom.ocm.osaka/
「デジタル大阪ミュージアムズ」に名を連ねているのは、大阪市立美術館・大阪市立自然史博物館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪市立科学館・大阪歴史博物館・大阪中之島美術館の6館。
各館の収蔵品をまとめて公開しています。
コンテンツ1:統合データベース「大阪コレクションズ・アーカイブ」
美術・歴史・自然科学といった分野の異なる館の収蔵品統合データベース機能を持ち、キーワード等による横断検索が可能です。
コンテンツ2:「大阪の宝」
「大阪の宝」のページでは、「大阪の宝」とそれらを介して見えてくる都市大阪の魅力を「大阪の力」と表しています。
具体的には「市民の力」「都市の力」「未来への力」「芸術の力」「風土の力」という5つの「力(ちから)」に分けて紹介。
今回は、120点の「大阪の宝」のうち、18点が公開されています。
尚、「デジタル大阪ミュージアムズ」は、2025年の大阪・関西万博に合わせて上記6館が実施する「大阪博」のウェブサイトと連携しています。
https://osakahaku.ocm.osaka/
「大阪博」において公開する「大阪の宝」(6館が選定した収蔵品)も紹介していくそうです。
大阪博について
2025年大阪・関西万博に合わせて、大阪市立美術館・大阪市立自然史博物館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪市立科学館・大阪歴史博物館・大阪中之島美術館の6館で開催するイベントです。
「大阪博」では、大阪で育まれ、引き継がれてきた各館の収蔵品の中から、都市大阪の魅力を体感できる代表品として選定した「大阪の宝」120点を一斉公開するWeb展覧会のほか、2025年には各館で多くの「大阪の宝」を実際に展示します(※大阪中之島美術館での展示は一部のみ)。
https://osakahaku.ocm.osaka/
『待ってたぞ! 美術館 大阪中之島美術館開館に寄せて 』
中之島芸術文化協議会 編 (著)
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2024-02-20T23:19:50+09:00
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「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024」
山種美術館で開催中の
「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024 ー未来をになう日本画新世代ー」展へ行って来ました。
https://www.yamatane-museum.jp/seed2024/
1971年から1997年に渡り全14回実施された「今日の日本画 山種美術館賞」の趣旨を継承した公募展「S...
「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024 ー未来をになう日本画新世代ー」展へ行って来ました。
https://www.yamatane-museum.jp/seed2024/
1971年から1997年に渡り全14回実施された「今日の日本画 山種美術館賞」の趣旨を継承した公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード」
日本画の魅力を後世に受け継いでいくために、平成・令和の世に活躍する若手の絵師たちによる公募展を新たにスタートさせました。
→『Seed』―日本画の未来につながる「種」を発掘し、育てる活動
高橋希和「紅蘭 」
高橋翔平「満 」
第1回目は2016年(「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016 」)、2回目は2019年(「Seed 山種美術館 日本画アワード 2019 」)にそれぞれ開催され今回が3回目となります。
第3回目「Seed 展」は、2022年に開催する予定でしたがコロナ禍の影響により2年間延期され今年(2024年)の開催となりました。
前回から5年の期間があったことや、今回から第一次審査を画像から実物(審査員が実見)へ切り替えたこともありより優れた作品が選ばれています。
全153点の応募作品の中から第二次審査を通過した入選作品全45点の日本画が、山種美術館の空間を彩っています。
山田雅哉「Angel-2023 」
林銘君「出口 」
王冠賢「夕闇 」
今回の応募者の居住地は北海度から沖縄まで全国に渡り、また中国や台湾出身の画家も含まれています。年齢は20歳から制限上限の47歳までの平均年齢35歳でまさに若手の登竜門的な公募展となっています。
尚、今回の受章者は以下の通りです。
大賞:北川安希子「囁き―つなぎゆく命」
優秀賞:重政周平「素心蝋梅」
特別賞(セイコー賞):早川実希「頁」
特別賞(オリコ賞):前田茜「山に桜」
奨励賞:大村美玲「参星」、川村香月「宵桜」、小谷里奈「向こうの姿」、小針あすか「珊瑚の風」、仲村うてな「朱」、八谷真弓「みのりの頃」
北川安希子「囁き―つなぎゆく命 」
早川実希「頁 」
油彩からマーカーペン、アニメに動画と今日の美術を取り巻く世界はまさにボーダレスとなっている中において、敢えて日本画を勝負の場として若手作家たち。
岩絵具ならではの美しさや特性を存分に活かした作品に目が釘付けになります。
45点全ての作品において奇をてらうことなく、決して扱いの容易ではない岩絵具や日本画独自の画材と格闘しながら、美しい絵画を見せてくれています。
仲村うてな「朱 」
八谷真弓「みのりの頃 」
これほまで、観ていてとても清々しい気分になる公募展は他にはありません。
東京都美術館や国立新美術館の大きな箱とのそれとは違い、厳選された若手日本画家の優品を味わえるのが「Seed展」の一番の特徴であり魅力と言えるでしょう。
「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024」展示風景
また今回の「Seed展」では受賞作品の下図や構想に用いた資料など、制作に関する普段お目にかかれないものも展示されています。
気になる作品がどのようなプロセスを経て描かれたのか、秘密を垣間見られ好奇心を刺激されました。
会場を何周もぐるぐると時間の許す限り拝見し、個人的に強く惹かれた作品5点紹介しておきます。
矢野宏実「memory 」
岩井晴香「夕さり 」
大村美玲「参星 」
前田茜「山に桜 」
柳沼至「邂逅 」
皆さんも是非会場でお気に入りの作品を見つけて下さい(写真撮影可能です!)
尚、会期中入賞・入選作家によるアーティストトークが予定されています。
日時:2024年2月17日(土)/2月18日(日)/2月24日(土)/2月25日(日)/3月2日(土)/3月3日(日)
※各日、午前・午後の2回開催。詳しくはこちら から。
公募展は通常の展覧会と比べ会期が短いので明日にでもすぐ観に行きましょう。同じ時代を生きる若手日本画家の美しい作品に会いに!
「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024」展は3月3日までです。是非是非〜
「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024
ー未来をになう日本画新世代ー」
会期:2024年2月17日(土)〜3月3日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日:2月19日(月)、26日(月)
会場:山種美術館
https://www.yamatane-museum.jp/
主催:山種美術館
後援:文化庁、東京都、渋谷区、朝日新聞社
協賛:セイコーグループ株式会社、株式会社オリエントコーポレーション
協力:谷中得応軒、PIGMENT TOKYO
『色から読み解く日本画 』
三戸 信惠 (著), 山種美術館(特別協力)
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展覧会
2024-02-19T22:17:00+09:00
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【トークイベント】美術館学芸員が語る!「100年前のモダニズム パリー東京」
現在開催中の2つの展覧会(「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」「シュルレアリスムと日本」)それぞれの美術館学芸員4名が熱く語るトークイベント「100年前のモダニズム パリー東京」が開催されます。
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=22886
開催日時:2...
「100年前のモダニズム パリー東京」が開催されます。
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=22886
開催日時:2024年3月8日(金) 19時00分〜(開場18時30分)
会場:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール
→参加予約フォーム
現在箱根ポーラ美術館で開催中の「モダン・タイムス・イン・パリ 1925」展と、板橋区立美術館で3月2日よりスタートする「シュルレアリスムと日本」展に共通点が多いことから企画されたトークイベントです。
「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」
会期:2023年12月16日(土)〜5月19日(日) ※会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
会場構成:中原崇志、永田耕平
展覧会Webサイト:
https://www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/
「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」
会期:2024年3月2日(土)〜4月14日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会場:板橋区立美術館
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/
主催:板橋区立美術館・東京新聞
協力:京都府京都文化博物館、三重県立美術館
助成:公益財団法人ポーラ美術振興財団
両展覧会は、期せずして出展作家や時代などが重なっています。また担当学芸員の方々が親しくされている点も今回のトークイベントが成立した理由だそうです。
ポーラ美術館「モダン・タイムス・イン・パリ 1925ー機械時代のアートとデザイン」展示風景
https://www.polamuseum.or.jp/sp/moderntimesinparis1925/
登壇者は、ポーラ美術館 学芸員 東海林洋さんと山塙菜未さん、板橋区立美術館 学芸員 弘中智子さん、それに「シュルレアリスム展」の次の巡回館 三重県立美術館館長 速水豊さんの4名です。
美術館の枠を超えて、展覧会を学芸員の視点から楽しく語り尽くすトークは必聴です。
古賀春江「鳥籠 」1929年、石橋財団アーティゾン美術館
「シュルレアリスムと日本」出展作品
展覧会に出品されている作品の背景となる100年前のパリ、そして東京を中心としたモダニズム美術について4名の学芸員さんからどんなお話が聞けるでしょうか。楽しみですね。
さらに、展覧会の企画や展示作品の選定、作品の借り出し方法など、普段は聞けない展覧会の裏話までを語り尽くすトーク!万障繰り合わせて行きましょう〜
美術館学芸員が語る!「100年前のモダニズム パリー東京」
開催日時:2024年3月8日(金) 19時00分〜(開場18時30分)
会場:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール
【登壇者】(敬称略)
速水 豊(三重県立美術館 館長)
弘中 智子(板橋区立美術館 学芸員)
東海林 洋(ポーラ美術館 学芸員)
山塙 菜未(ポーラ美術館 学芸員)
→参加予約フォーム
どちらの展覧会図録も青幻舎より刊行となっています。
『モダン・タイムス・イン・パリ 1925 機械時代のアートとデザイン 』
ポーラ美術館 (監修)
ヨーロッパ、アメリカ、そして日本。1920年代の機械と人間との関係を技術と美術でめぐる
1920年代、フランスの首都パリをはじめとした欧米の都市では、第一次世界大戦からの復興によって工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えました。本書は、1920ー1930年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間との関係をめぐる様相を紹介します。
『『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 』
速水豊 弘中智子 清水智世 (著)
最盛期を迎えようとする矢先に収束させられた「日本のシュルレアリスム運動」を戦前・戦中・戦後を通して、絵画を中心に紹介します。戦前においては、現存作品がない、あるいはここに挙げる数点しか確認できない画家も少なくありませんが、なるべく多くの画家の作品を取り上げて、昨今、次第に明らかになってきたシュルレアリスムの全体像に迫ります。
ポーラ美術館「モダン・タイムス・イン・パリ 1925ー機械時代のアートとデザイン」展示風景
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都立博物館・美術館の展覧会が無料に!「Welcome Youth 2024」
5つの都立博物館・美術館で開催される計12の対象展覧会を無料で鑑賞できる「Welcome Youth(ウェルカムユース)2024」が今年も開催されます。
Welcome Youth(ウェルカムユース) 2024
https://www.rekibun.or.jp/youth2024-1/
昨年より開催期間を2倍以上に延長...
Welcome Youth(ウェルカムユース) 2024
https://www.rekibun.or.jp/youth2024-1/
昨年より開催期間を2倍以上に延長され、3月1日(金)〜4月7日(日)の間、18歳以下であれば展覧会を無料で存分に楽しめます。
・開催期間:2024年3月1日(金)〜4月7日(日)
・対象施設: 江戸東京たてもの園、東京都美術館、東京都庭園美術館、東京都写真美術館、東京都現代美術館
対象となる12の展覧会は以下の通りです。
江戸東京たてもの園
「江戸東京博物館コレクション 〜江戸東京のくらしと乗り物〜 」
会期:2024年3月23日(土)〜7月7日(日)
https://www.tatemonoen.jp/
東京都美術館
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」
会期:2024年1月27日(土)〜 4月7日(日)
https://www.tobikan.jp/
東京都庭園美術館
「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z 」
会期:2024年2月17日(土)〜5月12日(日)
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
東京都写真美術館
「恵比寿映像祭2024 コミッション・プロジェクト」
会期:2024年2月20日(火)〜3月24日(日)
「APA アワード 2024 」
会期:2024年2月24日(土)〜3月10日(日)
「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から 」
会期:2024年3月1日(金)〜6月9日(日)
https://topmuseum.jp/
東京都現代美術館
「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ 」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月3日(日)
「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/
特集展示 横尾忠則―水のように/生誕100年 サム・フランシス 」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月10日(日)
「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表 」
会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月10日(日)
「サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/
津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」
Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展 」
会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)
「ホー・ツーニェン エージェントのA 」
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
「MOTコレクション 」
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
https://www.mot-art-museum.jp/
https://welcomeyouth-event.org/
また3月1日(金)からは、5つの都立博物館・美術館を巡りながら、まるで物語の世界に入ったような体験が楽しめるSound AR™コンテンツ「はるのひかり」が提供となります。
音声は人気声優の村瀬歩さん・安済知佳さんです!
「はるのひかり」
<対象>どなたでもご体験いただけます
・開催期間:2024年3月1日(金)〜5月31日(金)予定
・対象施設:江戸東京たてもの園、東京都美術館、東京都庭園美術館、東京都写真美術館、東京都現代美術館
概要:誰にも言えないモヤモヤを抱えた5人の高校生たちが、不思議なポスターに誘われ、博物館・美術館に向かうところからはじまる完全オリジナルストーリー。
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2024-02-17T23:16:00+09:00
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『MOE』厳選!展覧会2024 絵本と漫画と美術と
株式会社白泉社より刊行となった『MOE 2024年3月号』を読んでみました。
『MOE 2024年3月号』
毎年年末になると次年度開催の展覧会情報を一冊にまとめた『日経おとなのOFF』や『美術展ぴあ』などが発売になります。
また『芸術新潮』『美術の窓』など月刊誌も...
MOE 2024年3月号 』を読んでみました。
『MOE 2024年3月号 』
毎年年末になると次年度開催の展覧会情報を一冊にまとめた『日経おとなのOFF』や『美術展ぴあ』などが発売になります。
また『芸術新潮』『美術の窓』など月刊誌も美術展紹介に特化した号を出し、年末年始の風物詩となっており、皆さんも1,2冊は必ずお買い求めていることでしょう。
そんな美術展特集雑誌に新顔が今年から加わりました!
https://www.moe-web.jp/
絵本やキャラクターなどのアート・エンターテインメントをビジュアル豊かに特集している『MOE』が、初めて展覧会特集号を作ったのです。
『MOE』らしさを前面に出すことで、既存の展覧会特集雑誌との差別化を上手いこと図っています。
『MOE 2024年3月号 』より
具体的には、2024年に全国各地で開催される展覧会を「絵本」「漫画」「美術」 の3つのジャンルに分けて掲載している点です。
3つのジャンルの展覧会の中から、『MOE』編集部が、厳選した120件が丁寧に紹介されています。
『MOE 2024年3月号 』より
「絵本」「漫画」「美術」 それぞれ分かれて掲載されてるので、欲しい情報が見つけやすいのが利点です。
また、あまり普段積極的に足を運ばないジャンルの展覧会や美術館でも、自然と興味関心が沸くような作りとなっています。
蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠 TOKYO NODE 2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日) 撮影/金子睦
2024年に訪れたい 全国の展覧会120 【目次】
絵本展2024スケジュール
MOEおすすめの3つの絵本展
絵本から広がる多彩な世界
世代を超えて愛されるレジェンドたち
海外からやってきた絵本とキャラクター
あなたの街を訪れる話題の巡回展
全国の絵本美術館 今後のスケジュール
漫画展2024スケジュール
2024年も少女漫画に夢中
PICK UP 現地レポート 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
感情が忙しい! 5つの漫画展
美術展2024スケジュール
見逃せない! 注目の美術展
今年もやっぱり印象派がアツい
今、話題の没入型アート展
かわいいアートに出会いに行こう!
新しい刺激がほしい! 現代美術・写真・デザインの展覧会
おすすめはまだまだあります
撮影/志田三穂子
更に、展覧会紹介だけでなく、「2024年に訪れたい最新アートスポット」と題し、2024年に新定番となりそうな、アートやキャラクターの最新スポットも案内しています。
2023年11月にオープンした世界唯一のオフィシャルストアである「セサミストリートマーケット」や今年春原宿に新たに誕生する「カラカド『COVER』」などの情報も!
『MOE 2024年3月号 』「癒やしのミュージアムカフェをめぐって」より
更に更に、MOEおでかけガイドとして魅力たっぷりのミュージアムカフェを小特集しています。
展覧会だけでなく、その土地の魅力や美味しいもの、それにグッズなど今月号の『MOE』が完璧に整えてくれています。
撮影/かくたみほ © Alois Carigiet Erben CH
展覧会特集以外にも、「スイス現地取材より カリジェ ゆかりの地をめぐる」は写真にテキストいずれも魅力たっぷりでした。
『ウルスリのすず』(岩波書店)で知られる絵本作家アロイス・カリジェの故郷や壁画をめぐる旅、自分もいつかは行ってみたいものです。
絵/ヒグチユウコ
【好評連載】
ワンワンちゃん 工藤ノリコ
食堂巡礼 小川糸
アーティスト・インタビュー 鈴鹿央士
注目の作家インタビュー ハラミチヨ
MOEのおすすめ新刊絵本
今月の展覧会
新刊読みもの
今月のおすすめ映画
MOE厳選!展覧会2024 絵本と漫画と美術と|特別ふろく ザ・キャビンカンパニー メッセージカード]MOE2024年3月号、間違いなく「買い」の一冊です!!
『MOE 2024年3月号 』
自分の心に素直に従って、好奇心のおもむくまま美術館に足を運んでみましょう。 心を揺さぶられるような“運命の作品”にきっと出会えます。
『おすしが あるひ たびにでた 』
田中達也
累計10万部超えとなった田中達也さんの見立て写真絵本『おすしが ふくを かいにきた』の第2弾。
新刊発売に合わせた田中氏へのインタビューと最新情報も『MOE』で読めます。
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読書
2024-02-16T22:46:00+09:00
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「マティス 自由なフォルム」
国立新美術館で開催中の
「マティス 自由なフォルム」へ行って来ました。
https://matisse2024.jp/
20世紀を代表する画家アンリ・マティス(Henri Matisse 1869-1954)。1954年に84歳で生涯を閉じるまで創作活動を続けました。
フォービスム(野獣派)のリー...
「マティス 自由なフォルム」へ行って来ました。
https://matisse2024.jp/
20世紀を代表する画家アンリ・マティス(Henri Matisse 1869-1954)。1954年に84歳で生涯を閉じるまで創作活動を続けました。
フォービスム(野獣派)のリーダー的存在の画家としてその名は知られていますが、腸閉塞の大手術を受けた晩年(70歳以降)は、リハビリのために始めた切り絵により作品を制作し続けました。
アンリ・マティス「クレオールの踊り子 」1950年
ニース市マティス美術館蔵
© Succession H. Matisse
第一次世界大戦の戦禍を避け、40代半ばに拠点をニースに移し亡くなるまでこの地で多くの作品を残しました。
今回の「マティス展」は、切り紙絵の重要なコレクションを誇るニース市マティス美術館の全面的な協力を得て、マティスの切り紙絵に焦点を当てた日本で初めての展覧会です。
ニース市マティス美術館 Musée Matisse (Nice)
https://www.musee-matisse-nice.org/
アンリ・マティス「花と果実 」1952-1953年
ニース市マティス美術館蔵
© Succession H. Matisse
ニース市マティス美術のシンボル的なマティスの大作「花と果実」は、これまで1961年のパリ、1987年のヴェネツィアの2回しか館外へ貸し出されませんでした。
紙が主体の切り絵作品であるため、埃や紙魚(しみ・シルバーフィッシュ)による傷みがありました。2021年に大規模な修復が行われ、今回の展覧会でその堂々たる姿を惜しみなく見せています。
410 × 870 cmもある大作は、5枚のカンヴァスが繋がって構成されており、マティス切り絵作品の中でも最も大きなもののひとつです。
アンリ・マティス「ダフィッツゾーン・デ・ヘームの「食卓」に基づく静物 」1893年
ニース市マティス美術館蔵
© Succession H. Matisse
切り絵がメインの展覧会ではありますが、パリの国立美術学校の試験を不合格となった20代前半のマティスが描いた貴重な初期作品から展示は始まります。
写実絵画や印象派風の作品など若い頃のマティスの葛藤や模索、試行錯誤が垣間見られる作品が続く、セクション1の展示は、マティス好きには堪らない内容となっています。
アンリ・マティス「マドレーヌll 」1903年
オルセー美術館蔵(寄託:ニース市マティス美術館)
© Succession H. Matisse
また、マティスは絵画と並行して彫刻も精力的に手掛けたことでも知られています。
時にはモデルにとらせたポーズを絵画と彫刻でそれぞれ実現することも試みています。
そしてユニークなのは彫刻の連作です。絵画ではモネなど連作はよく目にしますが、彫刻の連作とは一体どのようなものなのでしょうか。会場で是非実物を観て下さい。
「マティス 自由なフォルム」展示風景
© Succession H. Matisse
展覧会の構成は以下の通りです。
セクション1 色彩の道
セクション2 アトリエ
セクション3 舞台装置から大型装飾へ
セクション4 自由なフォルム
セクション5 ヴァンスのロザリオ礼拝堂
マティスが手掛けた、1920年にパリのオペラ座で公開された舞台「ナイチンゲールの歌」の舞台装置と衣装デザイン。
© Succession H. Matisse
初めて描いた油彩作品から、フォーヴィスム(野獣派)の大胆で荒々しい色彩表現、ニースのアトリエ内で描いたオダリスクの主題の絵画、バレエの衣装、大型装飾、彫刻、陶芸、本の挿絵、タペストリー、そして切り紙絵。
マティスがその生涯で手掛けたあらゆる作品をほぼ完ぺきな形で見せるこれまでで最も充実した満足度の高い「マティス展」となっています。
バーンズ財団の「ダンス」
© Succession H. Matisse
こうした流れでマティスの多岐にわたる作品を観たあとに、「セクション4 自由なフォルム」で前述の「花と果実 」やポスターにも採用されている「ブルー・ヌード 」といった切り絵の傑作が待ち構えているのです。
マティスの切り絵が、晩年のおまけ的な作品では決してないことを全身で感じ取れる展開となっており、ちょっと鳥肌ものです。
アンリ・マティス「ポリネシア、海 」1946年
ルーヴル美術館蔵(寄託:ニース市マティス美術館)
© Succession H. Matisse
そして最後にダメ押しとして、最晩年のマティスが建築の室内装飾や司祭服をデザインした、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の内部を原寸大で再現しています。
これまで資料やパネル展示だけでしたが、まさかの原寸大再現!しかも24時間の光の移り変わりまで再現されており言葉を失います。
ヴァンスのロザリオ礼拝堂(再現)
ヴァンスのドミニコ修道会とマティス家の許可を得て、礼拝堂の内部を原寸大で再現可能となったそうです。
ステンドグラスを通じて差し込む鮮やかな光も表現し、1日の光の移り変わりを約3分で体験できます。因みにお昼(正午)前後の光がマティスのお気に入りだそうです。
アンリ・マティス「祭壇のキリスト磔刑像 」1949年
ニース市マティス美術館蔵
当初2021年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を延期。ようやく2024年春に開催の運びとなりました。
非常に内容の濃い、そしてまた清々しさを感じる稀有な展覧会です。
マティス好きはもとより、何の知識を持たなくても存分に楽しめます。セクション4,5は写真撮影も可能です。
「マティス 自由なフォルム」展は、5月27日までです。巡回しません。国立新美術館で是非!!
「マティス 自由なフォルム」
会期:2024年2月14日(水) 〜5月27日(月)
毎週火曜日休館※ただし4月30日(火)は開館
開館時間:10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室2E
(東京都港区六本木7−22−2)
https://www.nact.jp/
主催:国立新美術館、ニース市マティス美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
特別協賛:キヤノン
協賛: DNP大日本印刷
協力: 日本航空、日本貨物航空、ヤマト運輸
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、J-WAVE
展覧会公式サイト:https://matisse2024.jp/
【AERA Art Collection】「マティス 自由なフォルム」完全ガイドブック
朝日新聞出版 (編集)
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展覧会
2024-02-15T23:03:39+09:00
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高島屋史料館「人間 栖鳳」
高島屋史料館にて企画展「人間 栖鳳」が3月9日より開催となります。
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/
20代半ば頃より、高島屋の画室に画工として勤務していた、竹内栖鳳(1864―1942)。近代日本画の巨匠栖鳳と高島屋は深い関係にあります。
東洋と西...
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/
20代半ば頃より、高島屋の画室に画工として勤務していた、竹内栖鳳(1864―1942)。近代日本画の巨匠栖鳳と高島屋は深い関係にあります。
東洋と西洋の絵画表現を融合し日本画を革新したといわれる栖鳳。実はその素地は、高島屋での仕事で培われたといっても過言ではありません。
欠勤を知らせる竹内栖鳳書簡 1889〜1890年頃
明治期の高島屋は、輸出用染織品の下絵制作のため、外国の雑誌や画集、写真集などを収集し、栖鳳ら若い画工と共に、世界で通用する“新しい絵”を研究していました。
京都では唯一の海外事情に触れることができた画室は、若き日の栖鳳が研鑚を積んだ場でした。
ベニスの月 1904年
栖鳳監修のもと、高島屋が次々に製作した“美術染織品”は各国の博覧会で高い評価を受け、製品は続々と海を渡っていきました。
当時、世界の人々を魅了した栖鳳と高島屋の仕事は、近代日本史において特筆されるべきものといえるでしょう。
竹内栖鳳書簡 1899年
(フランス絵画を日本風に修正して新しい作品を制作していることを知らせる書簡)
その生涯を通じて高島屋とは深い関わりを持った竹内栖鳳。生誕160年を記念して開催する「人間 栖鳳」では、代表作から書簡まで、高島屋史料館所蔵品を余すところなく公開されます。
アレ夕立に 1909年
「人間 栖鳳」展示構成
第1章 画工 棲鳳
第2章 人間 栖鳳
第3章 画家 栖鳳
桃梨 1918年頃 絹本着彩
喜び、怒り、詫び、笑う―知られざる「人間 栖鳳」の素顔を紹介する展覧会。入場無料です!!
企画展「人間 栖鳳」生誕160年 知られざる竹内栖鳳
会場: 高島屋史料館 企画展示室
(大阪市浪速区日本橋3-5-25 ?島屋東別館3階)
https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/
会期: 2024年3月9日(土)→2024年7月1日(月)
第1部:3月9日(土)→ 5月6 日(月・休)/ 第2部:5月18日(土)→ 7月1日(月)
休館日: 火・水曜日 ※展示替休館:5月9日(木)→5月17日(月)
開館時間: 午前10時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入館料: 無料
竹内栖鳳年譜屏風(部分) 1943年 海の見える杜美術館蔵
※栖鳳没後翌年に高島屋が開催した栖鳳回顧展へ出品された屏風
竹内栖鳳(たけうち せいほう) 1864―1942
1864(元治元)年11月、京都に生まれる。本名恒吉。幸野楳嶺に師事し、“楳嶺門下の四天王”の一人といわれた。その生涯を通して新しい日本画を模索し追求し続けた近代日本画の巨匠。
1889(明治22)年より、高島屋の画室に勤務し、輸出用染織品の下絵を描いた。高島屋が国内外に出品した数々の“美術染織品”製作に関わった。1907(同40)年、文部省美術展覧会(文展)開設当初より活躍し、1913(大正2)年に帝室技芸員、1919(同8)年に帝国美術院会員となった。
東洋と西洋の絵画表現を融合し、日本画を革新して独自の画境を拓いた栖鳳は、多数の後進を育てたことでも知られる。1937(昭和12)年、第1回文化勲章を受章した。1942(同17)年8月、肺病のため逝去。
「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」
会期:2024年1月18日(木)〜4月7日(日)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日:3月5日(火)展示替え
会場:福田美術館
(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16)
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展覧会告知
2024-02-14T21:55:47+09:00
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5つの数字で解き明かすゴッホの知られざる真実
毎年否毎月のようにフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh、1853年3月30日 - 1890年7月29日)に関するニュースが世界中を飛び交っています。
数年前も、100年以上にわたり個人コレクターが所蔵していたゴッホの未確認だった習作画が突如姿を現したニュースが...
数年前も、100年以上にわたり個人コレクターが所蔵していたゴッホの未確認だった習作画が突如姿を現したニュースがオランダから発信されました。
美術史上最も多くの人から愛され関心の目が向けられている画家と言っても決して過言ではないでしょう。
さて、そんな大人気のゴッホゆえ、展覧会で目にしたり、画集や映画を観たりと彼についての知識は皆さんかなりお持ちのことと思います。
でも、知っていると思い込んでしまうと思考は停止し、鑑賞の幅も広がりません。
そんなわけで今日は知っていそうで知らないゴッホにまつわる真実を5つの数字から解き明かしていきたいと思います。
これを読めば、次にゴッホ作品を観る時、これまでとは違う感じ方、捉え方が出来るはずです。そしてもっともっとゴッホについて興味関心が沸くことでしょう。
10年
ゴッホが残した作品数は油彩画だけでも約860点にものぼります。これに素描や版画なども併せるとその数なんと2100枚という膨大な量の作品を描きました。
37歳の若さでこの世を去ったゴッホ、短い間によくぞまぁこれだけ多くの絵を描いたものと驚きますが、実は画家を目指し絵筆を握ったのは27歳になってから。
つまり、たった10年で2100もの作品を描き上げたことになります。ざっくり考えると1年間に210枚!驚くのハイペースであの心震わせる名画たちを生み出していったのです。
40点
短期間のうちにまさに何かに取りつかれたかのように一気呵成に描いたゴッホ。その中でもとりわけ数が多いのが自画像です。現在確認されているだけで約40点(35〜42点と諸説あり)もの自画像を描きました。
パリに移住してきて間もない1886年から、耳を切り落としてしまったアルル時代、そしてサン=レミで1889年に描いた自画像まで。残された多くの自画像から画風の変遷を追っていくことも可能です。
本当はもっと別の人を描きたかったゴッホですが、人付き合いが苦手であり、モデルを雇うお金もなかったので自然と自分自身を描く機会が増えたのです。決してナルシストではありません。
いつの日か、自画像を中心とした「ゴッホ展」を観てみたいですね。
900通
僅か10年間で2100作品も描いたゴッホですが、いつどこで描いたのかが克明に分かっている作品が多くあります。それは彼が手紙魔だったことに起因します。
現存するゴッホが家族や画家仲間に宛てた手紙は約900通。紛失したり失われたものも含めると1700通もの手紙を書いたのです。
収入のないゴッホへ仕送りを続けた弟テオとの手紙でのやり取りは生涯で700通弱。しかもいずれも長文です。現在ならさしずめメール魔、それかSNSで気持ちを吐露しまくったことでしょう。
一般的に画家の生涯は分からないことが多いのですが、生前世間的に全く認められなかった「自称・画家」であったゴッホの足跡を現在克明に我々が知れるのはゴッホが残した膨大な量の手紙があるからに他なりません。
5回
ゴッホは生涯独身のままでしたが、決して女性に興味がなかったわけではありません。それどころかすぐに相手の女性のことを好きになってしまう惚れっぽい性分だったようです。
相手に気持ちを打ち明けるも1度も恋が成就することはありませんでした。記録に残っているだけですが、大きな失恋を5回もしています。
定職にもつかず収入もほぼゼロ、下手をすればDVもしかねない気性の荒いゴッホを受け入れてくれる女性はいませんでした。
しかも5回とも今ならネット記事で話題に取り上げられる破天荒で時にストーカーまがいの恋愛とは呼べるものではなかったのです。翻って21世紀、多くの女性ファンを抱えるゴッホ。天国できっとご満悦なことでしょう。
16都市
葛飾北斎が93回も引っ越しをした話は有名ですが、それも90歳という長生きをしたことや江戸という街中でのことです。それに対しゴッホは37歳の生涯のうち実に16都市を渡り歩き、26回もの転居をしました。
パリやアルル、ニューネン、そしてサン=レミ、終焉の地であるオーヴェル=シェル=オワーズなど彼の画家人生の中で重要な都市は展覧会や画集でもよく目にするはずです。
ただし、アルルを除いて基本的にどの引っ越しも前向きな理由からのものではなく、ゴッホが起こした人間関係のトラブルなどその土地にいられなく仕方なく別の街へ越すといったパターンが多くみられます。
ゴッホの人生を克明に再現した、映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」では、小さな田舎町アルルで、変人奇人扱いを受け居場所がなくなり、精神的に追い詰められていくシーンがありました。
→【ゴッホ殺人事件】ゴッホの死因は自殺ではなかった!
5つの数字からゴッホに関する掘り下げ知識を簡単に紹介しました。これだけ知っているだけでも「ゴッホ展」やゴッホ作品を観る眼が変わるはずです。
今回の記事を書くにあたり『ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント 完全ガイドブック 』他を参考としました。展覧会公式ガイドブックの体裁を取っていますが、ゴッホに関する様々な検証もなされており、ファン必携の一冊です。
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リーガロイヤルホテル(大阪)「モネ 連作の情景」フェア
リーガロイヤルホテル(大阪)にて、大阪中之島美術館で開催中の展覧会「モネ 連作の情景」とコラボレーションしたメニューやカクテルを直営レストラン・バーの6店舗で販売されています。
「モネ 連作の情景」フェア
印象派を代表するフランスの画家クロード・モ...
「モネ 連作の情景」フェア
印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの“連作”に焦点を当てながら、画家としての生涯を辿る展覧会「モネ 連作の情景」が2月10日(土)から大阪中之島美術館で始まりました。
東京展(上野の森美術館)では入場者数46万人もの人が足を運んだ大人気展。
満を持して大阪中之島美術館での開催を記念し、美術館から徒歩10分のリーガロイヤルホテルの各レストランやバーで、モネの作品から着想を得たメニューやカクテルを2月6日から6月3日まで期間限定で販売!
「モネ 連作の情景」フェア概要
【販売期間】2024年2月6日(火)〜6月3日(月)
※店舗により販売期間が異なります。
【開催店舗】「レストラン シャンボール」「THE RAY」「オールデイダイニング リモネ」「メインラウンジ」「リーチバー」「セラーバー」
「睡蓮に浮かぶ 小さなスターター」
モネの代表作“睡蓮”から、着想を得たひと皿。煌めく水面に浮かぶカナッペが、コースの始まりを華やかに彩ります。
「チーズのスフレ クロード・モネへのオマージュ」
「モネ 庭とレシピ 」(著者:林 綾野)に登場する「チーズスフレ」のレシピをもとに、軽い食感が楽しめるチーズエスプーマクリームでシェフ田中がアレンジを加えたひと皿。
「レストラン シャンボール」 (タワーウイング29階)
【販売期間】2024年2月6日(火)〜5月6日(月・休)
【提供時間】12:00〜14:00
【休業日】毎週月曜(祝日を除く)
「〜睡蓮〜甘海老と帆立のタルタル ラビオリ仕立て 水の庭をイメージして」
モネの代表作“睡蓮”から、着想を得たひと皿。目の前でソースをかけて、華やかな水庭を完成させます。
「鱈のブイヤベース風〜モネ×セザンヌ×THE RAY〜」
フランス・プロヴァンス出身の画家セザンヌの故郷に、モネが制作旅行に訪れていたといわれており、「モネ 庭とレシピ 」(著者:林 綾野)に登場するレシピをもとに、プロヴァンス地方の伝統料理を、具材とスープを別皿で提供するスタイルをシェフ倉員が再現。魚の旨みを凝縮したスープは、上品な味わいと香りが愉しめます。
「THE RAY」 (アネックス7階)
【販売期間】2024年2月6日(火)〜6月3日(月)
【提供時間】12:00〜14:00
「ポタージュ・サンジェルマン 睡蓮に見立てたメレンゲとミントオイル」
“モネの庭”で名高い「ジヴェルニー」が位置するフランス・ノルマンディー地方で親しまれる郷土料理「ポタージュ・サンジェルマン」に、ハーブやメレンゲを使い睡蓮を表現。色鮮やかでやさしい味わいに仕上げました。
「オールデイダイニング リモネ」 (ウエストウイング1階)
【販売期間】2024年2月6日(火)〜5月6日(月・休)
【提供時間】11:00〜14:30/17:00〜20:00
「モネのデザートセット」(コーヒーまたは紅茶付)
(写真左から)?「ヴェンティミーリアの眺め 〜ピスタチオとチーズのヴェリーヌ〜」
?「睡蓮 〜ソーテルヌとアマレットのブラマンジェ〜」*
?「ラ・マンヌポルト 〜りんごのタタン風とバニラムース〜」
展示される3作品をスイーツで再現。モネの代表作を一度に愉しめます。ノルマンディー地方のエトルタにそびえ立つ断崖 ラ・マンヌポルト(大きな門の意)を同地方の名産品“りんご”のタタンとバニラムースで表現するスイーツなどをご用意。卓上に用意された額縁で、まるで絵画のように愉しめます。
「メインラウンジ」 (1階)
【販売期間】2024年2月13日(火)〜5月6日(月・休)
【提供時間】[月〜金]10:30〜18:30(ラストオーダー18:00)
[土日祝]10:00〜18:30(ラストオーダー18:00)
オリジナルカクテル「印象・日の出」〜Impression,soleil levant〜
印象派の名前の由来となる風景画「印象・日の出」を表現した作品。モネの作品を緻密に再現した、真っ赤な日の出が臨場感に溢れます。
「リーチバー」 (1階)
【販売期間】2024年2月7日(水)〜5月6日(月・休)
【提供時間】[月〜金]16:00〜24:00(ラストオーダー23:30)
[土日祝]14:00〜24:00(ラストオーダー23:30)
【休業日】毎週火曜(祝日を除く)
オリジナルカクテル「モネ 連作の情景」
展覧会のコンセプトにあわせ、同じ場所で異なる天候・時間・季節を描いたモネの革新的手法“連作”にフォーカスした2種類のカクテルを販売。
・「睡蓮〜初夏の彩り〜」(写真左) マスタ―バーテンダー 古澤 孝之 作
初夏の水面を彩る睡蓮を表現した、2001年カクテルコンペティション優勝作品のカクテルをリメイク。夏の始まりを予感させる甘い香りと爽やかな味わいをお愉しみいただけます。
・「睡蓮〜早春の水庭〜」(写真右) バーテンダー 池上 祐子 作
睡蓮が花を咲かせる以前の、早春の水庭を表現。モネがジャポニズムに影響を受けたという背景から、フレンチウォッカに抹茶リキュールを合わせました。
「セラーバー」 (地下2階)
【販売期間】2024年2月6日(火)〜5月6日(月・休)
【提供時間】17:00〜24:00(ラストオーダー23:30)
各お料理やドリンクの詳細については、「モネ 連作の情景」フェア をチェックです。
大阪中之島美術館「モネ 連作の情景」
【会期】2024年2月10日(土)〜5月6日(月・休)
【休館日】月曜日 ※ただし、2月12日(月・休)、4月1日(月)、4月15日(月)、4月22日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館
【開場時間】10:00〜18:00(入場は17:30まで)
【会場】大阪中之島美術館 5階展示室(大阪市北区中之島4丁目3-1)
【公式サイト】https://nakka-art.jp/exhibition-post/monet-2023/
『モネ 庭とレシピ 』
(著)林 綾野
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葛飾北斎が描いた「勝負」シーンを集めた企画展「いざ、勝負!」
江戸の浮世絵師・葛飾北斎が晩年を過ごし制作に打ち込んだ、信州小布施にある「北斎館」にて、企画展「いざ、勝負!」が開催中です。
https://hokusai-kan.com/
北斎が手掛けた版画作品には様々な題材の作品がありますが、その中でも「勝負」は人気高いテーマです...
https://hokusai-kan.com/
北斎が手掛けた版画作品には様々な題材の作品がありますが、その中でも「勝負」は人気高いテーマです。
英雄たちによる歴史的な一戦や戦闘シーン、不気味な妖怪と人間の対決、動物たちの知恵合戦、大自然の脅威と対峙する物語の主人公たちから、くだらなそうな喧嘩まで。
『新編水滸画伝』より武松vs大虎(北斎館所蔵)
一枚の浮世絵の中で繰り広げられる様々な「勝負」は、見るものを絵の中に引き込むような臨場感を持ち合わせています。
企画展「いざ、勝負!」では『絵本和漢魁』や『絵本武蔵鎧』などの版本作品を中心に、北斎が描いたスリル溢れる戦いから、くすっと笑ってしまうような争い事まで、数々の「勝負」が展示室に並びます。
『絵本武蔵鎧』より武田信玄vs上杉謙信(北斎館所蔵)
「勝負」をテーマに取り込んだ作品としては、天保七年(1836)に刊行された『絵本魁』や 嘉永三年(1850)に刊行された『絵本和漢誉』などの歴史上の武将を描き上げた版本作品が挙げられます。
『絵本和漢誉』は、日本と中国で誉高い武人を取り上げたものです。英雄たちの力強い姿絵や戦闘シーンは迫力がありながら、髪の毛の一本一本やこまごまとした衣装細工からは繊細な筆遣いが感じられます。
『絵本武蔵鎧』より武田信玄vs上杉謙信(北斎館所蔵)
不気味な妖怪と人間の対決、動物たちの知恵合戦、大自然の脅威と対峙する物語の主人公たち。
『北斎漫画』より様々な相撲(北斎館所蔵)
江戸の文化の中にも様々な「勝負」は溢れています。
剣や槍の試合稽古、馬術などの競技は武士たちの間で盛んとなり、現代でも人気高い相撲は江戸の人たちを熱狂させました。
『北斎漫画』より鰻登り(北斎館所蔵)
急激な物価高を図案化した巨大うなぎに抵抗する職人たちの必死な様子は、滑稽でありながら現代の私たちにも共感できる一面を持ち合わせています。
信州小布施「北斎館」について
葛飾北斎が描いた肉筆画60余点を収蔵、季節ごとの企画展で展示し、80歳を超えた晩年に信州小布施で描いた東町・上町の祭屋台天井絵「龍」「鳳凰」、「男浪」「女浪」は、常設展示されています。
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いざ、勝負!
THE BATTLE IS ON !
【会期】2024年1月20日(土)〜3月31日(日)
【開催時間】午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)
【休館日】会期中無休
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2024-02-11T23:42:00+09:00
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「中平卓馬 火―氾濫」
東京国立近代美術館で開催中の
「中平卓馬 火―氾濫」展へ行って来ました。
https://www.momat.go.jp/
写真家・中平卓馬(1938−2015)の約20年ぶりとなる大回顧展が竹橋の東京国立近代美術館で開催されています。
同世代の森山大道や篠山紀信の写真展は数えき...
「中平卓馬 火―氾濫」展へ行って来ました。
https://www.momat.go.jp/
写真家・中平卓馬(1938−2015)の約20年ぶりとなる大回顧展が竹橋の東京国立近代美術館で開催されています。
同世代の森山大道や篠山紀信の写真展は数えきれないほど開かれている一方で、戦後の日本写真史において最も重要な写真家である中平卓馬は、2003年の横浜美術館「原点復帰ー横浜」展のみです。
森山大道「中平卓馬ポートレイト 」1968年頃
東京国立近代美術館
展覧会が開催されない理由は幾つかあります。最も大きな要因として、自身で初期作品を否定しそれまで撮影したフィルムやプリントを焼却してしまったことがあげられます。
今回の展覧会では横浜とは違い、年代順に展示構成がなされており、第1章、2章がそこに当たります。
第6回パリ青年ビエンナーレ写真部門に出品した際の予備作品は、今となっては貴重な存在です。
↓
中平卓馬「夜 」1969年
東京国立近代美術館
そもそも月刊誌『現代の眼』の編集者であった中平は、写真家としてではなく文筆家・評論家として活躍していました。
雑誌の仕事の関係で、写真家・東松照明と出会ったことが転機となり、雑誌社を辞め写真家の道を26歳の時に歩み出しました。
写真学校や助手として学ぶことはせず、独学で写真技術を習得していった異色の写真家なのです。
『来たるべき言葉のために』1970年
個人蔵
中平が写真家として活躍した昭和という時代は、雑誌の時代でもありました。
今では考えられないほど大きな力を有するマス・メディアであった雑誌に、写真というメディアと元々専門分野であった言葉(言論)という二つを武器として中平は独自のポジションを築いていきました。
『Provoke』3号 1969年8月 プロヴォーグ社
東京国立近代美術館
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 来たるべき言葉のために
第2章 風景・都市・サーキュレーション
第3章 植物図鑑・氾濫
第4章 島々・街路
第5章 写真原点
展示風景
第3章からは写真がメインの展示となります。1973年に刊行された評論集『なぜ、植物図鑑か』で、それまでの仕事を自ら批判し、「植物図鑑」という言葉のもとに新たな方向性をめざすことを宣言します。
モノクロの初期作品に見られた「アレ・ブレ・ポケ」写真の中にあったポエジーを捨て去り、世界をありのままに写す「植物図鑑」のような方法への模索が始まります。
中平卓馬「氾濫 」【2018年のモダンプリント】1974年
中平元氏蔵
「15人の写真家」展に出品されたカラー写真48点組の大作「犯濫」。メリハリを利かせた展示空間でひと際目を惹く作品です。
1959年に創刊された『朝日ジャーナル』に、社外フォト・ジャーナリストとして参加し、企画・編集に携わりながら連載企画をスタートさせ、映像ジャーナリズムの時代の扉を開ける活躍もみせます。
「決闘写真論(12)」(写真:篠山紀信)
『アサヒカメラ』1976年12月号 朝日新聞社
個人蔵
1976年、篠山紀信とともに『アサヒカメラ』誌上で「決闘写真論」を、マルセイユのギャラリーではコンセプチュアルな作品(デカラージュ)を発表、さらには雑誌での共作のため中上健次と海外取材を重ねるなど多岐に渡る活躍を見せたのがこの時期です。
しかし、写真家であり文筆家であった中平卓馬が最も輝いていた時代は、長くは続きませんでした。
1977年9月に中平は急性アルコール中毒に倒れ、一時は生死の境をさまようほど深刻な事態に陥ります。数か月後命は取り留めますが、能は完全に回復せず記憶の一部を失い、言語にも支障が残ってしまいました。
中平卓馬「奄美 」1975年
言論(ペン)を失ってしまった中平はそれ以降、約30年に渡り日常を写真に記憶させるかのように、写真をひたすら撮り続けました。
沖縄や奄美を精力的に撮影したのは、ポストコロニアル理論の先駆者である思想家フランツ・ファノンの影響があるのは明らかで、時代を感じさせるものがあります。
キリカエ【「キリカエ」展出品作】2011年
東京国立近代美術館
株式会社コム・デ・ギャルソン寄贈
今はやりの「映える」風景写真のように見えますが、「中身」はまるで別物で、昭和そのものなのです。
写真家・中平卓馬の眼を通して、1960年以降の昭和という時代をリアルに感じ取れる展覧会です。ゆるふわな作られた「昭和レトロ」を求めて行くと痛い目にあいます。
「中平卓馬 火―氾濫」展は、 4月7日までです。一部を除き写真撮影可能です。
「中平卓馬 火―氾濫」
会期:2024年2月6日(火)〜 4月7日(日)
休館日:月曜日(ただし2月12日、3月25日は開館)、2月13日
開館時間:10:00−17:00(金曜・土曜は10:00−20:00)
※入館は閉館30分前まで
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
https://www.momat.go.jp/
主催:東京国立近代美術館、朝日新聞社
後援:公益社団法人日本写真家協会
森山大道「中平卓馬ポートレート」【お別れの会(2015年)で配られたプリント】
撮影年不詳 個人蔵
この展覧会 中平卓馬(1938-2015)に関連する写真家たち
↓
長野重一(1925-2019)
ウィリアム・クライン(1926-2022)
東松照明(1930-2012)
深瀬昌久(1934-2012)
富山治夫(1935-2016)
高梨豊(1935-)
赤瀬川原平(1937-2014)
森山大道(1938-)
篠山紀信(1940-2024)
『なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 』
中平 卓馬 (著)
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2024-02-10T23:50:43+09:00
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『19世紀ファッションのディテール』
19世紀の装いを英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の460点以上の図版で紐解く『19世紀ファッションのディテール』がグラフィック社より刊行となりました。
『19世紀ファッションのディテール』
著者:ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレ...
19世紀ファッションのディテール 』がグラフィック社より刊行となりました。
『19世紀ファッションのディテール 』
著者:ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレン・パーソン
監修:石上美紀
19世紀のヨーロッパでは、産業革命や革命、ナショナリズムの高揚などにより、近代的な国家が誕生しました。
フランス革命やナポレオンの登場による社会の変革、新古典主義やロマン主義の隆盛、産業革命によるイノベーションの発達と、目まぐるしく時代が動いた19世紀。
ファッションもまた、新古典主義的装いやミリタリー調、ロマンティックスタイル、技術発展に伴う女性のアンダーウエアや美しい染料の登場など、時代の流れに応じてさまざまに変化していきました。
19世紀初頭には、薄い木綿を素材とした直線的なドレスや、肌が透けて見えるほど薄い白の綿モスリンで作られたドレスが流行しました。
フランス革命前後、ロココの華やかな色彩の豪奢なドレスの流行は、白く簡素なドレスへと変化します。
19世紀中頃になると、ワイヤーでスカートを巨大に膨らませるスタイルが流行しました。クリノリン(crinoline)と呼ばれる骨組みの下着が発明され、スカートを膨らませるために使用されました。
19世紀後半になると、コルセットを極端にきつく締めることで、胸と腰が張り出し、ウエストは折れそうに細いという蜂のようなスタイルが流行しました。
『19世紀ファッションのディテール』【目次】
はじめに
第1章 衣服造形のテクニック
第2章 テイラリング ―紳士服の仕立て術―
第3章 トリミング ―多彩な装飾品―
第4章 プリント生地、織物
第5章 刺繍
第6章 ボタン、留め具
第7章 イノベーション
第8章 衿、袖、ポケット
第9章 そのほかの装身具
用語集
原注 参考文献
索引
謝辞
『19世紀ファッションのディテール 』では、19世紀のウィメンズ&メンズファッションの主要な変化と発展を概観。
収録されている衣服は、イギリスが誇るヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の貴重な所蔵品です。
衣服の紹介だけでなく、ファッションの形成を促した社会的背景のほか、衣服造形のテクニック、テイラリング、テキスタイルデザインといった基本構造も丁寧に解説。
また、意匠が凝らされた衿や袖、ポケット、ボタンや留め具、刺繍や装飾品などのディテールに注目し、写真と全体図、詳細な解説で紐解いていきます。
完璧なテイラリング、精巧な装飾、洗練された刺繡、見る者の心をつかむ美しさ。
この本を元に展覧会が開催されることを期待してやみません。
『19世紀ファッションのディテール 』
著者:ルーシー・ジョンストン、マリオン・カイト、ヘレン・パーソン
監修:石上美紀
仕様:A4変形 並製 総240頁
衣服造形、テイラリング、トリミング、生地、ボタンや留め具、衿や袖、ポケットなど、ファッションのディテールに注目し、460点以上の図版と詳細な解説によって、19世紀ファッションとは何かを明らかにします。
著者:ルーシー・ジョンストン
歴史的衣装専門家。フリーランスのファッションキュレーター。前職はヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の1800‐1914年ファッション部門のキュレーター。共著に『靴の歴史(Shoes: A Brief History)』などがある。
著者:マリオン・カイト
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のテキスタイル名誉学芸員。同博物館の家具、テキスタイル、ファッション主任学芸員を務めた。
著者:ヘレン・パーソン
スウェーデン歴史博物館のシニアキュレーター。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にて中国テキスタイルおよび衣装のキュレーターを務めた。2015年には『靴:喜びと苦痛(Hoes: Pleasure and Pain)』の企画を担当。
監修:石上美紀(いしがみ・みき)
服飾史研究家。お茶の水女子大学、同大学院修士課程修了。現在、実践女子大学、文化学園大学、文化服装学院ほか講師。共著に『増補新装 カラー版世界服飾史』(美術出版社)、『フランス・モード基本用語』(大修館書店)がある。
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2024-02-09T22:36:01+09:00
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「千年雛めぐり 百段雛まつり2024」
ホテル雅叙園東京「百段階段」にて開催中の
「千年雛めぐり〜平安から現代へ受け継ぐ想い〜 百段雛まつり2024」へ行って来ました。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/hinamatsuri2024
コロナ禍で中断していた「百段階段」を舞台としたひな祭イベント...
「千年雛めぐり〜平安から現代へ受け継ぐ想い〜 百段雛まつり2024」へ行って来ました。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/hinamatsuri2024
コロナ禍で中断していた「百段階段」を舞台としたひな祭イベントが、4年ぶりに復活し開催されています。
4年ぶりとあって今回は質量で圧倒しています。
時代を旅してきた逸品から、地域に根付く雛飾りなど1,300体もの人形をはじめ、雛道具やお細工物などが所狭しと並ぶ見応えのある展示となっています。
文化財建築に施された美術品とリンクするダイナミックな展示は美術館や博物館で拝見するとのはまた違った趣があります。
部屋ごとの展示も、貴重な極小雛のコレクションから現代作家による新しい感性で本企画展のために生み出された創作雛、作り手の想いが伝わる温かなお細工物など多彩です。
色とりどりのお細工物(花工房猪子庵)
ひと言で、雛人形と言っても実にさまざま。異なる7会場の特徴を活かし、互いを引き立て合うような空間展示は、まるで雛御殿に入り込んだかのようです。
時代や地域を越え、さまざまな作品が集結した都内最大級の雛まつり展は、祝祭感に溢れ、そこに居るだけで幸せな気分になります。
創作人形「清湖雛物語」(滋賀県・琵琶湖) 美しき湖周の景色
十畝の間・時代雛や郷土色のある雛人形を展示
展示会場である「百段階段」は、斜面に建った7つの部屋を長い階段廊下がつなぐ、昭和初期の木造建築。
建物に一歩足を踏み入れるとそこには凛とした空気が流れ、まるで別世界に迷い込んだようです。
部屋ごとに異なるテーマで表現された展示のまさに雛御殿!
漁樵の間・京の雅を表現した圧倒的スケールの座敷雛
中でも圧巻なのは、漁礁の間の「座敷雛」です。
2月から3月にかけて飯塚市で開催されるまつりのメイン会場であり、国の重要文化財でもある旧伊藤伝右衛門邸には数多くの雛人形が飾られるそうです。
その中で最も目を引く「座敷雛」は、毎年テーマを変えて飾られます。
車争いのひとコマ
今年は旧伊藤邸とホテル雅叙園東京の座敷雛をリンクさせ、雅な平安絵巻の世界へと誘います。
欄間に平安時代の五節句が描かれた漁樵の間を舞台に、およそ800体の人形が欄間と一体化するように飾られ、平安貴族の優美な姿が、見る人を惹きつけます。
禊の儀に同行する光源氏
光源氏の姿を見つけることができるでしょうか。
「流鏑馬」、「車争い」、「葵祭りを見守る人々」など、さまざまなシーンが盛り込まれた物語世界。時間が経つのを忘れて魅入ってしまいます。
頂上の間 てまりのインスタレーション(はれてまり工房)
頂上の間では、“まるく収まる”、“縁をつくる”などの意味が込められた色とりどりのてまりが、幻想的な景色を奏でています。
7部屋全て紹介しきりれませんが、是非会場でじっくりと美しく、可愛らしいお雛様たちを堪能して下さい。
猫好きにはたまらないお雛様も出ています!
「千年雛めぐり 百段雛まつり2024」は、3月10日までです。是非〜(写真撮影全て可能です)
「千年雛めぐり〜平安から現代へ受け継ぐ想い〜 百段雛まつり2024」
会期:2024年1月20日(土)〜 3月10日(日)
時間:11:00〜18:00(最終入館17:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/
主催:ホテル雅叙園東京
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展覧会
2024-02-08T22:40:56+09:00
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大阪市立東洋陶磁美術館:4月12日リニューアルオープン
令和4年(2022年)2月からエントランス棟の増築工事を実施してきた大阪東洋陶磁美術館が、令和6年(2024年)4月12日(金)にリニューアルオープンします。
エントランス正面 写真 岡本公二
https://www.moco.or.jp/
今回の改修では、より多くの市民や利用者の...
エントランス正面 写真 岡本公二
https://www.moco.or.jp/
今回の改修では、より多くの市民や利用者の皆様に親しまれ、さまざまな人々とつながる美術館に生まれ変わることを目指し、エントランスホールの増改築を行い、カフェが新しくオープンします。
リニューアルオープン記念特別展として、「シン・東洋陶磁 ‒MOCOコレクション」が開催されます。
https://www.moco.or.jp/exhibition/upcoming/?e=596
新エントランスは高さ約7mのガラスに囲まれた建物になっており、四隅には柱がなく、中央にある曲面のコンクリート壁が薄い屋根を支えています。
ガラスとガラスとの間には金属の細い部材がありますが、これはマリオンと呼ばれる竪枠です。
マリオンを屋根と床面の間に取り付けた後、上下に引っ張る力を加えて、屋根の変形をおさえています。
正面玄関前 写真 岡本公二
その後、厚さ19mmのガラスをはめ込んでいます。あまり例のないこの構造を採用することで、エントランスには透明なガラスによる開放感を作り出すことができ、中之島公園と美術館との一体感を演出。
曲面のコンクリート壁に取り付けられた階段を上って2階に上がり、大阪市中央公会堂や土佐堀川沿いの建築群を見て、本館の展覧会場に向かいます。
エントランス階段 写真 岡本公二
全面ガラスのホワイトを基調としたシンプルなイメージのカフェがオープンします。
大阪市中央公会堂や堂島川を見渡せる明るさと心地よい開放感あふれる空間は、美術鑑賞のあとのほっと一息にピッタリです。
エントランスカフェ 写真 岡本公二
大阪市立東洋陶磁美術館の館蔵品をモチーフにしたノンアルコールカクテルやケーキなど華やかで“映える”メニューも鋭意開発中だそうです。
「カフェのある美術館」がまたひとつ増えました!
カフェ イメージパース (株)オークコーポレーション
ミュージアムショップアには、展覧会の図録や絵ハガキはもちろん、他にはない大阪市立東洋陶磁美術館のオリジナルグッズが並びます。
お気に入りのコレクションを日常生活でも取り入れていただける商品が展開されます。
ミュージアムショップ イメージパース (株)オークコーポレーション
大阪市立東洋陶磁美術館の施設案内及びアクセス情報
〒530-0005
大阪市北区中之島1-1-26
電話:06-6223-0055
FAX:06-6223-0057
https://www.moco.or.jp/
外観正面 夜 写真 岡本公二
(最寄駅)京阪中之島線「なにわ橋」駅1号出口すぐ
Osaka Metro御堂筋線、京阪本線「淀屋橋」駅1号出口
Osaka Metro堺筋線、京阪本線「北浜」駅26号出口各駅から約400m
大阪市中央公会堂東側
航空写真 写真 岡本公二
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/年末年始/展示替え期間
『憧れの東洋陶磁 大阪市立東洋陶磁美術館の至宝 』
大阪市立東洋陶磁美術館 (著), 九州国立博物館 (著)
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展覧会告知
2024-02-07T23:38:00+09:00
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大塚国際美術館初のコンサートは東京スカパラダイスオーケストラ!
大塚国際美術館(徳島県鳴門市)にて、東京スカパラダイスオーケストラのコンサートが開催されます。
https://o-museum.or.jp/publics/index/1294/
大塚国際美術館でのコンサート開催は今回が初めてとなります。
東京スカパラダイスオーケストラにとって、美術...
https://o-museum.or.jp/publics/index/1294/
大塚国際美術館でのコンサート開催は今回が初めてとなります。
東京スカパラダイスオーケストラにとって、美術館へ初のテーマソング提供となった開館25周年テーマソング「Departure」を初披露!
美術館、アーティスト共に「初めて」尽くしのコンサートです。
大塚国際美術館 開館25周年フィナーレ
東京スカパラダイスオーケストラ コンサート
開催日:2024年3月18日(月・休館日)
会場:大塚国際美術館 システィーナ・ホール
開催時間:13:30開場 14:00開演(約60分)
チケット:全席指定席 座席番号付入館券 5500円(入館料、消費税込み)
美術館開館 12:00〜コンサート終了まで
※公演にご参加のお客様は美術鑑賞もお楽しみいただけます
※2月17日(土)10:00〜セブンチケットで先着販売
※予定枚数に達し次第、終了
VIDEO
Departure / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA -大塚国際美術館25周年テーマソング
東京スカパラダイスオーケストラ 新曲書き下ろし
大塚国際美術館 開館25周年テーマソング「Departure」(作曲・沖祐市)
2023年7月4日(火)より、開館&閉館時に館内放送中
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大塚国際美術館
https://o-museum.or.jp/
「大塚国際美術館」は日本最大級の常設展示スペースをもつミュージアムで、約2000年以上劣化しない陶板技術により、1000点以上の世界の有名作品を原寸大で再現して展示しています。
2023年3月に開館25周年を迎えました。
『るるぶ大塚国際美術館 』
【徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」の魅力を徹底ガイド】
大塚国際美術館のスゴいところ
★約2000年以上劣化しない陶板技術により、世界の有名作品を実寸大で再現!
★礼拝堂や遺跡など、現地の空間をまるごと再現した「環境展示」!
★世界26カ国、1000点以上の西洋名画を堪能できる!
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コンサート
2024-02-06T23:10:16+09:00
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『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』
東京美術より刊行となった『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』を読んでみました。
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』
坂上桂子 (監修), 大橋菜都子 (著)
モネ、ルノワールなどアートファンでなくてもその存在をよく知られ、ファンも多...
アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』を読んでみました。
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性 』
坂上桂子 (監修), 大橋菜都子 (著)
モネ、ルノワールなどアートファンでなくてもその存在をよく知られ、ファンも多い印象派の画家たち。
現在オークションに出れば何十億という値が付く印象派の画家たちも、誕生した頃(19世紀後半)は評判は惨憺たるものであったことは有名な話です。
そんな酷評された印象派たちに早くから目を付けたのがメアリー・カサットらアメリカ人でした。 1880年代にはボストンとニューヨークでフランス印象派の作品の大規模な展覧会が開催されています。
メアリー・カサット「愛撫 」1902年
スミソニアン・アメリカ美術館
長い西洋美術史の縛りとは無縁の新興国アメリカの人びとにとって、宗教色が希薄で、身近な人々や自然を明るい色彩で描いた印象派の作品はとても受け入れ易いものだったのです。
日本人が昔から印象派絵画を好きな理由と重なるものがあります。
その結果、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、ボストン美術館、シカゴ美術研究所、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなど、アメリカの主だった美術館には質の高い印象派の作品が多く所蔵されています。
チャイルド・ハッサム「シルフズ・ロック、アップルドア島 」1907年
ウスター美術館
これほどまで、アメリカ人に愛された印象派絵画ですから、当然アメリカの画家たちにも大きな影響を与えました。
カサットやホイッスラー、サージェントら、パリやロンドンで活躍したアメリカ出身の画家はよく展覧会でも見かけますが、アメリカで絵筆をとった画家たちの存在はほとんど知られていません。
ジュリアン・オールデン・ウィア「赤い橋 」1895年
メトロポリタン美術館
チャイルド・ハッサム、ジュリアン・オールデン・ウィア、ジョゼフ・H・グリーンウッド、フランク・ウェストン・ベンソン…etc
印象派の諸要素を取り入れ制作したアメリカの画家たちに光を当てた初の画集が『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性 』で、まさにエポックな一冊です。
「アメリカ印象派」と一括りとしても実に多様な画家そして作品があることにまず驚かさます。
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』より。
「アメリカ印象派」初画集となるこの本では、ロビンソン、ハッサムらいわゆる印象派の作風を確立した画家たちから、表向きには印象派を否定した画家たち(アシュカン派)の作品も収録しています。
約50名の初めてその名前を目にする画家たちの100点もの美しい作品(どれも日本人好み!)が解説と共に紹介されています。
『アメリカ印象派 』【目次】
はじめに 坂上桂子
冒頭解説 アメリカ、印象派の新天地
1章 フランスの風景 フランスに渡ったアメリカ人画家
2章 摩天楼、大都市の風景
3章 新しいアメリカ女性
4章 アメリカらしい風景
5章 安らぎの家庭生活
関連年表 / 参考地図/ 掲載作品索引
デウィット・パーシャル「ハーミット・クリーク・キャニオン 」1910-16年
ウスター美術館
風景画も単に美しいだけでなく、フランス発祥の印象派をアメリカの文脈に置き換えて、独自のイメージへと展開していった点は注目すべき点です。
フランス印象派が捉えたノルマンディーの豊かな自然風景はニューイングランド独特の景色に、またパリの情景はニューヨークの新しい都市像に転換され独自発達して行ったのです。
写真家ソール・ライターを生んだ素地が「アメリカ印象派」に垣間見らえます。
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性』より。
一方、人物画は女性が多く、急速な近代化に伴い社会進出を果たしていくなかで、生き生きとした姿で描かれています。
フランク・ウェストン・ベンソン「エレノア 」を表紙に起用しているのは象徴的なことです。「印象派 モネからアメリカへ 」展で注目を集めたジョン・シンガー・サージェントやフランク・ウェストン・ベンソン「ナタリー 」も勿論収録されています!
ジョン・シンガー・サージェント「ロクノー城のアグニュー夫人」スコットランド国立美術館、「ベアトリス・タウンゼント」ワシントン・ナショナル・ギャラリー
これまでフランス印象派の亜流と考えられることの多かった「アメリカ印象派」の汚名を拭い、再発見の端緒となる画期的な一冊です。
フランス印象派をこよなく愛してきたアメリカが生み出した、アメリカならではの印象派の魅力を『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性 』で存分に味わいましょう。
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性 』
坂上桂子 (監修), 大橋菜都子 (著)
サージェント、カサット、ハッサムといったアメリカ印象派を代表する作家たちを取り上げた日本初の画集。急速に変わる近代社会のなかで身のまわりの景色に目を向け、印象派という革新に触れて生み出された新しいアメリカ絵画を紹介する。
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」
https://worcester2024.jp/
【東京展】
会期:2024年1月27日(土)〜4月7日(日)
会場:東京都美術館
【郡山展】
会期:2024年4月20日(土)〜6月23日(日)
会場:郡山市立美術館
【八王子展】
会期:2024年7月6日(土)〜9月29日(日)
会場:東京富士美術館
【大阪展】
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
会場:あべのハルカス美術館
ジョゼフ・H・グリーンウッド「リンゴ園 」1903年
ウスター美術館
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読書
2024-02-05T23:04:57+09:00
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「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーTOKYO NODE GALLERYで開催中の
「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」へ行って来ました。
https://tokyonode.jp/sp/eim/
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45Fの「TOKYO NODE」。3か所あるギャラリースペースを全...
「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」へ行って来ました。
https://tokyonode.jp/sp/eim/
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45Fの「TOKYO NODE」。3か所あるギャラリースペースを全て用いて開催されているTOKYO NODE開館記念企画「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」。
平日にも関わらず多くの来場者で賑わうその様は、一般の美術館・博物館ではお目にかかれないある種特別な雰囲気に包まれていました。
昨年12月5日からスタートし、1月20日には来場者が10万人を突破するというゴッホもびっくりの人気ぶりです。
所謂、没入型の五感で愉しむ展覧会はここ数年各地で開催されていますが、現役作家の作品で展開されるのは「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」が初めてでしょう。
蜷川実花が撮影した数多の写真作品を用いて建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創した11の作品で構成されています。
展覧会の構成は以下の通りです。
1. 残照 Afterglow of lives
2. Unchained in Chains
3. Breathing of Lives
4. Flashing before our eyes
5. Intersecting Future 蝶の舞う景色
6. Fading into the Silence
7. Luminous Echoes
8. 瞬く光の中で In shimmering light with you
9. Blooming Emotions
10. 胡蝶のめぐる季節 Seasons: Flight with Butterfly
11. Embracing lights
この展覧会のために制作した映像インスタレーション、写真、立体展示など全11作品はいずれも趣きが違い、死を想起させるようなダークなものから、桃源郷のような華やかな作品まで実に多彩。
会場であるTOKYO NODE GALLERYの特性を生かした展示は、ここでしか味わえない特別感に一役買っています。
ホワイトキューブでは実現不可能なまさしくここでしか味わえない体験型展覧会です。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階からの東京を借景とした展示もあり、特に夜はスクリーンが開く作品「Flashing before our eyes」は圧巻です。
「TOKYO NODE」でしか実現不可能な“巡回なし”の展覧会です。
展示空間に設置されたクッションに身を任せ、天井に展開される作品を寝転びながら鑑賞したり、花々の森を探索したりと何度でも楽しめるアトラクション的な要素満載です。
会期中徐々に朽ちていく生花の展示、そのプロセスを記録していく写真の展示空間など、常に変化し続ける作品もあります。
蜷川実花を知らずとも、何の予備知識がなくても(逆に無い方が)存分に楽しめる稀有な展覧会です。
写真家・映画監督の蜷川実花が率いるクリエイティブチーム EiM(エイム)による体験型展覧会「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」は2月25日までです。
「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」
会期:2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日)
※2024年1月1日(月・祝)〜1月2日(火)は休館
開館時間:月・水・木・日曜:10:00〜20:00 / 火曜:10:00〜17:00 / 金・土・祝前日:10:00〜21:00
※最終入場は閉館時間の30分前まで ※祝日は10:00〜20:00
会場:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F TOKYO NODE GALLERY A/B/C
(東京都港区虎ノ門2-6-2)
主催:TOKYO NODE
協賛:株式会社ポーラ/TOKIO INKARAMI/Roadstead/ガトーフェスタ ハラダ/Audi Japan/nido/ソニー株式会社/ソニーマーケティング株式会社/ソニーPCL株式会社
協力:小山登美夫ギャラリー/ヴーヴ・クリコ/株式会社 黒澤フィルムスタジオ/東京リスマチック株式会社/パナソニック コネクト株式会社
公式サイト:https://www.tokyonode.jp/sp/eim/
蜷川実花(にながわ・みか) 写真家 / 映画監督
今回の展覧会は、今までの自分の経験値や感覚を全て集結させました。ひとつひとつの作品がそれだけで個展のできるような濃さで作っていて、今までにない新しい体験になっているはず。今回は映像インスタレーションが多いのですが、被写体はどこも何気ない日常 を切り取ったものです。自分の視点や見る角度がほんのちょっと変わるだけで、こんなにも世界は美しいんだ、と気づくような、そんな展覧会になればと思っています。
宮田裕章(みやた・ひろあき) データサイエンティスト / 慶應義塾大学教授
人が認識できる色はおよそ100 万色と言われています。一方で現代では、多くの人に受け入れられることを追求していった結果、商品やブランドロゴなどさまざまな部分で “世界から色が消えていっている”とも言われます。本展のコピーには「100 万色の桃源郷へ」というコピーがありますが、多様性が重視される時代の中で、蜷川さんの作風としても重要な要素である「色」も大きなテーマになっています。皆さんがいつかどこかで見たような心象風景が、本展の体験と重なり、未来へ繋がることを祈っています。
『花、瞬く光 』
蜷川 実花 (写真)
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展覧会
2024-02-04T23:09:54+09:00
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過去最多の103の施設で利用可能!「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」
東京を中⼼とする103の美術館・博物館等の⼊場券や割引券がセットになったお得な⽂化施設周遊チケット「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」
「ぐるっとパス」が誕生して22年目を迎える2024年度版は、2024年4⽉1⽇(月)から発売開始...
「ぐるっとパス」が誕生して22年目を迎える2024年度版は、2024年4⽉1⽇(月)から発売開始となります!
https://www.rekibun.or.jp/grutto/
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」は、過去最多の103の施設で無料または割引料⾦で⼊場することができます。
ここ数年何でもかんでも値上がりしている物価高の中、価格は据え置きの2,500円と大変お得なチケットです。
2022年度にQRコード化し、持ち歩きしやすくなったと好評。また電子チケットはオンラインで24時間いつでも購入可能です。
オンラインで購入した場合、スマートフォンやPC等で利⽤履歴を確認できる機能がこれまた大変好評を博しています。
「ぐるっとパス2024」には、日本オリンピックミュージアムと三鷹市吉村昭書斎が新たに参加し、静嘉堂文庫美術館とSOMPO美術館が再参加します。
日本オリンピックミュージアム
https://japan-olympicmuseum.jp/jp/
日本オリンピック委員会(JOC)が設置した、オリンピック・ムーブメントの発信拠点となるミュージアムです。
三鷹市吉村昭書斎
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_press/106/106770.html
三鷹市ゆかりの文学者である吉村昭を顕彰するため、執筆活動を行っていた書斎を移築・再現するとともに、展示機能を付加した施設です。
静嘉堂文庫美術館
https://www.seikado.or.jp/
現在国宝7件、重要文化財84件を含む、約6,500件の東洋古美術品を収蔵しています。2022年10月、展示室を東京丸の内に移転し愛称「静嘉堂@丸の内」として開館しました。
SOMPO美術館
https://www.sompo-museum.org/
年5回ほど国内外作家の展覧会を開催しており、また、ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館として親しまれています。
以上の4つの個性的で魅力的な美術館・博物館が「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」に加わります。
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」
対象施設:103の美術館・博物館・動物園・⽔族園・植物園・庭園
詳細はこちら 。
販売価格: 2,500円(税込)※⼤⼈料⾦のみ
販売期間:2024年4⽉1⽇(月)〜 2025年1⽉31⽇(金)
有効期間: 最初に利⽤した⽇から2ヶ⽉間 〔ただし最終有効期限は、2025年3⽉31⽇(月)〕
販売場所:
?オンラインで購⼊
スマートフォンやパソコン等から、「ぐるっとパス2024」購⼊サイトで電⼦チケット(QRコード)をお買い求めいただけます。オンラインで購入いただいた方はマイページで訪問履歴を確認することができます。
?対象施設で購⼊
対象施設の窓⼝で「ぐるっとパスカード」(QRコード付きカード)をお買い求めいただけます。
※ただし、日本オリンピックミュージアムでは「ぐるっとパスカード」の販売はございません。
?その他の販売窓⼝
■「ぐるっとパスカード」販売窓⼝
東京観光情報センター(都庁第⼀本庁舎1階)/浅草⽂化観光センター(浅草雷⾨前)/上野公園案内所(JR上野駅公園口) / TIC TOKYO(JR東京駅⽇本橋⼝)/東京シティアイ(KITTE)/中央区観光情報センター(京橋エドグラン)/ リブロ汐留シオサイト店 ほか
■引換券販売窓⼝
引換券を販売します。対象施設にて「ぐるっとパスカード」とお引き換えください。
セブンイレブン/ファミリーマート/ローソン/ミニストップ ほか
MOE (モエ) 2024年3月号 [雑誌] (巻頭特集 展覧会2024 絵本と漫画と美術と)
2024年に全国各地で開催される展覧会を「絵本」「漫画」「美術」の3つのジャンルにわけ、厳選した120件をご紹介します。 自分の心に素直に従って、好奇心のおもむくまま美術館に足を運んでみましょう。 心を揺さぶられるような“運命の作品”にきっと出会えます。表紙はディック・ブルーナ『うさこちゃん びじゅつかんへいく』のイラストが目印です!
Twitter:https://twitter.com/taktwi
Facebook:https://www.facebook.com/bluediary2/
Instagram:https://www.instagram.com/taktwi/
mail:taktwi(アットマーク)gmail.com
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その他
2024-02-03T23:50:00+09:00
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「大名茶人 織田有楽斎」
サントリー美術館で開催中の
四百年遠忌記念特別展「大名茶人 織田有楽斎」へ行って来ました。
https://www.suntory.co.jp/sma/
群雄割拠の戦国時代にあって、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えた織田有楽斎(織田長益)の75年の生涯を書状や茶道具、美術品な...
四百年遠忌記念特別展「大名茶人 織田有楽斎」へ行って来ました。
https://www.suntory.co.jp/sma/
群雄割拠の戦国時代にあって、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えた織田有楽斎(織田長益)の75年の生涯を書状や茶道具、美術品などで振り返る展覧会がサントリー美術館で開催されています。
有楽斎(うらくさい・1548〜1622)という人物を紹介する手立ては幾つも存在します。以下に箇条書きで主だったものをあげてみましょう。
「織田有楽斎書状 」江戸時代
正伝永源院
・織田信長の13歳下の実弟。
・本能寺の変の後、長豊臣秀吉に仕えた。
・秀吉没後は徳川家康と良好な関係を築く。
・関ヶ原の戦いでは東軍として武功をあげる。
・大坂冬の陣では淀殿・秀頼母子を補佐。
・大阪夏の陣前に豊臣家を離れ京都に隠棲。
・建仁寺塔頭・正伝院を再興。
・茶人としても優れた才能を発揮。
・正伝院に茶室「如庵」(現国宝)を造営。
また、「有楽町」の名前は、織田有楽斎に由来するとの説もあります。千代田区のサイトにはっきりと書かれていますが、諸説あります。
↓
町名由来板:有楽町(ゆうらくちょう)
「青磁輪花茶碗 銘 鎹 」南宋時代 13世紀
マスプロ美術館
有楽斎は、日本史の教科書にこそ登場しませんが、NHK大河ドラマ「真田丸」や漫画『へうげもの』に強い個性のキャラとして登場するので、頭の片隅に記憶している方もそれなりにいるのではないでしょうか。
「大名茶人 織田有楽斎」展では、有楽斎を縦軸として、彼に関連する美術品や茶室「如庵」それに正伝永源院に伝わる寺宝をサントリー美術館の極上空間で堪能できます。
京都市指定文化財「本能寺跡出土瓦 」桃山時代 16世紀
京都市
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 織田長益の活躍と逸話―“逃げた男”と呼んだのは誰か
第2章 有楽斎の交友関係
第3章 数寄者としての有楽斎
第4章 正伝永源院の寺宝
第5章 織田有楽斎と正伝永源院―いま、そしてこれから―
現在、愛知県犬山市の有楽苑にある国宝「如庵」はこれまで3回も移転しています。
その移転の経緯についてもパネルを用いて詳細に紹介されており、読み応え満点です。
茶室「如庵」
有楽斎没後、正伝院敷地内に残り京都の名所として一般にも認知されていました。移転を余儀なくされるのは時代が明治になってからのことで、廃仏毀釈が大きな要因となります。
明治41年に三井家が正伝院を購入し「如庵」を東京麻布今井町の三井本邸へ移築。昭和11年には旧国宝に指定されます。
昭和12年に戦禍を避けるため神奈川県大磯の三井家別荘に移転(2度目)。昭和26年に国宝指定を受けます。
昭和45年に名古屋鉄道の所有となり、昭和47年に愛知県犬山市に移転(3度目)され現在に至ります。
富岡鉄斎「如庵図 」江戸時代 19世紀
正伝永源院
廃仏毀釈や戦争などに翻弄されれ居場所を転々とした茶室「如庵」は、有楽斎の生き方に重なるものがあります。
尚、有楽斎が再興した如庵を建てた建仁寺塔頭「正伝院」は、廃仏毀釈の際に廃寺となった「永源庵」と合わさり「正伝永源院」となりました。
これには複雑な事情があり、容易に説明できなので展覧会図録「正伝永源院史」をお読みください。
狩野山楽「蓮鷺図襖 」十六面 江戸時代 17世紀
正伝永源院
織田有楽斎四百年遠忌実行委員会が作成した「鳴かぬなら 生きよそのまま ホトトギス 」という一句は有楽斎の人となりを現わす見事な句だと感心しました。
第5章の説明文にさり気なくこの句が記されていたので、てっきり有楽斎自身が詠んだものだと思い違いしてしまったほどです。
なにより「生きよそのまま」が秀逸過ぎます。
「大名茶人 織田有楽斎」展示風景
前後期2回しか展示替えがないので伝 徽宗「架鷹図」や狩野山雪、長谷川等伯「旧正伝院書院障壁画」など寺宝のコンプも容易なのも嬉しい点です。
没後400年が経ち初めて開催される「織田有楽斎展」。見通しの効かない今の世だからこそ有楽斎に光が当てられるのでしょう。
美術品や茶道具の優品を鑑賞しながら、有楽斎や正伝永源院の時代に翻弄されながらも強く耐忍んだ「生き様」に心動かされるこれまで味わったことのない展覧会です。
「大名茶人 織田有楽斎」展は3月24日までです。是非〜
四百年遠忌記念特別展「大名茶人 織田有楽斎」
会期:2024年1月31日(水)〜3月24日(日)
開館時間:10:00〜18:00(金・土は10:00〜20:00)
※2月11日(日・祝)、22日(木)、3月19日(火)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
※3月19日は20時まで開館
会場:サントリー美術館
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主催:サントリー美術館、正伝永源院、読売新聞社
協賛:三井不動産、サントリーホールディングス
特別協力:織田有楽斎四百年遠忌実行委員会、株式会社エリジオン、NTTコミュニケーションズ株式会社、ソニーマーケティング株式会社
『織田有楽斎: 利休を超える戦国の茶人 』
岳 真也 (著)
「へたれ」と呼ばれた武劣の漢・有楽斎が、信長・秀吉・家康という錚々たる武将に仕えながら乱世を生き抜き、遂に茶の湯の道を極めるまでを描く。
『有楽斎の戦 』
天野 純希 (著)
兄・信長を恐れ、戦いから逃げてばかりいた男・織田有楽斎が、戦国の世を生き延び、やがて茶の湯を大成して後世に残すまでを描いた傑作連作短篇集。
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展覧会
2024-02-02T22:36:00+09:00
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【100%寄付】令和6年能登半島地震 工芸作家チャリティーオークション
令和6年能登半島地震に際して、全国の工芸作家100名弱の作品による100%寄付のチャリティーオークションが開催されます。
https://hirotakeimanishi.com/charityauction2024/
作品入札は、2024年2月2日0:00から4日23:59(JST)です。
今回のオークションの目的は...
https://hirotakeimanishi.com/charityauction2024/
作品入札は、2024年2月2日0:00から4日23:59(JST)です。
今回のオークションの目的は、「令和6年能登半島地震被災者支援」です。
落札金額の「100%」を「日本赤十字社 令和6年能登半島地震災害義援金(石川県、富山県)」へ寄付されます。
オークションサイトには既に多くの出品作家の作品が画像付きで掲載されています。
https://hirotakeimanishi.com/charityauction2024/
ひとり1作品につき1回の入札となりますが、複数の作家の作品に入札することは可能です。
また先着順ではなく、競争入札により高い額を入力された方が落札となります。
令和6年能登半島地震 工芸作家チャリティーオークション
【開催⽇程】2024年1⽉7⽇(⽇)〜2⽉4⽇(⽇)
【⼊札実施期間】2⽉2⽇ 0:00 JST 〜 2⽉4⽇ 23:59 JST
【実施サイト】https://hirotakeimanishi.com/charityauction2024/
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2024-02-01T22:17:19+09:00
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マツモト建築芸術祭2024 ANNEX 開催決定!
今回で3回となる「マツモト建築芸術祭」が、2024年2月23日より、旧松本市立博物館をメイン会場として開催されます。
https://maaf.jp/
まだコロナで日本のみならず世界中が混乱をきたしていた2022年の1月に第1回目のマツモト建築芸術祭が開かれました。
群雄割...
https://maaf.jp/
まだコロナで日本のみならず世界中が混乱をきたしていた2022年の1月に第1回目のマツモト建築芸術祭が開かれました。
群雄割拠の様相を呈する地方芸術祭の中にあり、「マツモト建築芸術祭」は良い意味で他とは違う特色を打ち出し、2022年年間ベスト10にも選出したほど充実した内容でした。
↓
「マツモト建築芸術祭」
第2回目の「マツモト建築芸術祭2023」〈2023年2月4日(土)〜2月26日(日) 〉にも伺う予定でしたが、身内に不幸があり断念。《名建築にアートが住み着くマツモトの冬。》をコンセプトに、開催した「マツモト建築芸術祭」。来場者数は2022年:延65,000⼈(23日間開催)、2023年:延81,500人(23日間開催)を超え、長野県松本市の中心部に数多く存在するノスタルジックな〈名建築〉とアートの競演を県内外の方に広く楽しんでいただきました。
芸術祭をきっかけに古い建築物の活用と保存への意識も高まっています。松本の芸術文化振興や観光の付加価値を高めることに加え、失われゆく〈名建築〉を生きた形で活用することや地域活性化への取り組みにも力を入れるため、継続の開催を目指していきます。
マツモト建築芸術祭2023開催の様子
今年で第3回目を迎える「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」では、松本城に隣接する旧松本市立博物館をメイン会場として開催となります。
旧松本市立博物館の取り壊し前に開催される最後のイベントとなります。
旧松本市立博物館
第3回「マツモト建築芸術祭」概要
名称:マツモト建築芸術祭2024 ANNEX
消えゆく名建築 アートが住み着き 記憶する
[英語表記: MATSUMOTO Architecture + Art Festival]
会期: 2024年2月23日(金) 〜 3月24日(日) 31日間
会場: 旧松本市立博物館(メイン会場)・新松本市立博物館1F・信毎メディアガーデン
メイン会場入場料: 一般 2000円、高校生・大学生 1500円、中学生以下無料
新松本市立博物館 1F・信毎メディアガーデン:入場無料
URL: https://maaf.jp
現在、「マツモト建築芸術祭 2024 ANNEX」のボランティアスタッフを募集中です。詳しくは公式サイト まで。
また、「マツモト建築芸術祭2024 ANNEX」寄附・協賛のお願いも掲出されています。オフィシャルパートナー制度について詳しくはこちら から。
実行委員長 齊藤忠政 (さいとうただまさ)
長野県松本市生まれ。扉ホールディングス株式会社社長。国定公園内にある「扉温泉明神館」や130年以上前に建てられた商家「旧光屋」を再生した「レストランヒカリヤ」などを経営する。「Satoyama villa DEN」や「Satoyama villa HONJIN」など、古い建築物を保存活用する取り組みにも力を入れる。
総合ディレクター おおうちおさむ
有限会社ナノナノグラフィックス代表。形や色などの知覚表現により展示空間を総合的に作り上げる「セノグラフィー」を得意とする。京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」の展示空間デザインや、千葉の「千の葉芸術祭」や「アンディー・ウォーホル展」ではアートディレクターを務める。
メインビジュアル カンディダ・ヘーファー (Candida Höfer)
写真家。ドイツ、エーバースヴァルデに生まれ。建築物のインテリアを緻密に構成した大判カラー写真で知られます。ヘーファーは細心の注意を払ってショットを構成し、部屋の中央または空間の内部構造を最もよく表す対角線に沿って対称的に配置し、図書館、博物館、ホテル、美術館など、などの文化的・制度的建造物にレンズを向け、誰もいない不在の公共の空間や施設に残された心理的な残骸を捉えています。バーゼルとべルンのクンストハーレ、パリのルーヴル美術館など世界各地の有力な美術館で展示を行い、2002年のドクメンタ11、2003年のヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ代表にも選ばれており国際的な評価を得ています。
信毎メディアガーデン × mouse on the keys
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展覧会告知
2024-01-31T22:25:02+09:00
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「印象派 モネからアメリカへ」
東京都美術館で開催中の
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展へ行って来ました。
https://worcester2024.jp/
今から125年前の1898年にアメリカ・マサチューセッツ州第2の都市ウスターに開館したウスター美術館(Worcester Art Museum)
開...
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展へ行って来ました。
https://worcester2024.jp/
今から125年前の1898年にアメリカ・マサチューセッツ州第2の都市ウスターに開館したウスター美術館(Worcester Art Museum)
開館当初より積極的に同時代作品(コンテンポラリーアート)の収集に力を注いできた美術館です。
チャイルド・ハッサム「朝食室、冬の朝、ニューヨーク 」1911年
ウスター美術館
「朝食室、冬の朝、ニューヨーク」は、ウスター美術館が画家チャイルド・ハッサムから直接購入した作品です。
1911年に制作され、3月にニューヨークで開催された「テン・アメリカン・ペインターズ」の展覧会に出品されました。当時のフィリップリ・ゲントナー館長は6月下旬にはハッサムに購入の打診しています。
山種美術館がそうであったように、画家と直接に良好な関係を築きながら、ウスター美術館が精力的に同時代作家の作品の収集活動を行ってきたことを示しています。
クロード・モネ「睡蓮 」1908年
ウスター美術館
Museum Purchase, 1910.26/Image courtesy of the Worcester Art Museum
印象派を代表する画家・モネの連作「睡蓮」をはじめて公の美術館として購入したのもウスター美術館だということもコンテンポラリーアート収集に力を入れてきた証でしょう。
モネの「睡蓮」をもし今購入するとなると何十億というお金が必要となりますが、ウスター美術館が1910年に画廊デユラン=リュエルから購入した際に支払った金額は20000フランだったそうです。
「睡蓮」の収蔵をめぐって
会場にはモネ作品を購入するに際し、画廊とやり取りした手紙や電報が資料として展示されています。
理事会を説得することや、支払い期限の延長のお願いなど、当時の生々しいやり取りがそこには示されています。
こうした資料をオープンにするあたり、アメリカの美術館らしいと言えます。
ウスター美術館外観
Photo courtesy of the Worcester Art Museum
https://www.worcesterart.org/
価値や評価の定まらない同時代の作品収集に力を注いできたからこそ、手に入れられたと思える「おっ!」と思わせる作品が幾つも展示されています。
通常の「印象派展」では味わえない、少々スリリングな出会いが至るところで待っており、熟練の美術ファンをも唸らせるラインナップです。
ピエール=オーギュスト・ルノワール「アラブの女 」1882年
ウスター美術館
当時フランスの植民地だったアルジェリアを2度ルノワールは訪ねています。
パリのブルジョアのお嬢さんを描いた作品とは違い、現地の女性をオリエンタリズム風に描いていた珍しい一枚です。
久々にルノワール作品の前で長い時間足を止め、隅々まで魅入ってしまいました。
「印象派 モネからアメリカへ」展示風景
展覧会の構成は以下の通りです。
1:伝統への挑戦
2:パリと印象派の画家たち
3:国際的な広がり
4:アメリカの印象派
5:まだ見ぬ景色を求めて
今回の「印象派展」は、ウスター美術館の印象派コレクションを初めて日本に紹介する展覧会です。
これまで何度も印象派の作品は観てきた方も、先述のルノワールをはじめ、シスレー、ピサロ、カサットの優品と初対面出来ます。
メアリー・カサット「裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子) 」1902-03年 ウスター美術館
Museum Purchase, 1909.15/Image courtesy of the Worcester Art Museum
そして何と言っても今回の「印象派展」の見どころとして、第3章以降のフランス・パリ以外での印象派の広がりがあげられます。
ベルギー、オランダ、スウェーデン、イタリア、ドイツなどヨーロッパ各国で展開された印象派の作品から、日本国内の美術館が所蔵する黒田清輝、太田喜一郎、児島虎次郎、山下新太郎の作品も紹介され厚みを持たせています。
久米桂一郎「林檎拾い 」1892年
久米美術館
そして白眉は第4章、5章の「アメリカ印象派」です。
フランスで生まれた印象派が、海を渡り広がり、アメリカ各地で独自に展開していったことが実際の作品を通して初めて体感できます。
ジョゼフ・H・グリーンウッド「雪どけ 」1918年
ウスター美術館
フランス系カナダ人移民の息子で、ウスター出身のグリーンウッドが描いた冬景色。
画像だと分かりにくいのですが、雪によるレフ版効果で全体が明るく光に満ち溢れた作品です。きっと心鷲づかみにされるはずです。
並んで展示されている「リンゴ園」もマサチューセッツの風景を印象派の要素を取り入れ、明るい色調で優しく描いています。
フランク・ウェストン・ベンソン「ナタリー 」1917年 ウスター美術館
Gift of Desmond Callan, Mary H. Bailey, and Cristina E. Callan, 1996.106/Image courtesy of the Worcester Art Museum
第4章、5章の「アメリカ印象派」には新発見やこれまでにない感動を必ず得られます。
個人的に注目したのが、トーナリズム(色調主義)の画家が描いた、陰影に富んだ情緒深い情景です。ドワイト・ウィリアム・トライオン要チェックです!
他にも気になった画家・作品記しておきます。ブルース・クレイン「11月の風景」、ジョージ・イネス「森の池」などなど。
デウィット・パーシャル「ハーミット・クリーク・キャニオン 」1910-16年 ウスター美術館
Museum Purchase, 1916.57/Image courtesy of the Worcester Art Museum
ニューイングランドの田園風景や西部の自然の驚異など、アメリカらしい主題も「アメリカ印象派」ならではの愉しみです。
150年前に西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、アメリカ各地で展開した印象派の諸相を初公開となるウスター美術館の優品を中心に紹介するこれまでになかった「印象派展」です。
幅広い層の方に支持される展覧会となるでしょう。混雑必至です。なるべくお早めに!
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展は、4月7日まです。是非是非〜
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」
会期:2024年1月27日(土)〜4月7日(日)
時間:9:30〜17:30 金曜日は20:00まで
(入室は閉室の30分前まで)
休館日:月曜日、2/13(火)
※ただし2/12(月・休)、3/11(月)、3/25(月)は開室
会場:東京都美術館
(東京都台東区上野公園8-36)
https://www.tobikan.jp/
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、日本テレビ放送網、日テレイベンツ、 BS 日テレ、読売新聞社
後援:アメリカ大使館
協賛:光村印刷
協力:NX 日本通運、TOKYO MX、TOKYO FM
展覧会公式サイト:https://worcester2024.jp/
巡回展
【郡山展】
会期:2024年4月20日(土)〜6月23日(日)
会場:郡山市立美術館
【八王子展】
会期:2024年7月6日(土)〜9月29日(日)
会場:東京富士美術館
【大阪展】
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
会場:あべのハルカス美術館
アメリカ印象派にあまりにも心動かされたので、ミュージアムショップでこちらの本を購入。たっぷり勉強したいと思います。新しい出会いにワクワクです!!
↓
『アメリカ印象派 摩天楼・大自然・新しい女性 』
坂上桂子 (監修), 大橋菜都子 (著)
サージェント、カサット、ハッサムといったアメリカ印象派を代表する作家たちを取り上げた日本初の画集。急速に変わる近代社会のなかで身のまわりの景色に目を向け、印象派という革新に触れて生み出された新しいアメリカ絵画を紹介する。
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展覧会
2024-01-30T23:05:21+09:00
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2025年開園「海の森公園」公式マスコットキャラクター募集開始!
東京都が2025年に開園する「海の森公園」の公式マスコットキャラクターを募集しています。
マスコットキャラクターの募集のお知らせ
2025年3月、東京港の中心部に浮かぶ、ごみの島から美しい森によみがえらせるプロジェクトである海の森公園が全面開園します。
...
マスコットキャラクターの募集のお知らせ
2025年3月、東京港の中心部に浮かぶ、ごみの島から美しい森によみがえらせるプロジェクトである海の森公園が全面開園します。
ここは、1973年から1987年まで23区で発生した1,230万トンのごみと、建設発生土などで埋め立てられた場所です。
その後、苗木作りの段階から都民や企業の協力により、延べ2万3千人の方々の参加を得て植樹された約24万本の木が大きくなり、広大な美しい森に育ってきています。
海の森公園イメージ図
海の森公園には様々な可能性があります。
都心にありながら思う存分に緑や海、風を感じられる場所、たくさんのいきものと触れ合える場所、デイキャンプや散策を楽しむ憩いの場所、未来を担う子供たちがのびのびと活躍する場所、音楽フェスやキャンプイベントなど多くの人々が集う場所、海の森ビジターセンターで環境問題を学ぶ場所。
海の森公園公式ページ
海の森公園がより多くの人々に親しまれ、長く愛される場所となるよう、海の森公園のマスコットキャラクターのデザインを募集しています。
マスコットキャラクターは、海の森公園の意義や魅力を紹介する重要な役割を果たします。
採用されたマスコットキャラクターは、海の森公園の「顔」として、グッズやチラシなどの制作物、SNS、イベント等あらゆるシーンで活躍する予定だそうです。
マスコットキャラクター募集
【応募資格】プロ・アマ問わず、どなたでもご応募いただけます。未成年の方は、保護者の同意が必要となります。
【締切】2024年03月18日(月) 必着
【賞】●最優秀作品(1点) 賞金10万円、賞状 ●優秀作品(2点) 賞金2万円、賞状
【マスコットキャラクターコンセプト】
・自然豊かな森や生き物をモチーフにしたもの
・幅広い年代に親しまれるもの
・立体化に適したデザイン
※未発表のオリジナル作品に限る
【応募方法】海の森公園の公式マスコットキャラクターのデザイン、愛称、プロフィールを郵送または応募フォームからご応募ください。詳細はマスコットキャラクター応募サイトをご確認ください。
【結果発表】2024年9月以降、受賞者に通知。2025年3月、開園式典にて表彰・お披露目(着ぐるみ)
【著作権の扱い】応募作品の著作権などの一切の権利は、東京都に帰属
【主催】東京都港湾局
詳細は→マスコットキャラクターの募集のお知らせ
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2024-01-29T23:24:58+09:00
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『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー』
芸術新聞社より刊行となった『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー』を読んでみました。
『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー』
榎本マリコ(著)
1982年生まれの画家・イラストレーターである榎本マリコさんの初画集『空と花とメランコリー』。
昨...
榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー 』を読んでみました。
『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー 』
榎本マリコ(著)
1982年生まれの画家・イラストレーターである榎本マリコさんの初画集『空と花とメランコリー』。
昨年(2023年)12月に青山のWATOWAギャラリーにて個展「“Melancholia”(メランコリア) 」を開催。
個展の案内状には「ギリシャ神話や過去の詩人たちの言葉から着想を得た作品群。」と作家の言葉が綴られていました。
現代アートに精通している方には知られた存在ですが、一般のアートファンで画家・榎本マリコを知っている方は決して多くはありません。
一般の人となるとその知名度はほぼゼロでしょう。しかし、画家のネームバリューとは裏腹に作品の認知度は異常なまでに高いものがあります。
榎本作品が注目を浴びたきっかけは、社会現象を巻き起こし映画化され大きな話題となった『82年生まれ、キム・ジヨン』の表紙に採用されたことです。
『82年生まれ、キム・ジヨン 』
チョ・ナムジュ (著), 斎藤 真理子 (翻訳)
絵画が本の装幀を飾るのは決して珍しいことではなく、しばしば目にすることです。では何故『82年生まれ、キム・ジヨン』の表紙がこれほどまで注目を集め話題となったのでしょうか。
それは、現代における女性問題を扱たこの小説の内容と見事に榎本作品がぴたりと符合したからに他なりません。まるでこの小説の為に描かれた作品のように思えてしまうほどです。
これを機に、主に女性問題、フェミニズムを扱う本の装画に次々と採用さています。もしかして今読まれている本の表紙も榎本作品ではありませんか?
榎本の描く作品の多くは、人間の顔と植物や動物が一体となったバストアップの人物画で、一度目にしたら忘れられない不穏な雰囲気を醸し出しています。
『空と花とメランコリー 』より。
ルネ・マグリットの作品がすぐさま頭に浮かびます。「人の子」「世界大戦」「凌辱」「山高帽の男」などなど。
分かりやすい意外なものとの組み合わせによりシュルレアリスムならではの世界感を作り上げているネットでもよく目にするお馴染みの作品たちです。
マグリット作品と作りは似ていながら、榎本作品には分かりやすいシュルレアリスムとは違う側面が加味されています。
1+1が2にならず、不可思議な解が目の前に現れ戸惑いが生じるのです。
『妾と愛人のフェミニズム: 近・現代の一夫一婦の裏面史 』
石島 亜由美 (著)
マグリット作品も多くの本の表紙を飾ったりCMや広告にも転用さてれきました。そこでは「意外性」が重宝されています。
→「マグリット展」
一方、榎本作品の使われ方はそれに比べ限定的で、女性問題や社会問題をテーマとしたものに限られます。そして何となく雰囲気で採用されたのではなく、本の内容と絵がリンクしている点が大きな違いと言えます。
『空と花とメランコリー 』より。
『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー 』の後半には「クライアントワーク」がまとめて紹介されています。
本や映画の装幀から、読売新聞に連載された川上未映子の小説『黄色い家』の挿絵など、榎本作品を理解する上で欠かせないクライアントワークたちは必見です。
『空と花とメランコリー 』より。
女性を描いた作品が多い中、男性と花、鳥といった組み合わせも何点か掲載されています。これはこれで今の時代新たな「使い道」がありそうです。
ファッションの世界から独学で絵を描きはじめ、2004年より本格的な創作活動を始めた榎本。
榎本マリコ プロフィール
1982年生まれ、東京都在住。日本画家であった曽祖父の影響もあり、幼い頃から自然と絵のある環境で育つ。ファッションを学んだのち独学で絵を描き始める。書籍の装画や映画、演劇のビジュアル制作等手がける。近年ではイラストレーションの領域を越え、油彩で描かれたポートレート作品を中心に作品を発表している。
2019 個展 “Flowery Ghost” (AL : 東京)、個展 “真夜中に虹を見た” (梅田蔦屋書店 : 大阪)
2021 個展 ”モーメント” (OIL by 美術手帖 : 東京)、個展 “もりのなか” (WATOWA gallery : 東京)
2022 個展 “わたしの庭” (日本橋三越美術サロン : 東京)
2023 グループ展 “Depth of Dreams - 夢・時間・記憶” (WATOWA gallery / THE BOXTOKYO)、グループ展 “完璧な経験 / 想像の夢想 - 3人のアーティストによる視点 ”(MJK Gallery)
『空と花とメランコリー 』より。
単なる不思議な絵では終わらない何かを含有している独特な作品は一度目にしたら病みつきになります。時代の憂鬱さや希望すらも感じさせる榎本マリコの作品は、今や文筆家や編集者たちを魅了している。文学作品を強く印象づけるための装幀画のオファーが絶えないのだ。それは時代を捉えていながら、言葉だけでは到底たどり着けない情報を、彼女の作品が秘められているからだろう。そんな榎本が日本の画家として世界にどう影響を与えるのか、共に見てゆきたい。 WATOWA GALLERY 小松隆宏
作品集を手にとり、じっくり一点一点味わってみましょう。同じ不穏な時代を生き抜く同士として。
『榎本マリコ作品集 空と花とメランコリー 』
榎本マリコ(著)
それは誰でもなく誰でもある肖像
顔を隠された異形の人物像が、『82年生まれ、キム・ジヨン』など話題書の装幀に採用され、一躍脚光を浴びる画家・榎本マリコの初作品集。
初期作から最新作、クライアントワークまでを厳選し、相反するイメージの組み合わせが想像を掻き立てる榎本作品の全貌に迫る!
斎藤環氏(精神科医)、沓名美和氏(現代美術史家)、小松隆宏氏(ギャラリスト)による跋文も収録
『法廷遊戯 』
五十嵐 律人 (著)
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読書
2024-01-28T23:22:04+09:00
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「うるしとともに」
泉屋博古館東京で開催中の
「うるしとともに― くらしのなかの漆芸美」へ行って来ました。
(同時開催「受贈記念 伊万里・染付大皿の美」)
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
現代の日常食卓には漆器はほとんど姿を見せなくなりましたが、ハレの日には今でも揃いの...
「うるしとともに― くらしのなかの漆芸美」へ行って来ました。
(同時開催「受贈記念 伊万里・染付大皿の美」)
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
現代の日常食卓には漆器はほとんど姿を見せなくなりましたが、ハレの日には今でも揃いの漆器が用いられます。
古くから、祝宴の席には統一のとれた揃いの漆塗りのお膳が付きものでした。
象彦(八代 西村彦兵衛)「扇面謡曲画蒔絵会席膳椀具 」
大正時代・20世紀 泉屋博古館
企画展「うるしとともに」では、住友コレクションの漆芸品の数々を、用いられてきたシーンに分け紹介しています。
漆芸が存在しなくてはならないものであった、食事・宴、香会、茶会、能舞台、書斎の5つの場所から漆の魅力を自然と再認識できるよく考えられた展示構成です。
「うるしとともに」展示風景
展覧会の構成は以下の通りです。
シーン1 宴のなかの漆芸美
シーン2 茶会のなかの漆芸美
シーン3 香りのなかの漆芸美
シーン4 檜舞台のうえの漆芸美
特集 漆芸の技法―彫漆・螺鈿・蒔絵
シーン5 書斎のなかの漆芸美
終章 うるしと友に ―漆芸品を贈る
受贈記念「伊万里・染付大皿の美」
毎日の日常生活に欠かせない食事の席から、茶の湯、香道、能楽といった日本の伝統文化のなかで用いられてきた漆芸品。そして文房具としての漆芸品まで。
こうして見ると、日常から特別の席まで日本人の生活の隅々まで漆芸品が存在していたことに驚かされます。
「蜻蛉枝垂桜蒔絵香箱 」江戸時代・17〜18世紀
池田秦真「野菜盛籠図蒔絵額 」1902年
泉屋博古館東京
漆が生活の様々な場面でどのように使われ重用されてきたのかが手に取るように分かる展示構成は、こうした工芸品の展覧会の見せ方としてとても優れていると感じました。
ところで、ひとことで「漆芸」と言ってもモノにより用いられている技法が違います。
第3展示室の冒頭で「特集 漆芸の技法」と題し、彫漆・螺鈿・蒔絵 について作品を紹介しながら丁寧な解説がなされている点もメリハリがありとても良かったです。
一度固まると頑丈な塗膜をつくる漆は、刀による彫刻を可能としました〔彫漆〕。また、塗ってから固まるまで時間を要するという性質も重要でした。漆が硬化するまでの時間が、貝殻をつけたり〔螺鈿〕、金銀粉を蒔いたり〔蒔絵〕する余地になり、多彩な技法が編み出されます。
「仙人図螺鈿食籠 」元時代・14世紀 泉屋博古館
うるしの世界がこれだけ広大で多彩なのは、太古の昔より天然の接着剤、表面に艶と光沢を与える不思議な樹液と共に人々が生活をしてきた証でもあります。
かつて日本やアジア諸国からヨーロッパに渡った漆芸品が、宝物として王侯貴族に愛された理由も分かります。
長い歳月をかけてそれこそ漆を塗り重ねるようにして作り上げた「文化」そのものなのです。
「受贈記念 伊万里・染付大皿の美」展示風景
漆と同じく、ヨーロッパの人々を魅了した陶磁器も同時に展示されています。
これらは生涯に渡り収集し続けた故・瀬川竹生氏の染付大皿コレクションで、近年泉屋博古館が寄贈を受け今回その一部を初お披露目となったのです。
展覧会ポスターもよく見ると漆器に混じり一番下に染付の大皿が載っています。このデザインもとても素敵で気に入りました。
「染付玉取龍文大皿」江戸時代後期・19世紀
泉屋博古館東京(瀬川竹生コレクション)
私たちのくらしを彩ってきた漆芸品と陶磁器の優品を一度に観られる実に贅沢な展覧会です。
1月1日におきた令和6年(2024年)能登半島地震により輪島をはじめ多くの漆作家さんが甚大な被害を受けました。美術館には義援金を募る募金箱も設置されています。
「うるしとともに― くらしのなかの漆芸美」は、2月25日までです。是非是非〜
「うるしとともに― くらしのなかの漆芸美」
同時開催「受贈記念 伊万里・染付大皿の美」
開催期間:2024年1月20日(土)〜2月25日(日)
開館時間:11:00〜18:00
※金曜日は19:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
2月12日(月・祝)は開館、翌2月13日(火)休館
会場:泉屋博古館東京
(東京都港区六本木1丁目5番地1号)
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
主催:公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社
HARIO CAFE
https://hariocafe-lwf.com/
→「NEZUCAFÉ」から「HARIO CAFE」まで。都内で行くべきミュージアムカフェ・レストラン10選
『金継ぎと漆 KINTSUGI & JAPAN 』
加藤利恵子 (著)
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展覧会
2024-01-27T22:38:49+09:00
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