青い日記帳 

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「石の世界と宮沢賢治」
国立科学博物館で開催中の
「石の世界と宮沢賢治」展に行って来ました。


http://www.kahaku.go.jp/

ドーバー海峡の海食崖地形に似ていることから賢治が名付けた「イギリス海岸」(北上川)を持ち出すまでもなく、宮沢賢治(1896〜1933)の作品を読んでいると、名前を聞いたこともないような石や専門的な地質学用語をしばしば目にします。
宮沢賢治は、小学校4年頃(明治39年)から石に興味があり、中学1年には、岩石・鉱物の授業(博物)を受けて本格的に資料採集を行っています。盛岡高等農林学校では地質学を専門として学び、彼の文学作品の多くに鉱物名、岩石名、地層名などの専門用語が使われています。

賢治が採集した標本
岩手大学 農業教育資料館所蔵

賢治の小説を読み進める上で(賢治自身を知る上でも)、そうした石の名前や地学用語を少しでも理解しておくことが如何に大切なのかがよ〜く分かる展覧会です。展示もとてもまとまり(物語性)があり丁寧な解説がなされています。

展覧会の構成はおおまかに以下の通りです。

1.江戸時代・明治時代の石の名前
2.博物館と宮沢賢治
3.「石っこ賢さん」から地質学者へ
4.農学校教諭時代の宮沢賢治
5.文学作品の中の地質学



宮沢賢治作品の中の岩石・鉱物

宮沢賢治の作品の中にでてくるさまざまな岩石や鉱物などが実際の標本で紹介されています。あのお話にこんな石が出てきたかしら?!とすぐにでも本を読み返したくなります。

ぎざぎざの斑蠣岩の岨づたひ
膠質のつめたい波をながす
北上第七支流の岸を
せはしく顫へたびたびひどくはねあがり
まっしぐらに西の野原に奔けおりる
岩手軽便鉄道の今日の終りの列車である
うつうつとしてイリドスミンの鉱床などを考へようが
種山あたり雷の微塵をかがやかし
列車はごうごう走ってゆく
第三紀末の紅い巨礫層の截り割りでも
ディアラヂットの崖みちでも
壊れかかった香魚やなも
どんどんうしろへ飛ばしてしまって
ただ一さんに野原をさしてかけおりる
さうだやっぱりイリドスミンや白金鉱区の目論見は
鉱染よりは砂鉱の方でたてるなだった
それとももいちど阿原峠や江刺堺を洗ってみるか
なほいっしんに野原をさしてかけおりる
わが親愛なる布佐機関手が運転する
岩手軽便鉄道の最後の下り列車である
「岩手軽便鉄道」七月(ジャズ)より



「岩手軽便鉄道」は、北上山地の花崗岩や蛇紋岩地帯を走る沿線の情景を詠んだ詩です。斑レイ岩、イリドスミンの鉱床、ディアラヂットなど、地学を学生時代選択しなかった自分には見慣れない用語が並びます。

作品の一部と共に登場する鉱石なども展示されています。「イリドスミン」が果たしてどんなものなのか気になりますよね〜

宮沢賢治が石に惹かれた理由が少しだけ分かる気がしました。「美しさ」、「多様性」、そして「寡黙」な石の魅力が伝わって来ます。


気のいい火山弾

この他にも「楢ノ木大学士の野宿」、「十力の金剛石」等の作品を取り上げ、作中に登場する様々な石や地学の専門用語を紹介しています。

因みに、宮沢賢治は東京に来て帝室博物館(東京国立博物館)が所蔵していた岩石・鉱物などの自然史資料(天産資料)の展示を見たそうです。現在は、東京博物館(国立科学博物館)に移管されています。

つまり今回の展示室にある資料を賢治が見ていたことになります!

小学校の頃には「石っこ賢さん」と呼ばれた宮沢賢治と石の世界を存分に楽しめる良質な企画展です。何と常設展示入館料のみで観られます。

賢治が愛した「石ころ」たちを観に行きましょう!6月15日までです。


企画展「石の世界と宮沢賢治」

開催期間:2014年 4月19日(土)〜6月15日(日)
開催場所:国立科学博物館(東京・上野公園)
日本館1階企画展示室
http://www.kahaku.go.jp/
開館時間:9時〜17時(金曜日は20時まで)
休館日:毎週月曜日
主催: 国立科学博物館
協力:岩手大学農学部附属農業教育資料館、岩手大学図書館、宮沢賢治記念館、石と賢治のミュージアム
資料提供:林風舎

展示室を見ながらお食事の出来るレストラン 「ムーセイオン」や科博自慢の優れものICカードについて「ぶらり、ミュージアム」で書いています。

特別展「医は仁術」が2014年5月29日、来場者10万人を突破したそうです。セレモニーには女優の栗山千明さんが来館!



特別展「医は仁術」も国立科学博物館にて、同じく6月15日(日)まで開催しています。
展覧会公式サイト:http://ihajin.jp/

展覧会レビュー

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| 展覧会 | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ヴァロットン:「妄想」―大人のたしなみとしての“変態”。
グラン・パレ(仏・パリ)、ゴッホ美術館(蘭・アムステルダム)を巡回し、いよいよ来月日本での開催が迫ってきた「ヴァロットン展」をより深く楽しむ為のスペシャルなトークイベントが、青山ブックセンター本店で行われます。


http://www.aoyamabc.jp/culture/vallotton/

その名も名付けて、「こんな画家がいたのか!」 フェリックス・ヴァロットンを巡るトークイベント「妄想」―大人のたしなみとしての“変態”。

顔ぶれもタイトルに冠せられた「変態」の名称に相応しい?!強烈な個性のゲストを迎えてのトークショーです。


トルコ風呂》 1907年 油彩、カンヴァス 130.5×195.5cm ジュネーヴ美術・歴史博物館  ©Musée d'art et d'histoire, Ville de Genève

「ヴァロットン展」@三菱一号館美術館公式サイト
http://mimt.jp/vallotton/

「こんな画家がいたのか!」 フェリックス・ヴァロットンを巡るトークイベント
「妄想」―大人のたしなみとしての“変態”。


開催日時:2014年6月28日(土)18:00〜20:00
出演:山下裕二さん、高橋明也さん、鈴木芳雄さん(モデレーター)
会場:青山ブックセンター本店内・大教室
定員:110名様
受講料:1,944円(本体1,800円+税)
詳細:http://www.aoyamabc.jp/culture/vallotton/

微炭酸ブームに象徴されるように、出来るだけライトなものを嗜好する人々が多い中、敢えて灰汁の強い(強過ぎる?!):山下裕二さん、高橋明也さん、鈴木芳雄さんを登壇者として起用するあたり、担当者のしたり顔が目に浮かんできます。


山下先生と高橋館長がどのように「大人のたしなみとしての“変態”。」を語るのかヒジョーに気になりますよね。

3人とも専門ジャンルは違いますが、一旦話し出すとその作家、作品に対する情熱をその後のスケジュールなど全く気にすることなくしゃべりまくります。


夕食、ランプの光》 1899年 油彩、板に貼り付けた厚紙 57×89.5cm パリ、オルセー美術館 Paris, musée d'Orsay

ヴァロットンのこんな絵に描かれている穏やかな状態にならないことだけは、断言できます。暇つぶしなんて勿体ないです。手帳やiPhoneのカレンダーに「2014年6月28日(土)18:00〜20:00」としっかり書き込んでおきましょう。

山下裕二先生と高橋明也館長とのトーク自体が楽しみでもあります。

お申込み及び詳細については青山ブックスクールのサイトをチェックです。
http://www.aoyamabc.jp/culture/vallotton/

このトークを皮切りに、「ヴァロットン展」会期中にさまざまな会場で ヴァロットントークが豪華なメンバーにより開催されます。もうすぐあの荻窪のカフェで開催されるイベントも募集開始となります。乞うご期待!


フェリックス・ヴァロットン−冷たい炎の画家

会期:2014年6月14日(土)〜9月23日(火・祝)
会場:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
開館時間:10:00 〜18:00(金曜(祝日除く)のみ20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(但し、祝日・振替休日の場合は開館/9月22日(月)は18時まで開館)
主催:オルセー美術館、RMN-グラン・パレ、ゴッホ美術館、 三菱一号館美術館、日本経済新聞社、テレビ朝日
特別協力:ジュネーヴ美術・歴史博物館、ローザンヌ州立美術館
後援:スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
助成:スイスプロフェルベティア文化財団
協賛:大日本印刷
巡回先:パリ、グラン・パレ 2013年10月2日〜2014年1月20日
アムステルダム、ゴッホ美術館 2014年2月14日〜6月1日
総合監修:ギ・コジュヴァル(オルセー美術館 館長)
監修:イザベル・カーン(オルセー美術館 学芸員) マリナ・デュクレ(フェリックス・ヴァロットン財団 学芸員) カティア・ポレッティ(同)

「ヴァロットン展」@三菱一号館美術館公式サイト
http://mimt.jp/vallotton/

※「ヴァロットン−冷たい炎の画家」展と同時に、施設改修工事のため休館中の静嘉堂文庫美術館の所蔵品が所蔵する中国・清時代(1636〜1912)に作られた単色釉(たんしょくゆう)磁器10件が展示されます。
→詳細はこちらから。


「バルテュス最後の写真 ―密室の対話」
会場:三菱一号館美術館 歴史資料室(東京・丸の内
会期:2014年6月7日(土)〜9月7日(日)
公式サイト:http://mimt.jp/balthus/
「ポラロイド・カメラは写真を撮るために用いたのではなく、一つの絵の道具としておりました。私は、バルテュスの目を通した時点で、カメラは鉛筆であり、筆であると思うのです。写真に表れた光や影にまで、バルテュスの考察の軌跡が色濃く残っています。」
最晩年に描き上げた「マンドリンと少女」は、手の自由がきかなくなると、鉛筆をポラロイドに持ち替えモデルを「スケッチ」したのです。

「バルテュス展」レビュー

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「描かれたチャイナドレス」展ブロガーナイト
ブリヂストン美術館で現在開催中の「描かれたチャイナドレス」展にてブロガー内覧会を開催します。
展覧会レビュー


http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

大正時代、日本でわき起こった中国趣味は文学のみならず、美術の世界でも作家に新たな創作意欲を掻き立てる契機となりました。

1910年代から40年代にかけて日本人洋画家が描いた中国服の女性像約30点で構成される「描かれたチャイナドレス」展は、非常にニッチな側面から日本の近代化の一端を垣間見んとする優れたテーマ展示です。


展示風景(展覧会イメージの赤で統一された展示室)

「描かれたチャイナドレス」 ブリヂストン美術館
はろるど

なぜ日本人はチャイナドレスが好きか?
大戦前の複雑な心境が生んだミステリー

さて、この「描かれたチャイナドレス展」の魅力をより深く知って頂く為に、企画担当者によるギャラリートーク付きの貸切りの夜間特別鑑賞会を開催することになりました(拍手)

参加資格はブログ、Facebook、Twitterのいずれかのアカウントをお持ちであればOK!入館料(観賞料金)込みの参加費はたったのワンコイン(500円)という破格値です。

会場を貸し切りで、担当学芸員(貝塚さん)の生の解説が聴けて、更に写真撮影も可能(その他特典満載!概要には記していませんが、この他にも更に…)とあれば参加しない手はありません。

既にこの展覧会をご覧になられた方でも参加しやすいですね、これなら。



【開 催 概 要】
■開催日:2014年6月12日(木)18:30〜20:00(受付:18:10〜)
 企画担当者による展示解説18:40〜19:20
■参加資格:ブログ、Facebook、Twitterのアカウントをお持ちで展覧会の魅力を発信してくださる方。
■参加費:500円(税込)
■定員:100名(先着順)
■ブリヂストン美術館(東京都中央区京橋1丁目10番1号)
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/
■参加特典
特典1:企画担当者によるギャラリートーク(あるいはスライドトーク)。
解説:ブリヂストン美術館学芸部長 貝塚健(18:40〜19:20)

特典2:参加者のみ貸切りの夜間特別鑑賞会。

特典3:「描かれたチャイナドレス」展の展示室のみ写真撮影可。(一部の作品を除く)
※撮影に関しては、当日配布する撮影に関する注意事項に従ってください。

特典4:ティールーム《ジョルジェット》にてコラボメニュー“シノワズリティー”をウェルカムドリンクとしてサービス。(18:10〜19:00)

特典5:中国服(小物でも可)を着用の方には粗品をプレゼント!

■申込方法:氏名(本名)、ブログ、Twitter、Facebookのアカウントを明記の上、以下のアドレス宛にお申し込みください。
 ↓
bmanight2014@bridgestone-museum.gr.jp

・ブログ等の内容が不適切と判断される場合は参加をお断りすることがありますので、予めご了承ください。
・受付が完了しましたら、メールを返信いたします。イベント当日は、受付完了メールのプリントアウトか、その画面を受付にてご呈示ください。


特製チラシも作ってもらいました〜

■応募〆切:6月10日(火) 
■お問い合わせ Tel. 03-3563-0241(広報)
協力:青い日記帳 http://bluediary2.jugem.jp/

「描かれたチャイナドレス」展ブロガーナイトに参加して、展覧会のレポートをしてみませんか?当日は展示室での写真撮影が可能ですので、中国ファッションを身につけて、是非ご参加ください!

みなさんのご参加お待ちしております!!


これで視線を独り占め! チャイナ服 ドレス パーティードレス

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「もののけ来るぞ!」&「江戸妖怪大図鑑」
子どもたちの心をつかんで離さない「妖怪ウォッチ」ですが、もともと大人も子どもも妖怪や物の怪が大好きな日本人。

『風の又三郎』で風に人格を持たせても何の違和感もなく読み進められるのは、妖怪好きの現れ以外の何物でもありません。

今年は大規模な妖怪の展覧会(千葉で「もののけ展」、都内で「妖怪展」)がそれぞれ開催されます!



「もののけ来るぞ!」
千葉県立中央博物館

http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57

房総の水辺に棲む河童、山に棲む天狗や鬼、浮世絵にえがかれたもののけ、江戸時代のナチュラリストである博物学者が研究したさまざまな「もののけ」たちを5回に分け紹介する「もののけ来るぞ!」展

会期は2014年5月10日から2015年2月22日まで。何と9か月にも渡って開催されます。テーマごとに5回に分け開催。日程は以下の通りです。

河童
5月10日(土)〜6月15日(日)

浮世絵の中のもののけ
6月28日(土)〜7月27日(日)

近世博物学の中のもののけ
9月6日(土)〜7月27日(日)

天狗
10月18日(土)〜11月3日(月・祝)


1月24日(土)〜2月22日(日)


コンプリートしたらマイもののけが思わず憑いてくる?!なんてことはないですよね。


久保木清淵作「江戸本所木場ニテ所得怪獣図
香取市教育委員会所有

各回ごとに「もののけトーク」(当日受付・無料)も開催されます。

あまり、頼りにならない千葉県立中央博物館のサイトですが、要チェックです。
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57

都内では、浮世絵専門美術館の太田記念美術館で「江戸妖怪大図鑑」が開催されます。こちらもこちらでかなりの気合の入れようです。



「江戸妖怪大図鑑」
太田記念美術館

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

浮世絵版画における妖怪画の全貌を探るため、会期を3部に分け、「化け物」「幽霊」「妖術使い」という異なるカテゴリーで掘り下げていくとのこと。きっと満足度の高い展覧会となるでしょうね〜

会期:2014年7月1日(火) 〜 9月25日(木)
第1部 【化け物】7月1日(火) 〜 7月27日(日)
第2部 【幽霊】8月1日(金) 〜 8月26日(火)
第3部 【妖術使い】8月30日(土) 〜9月25日(木)
(第1部・第2部・第3部で展示替えあり)

休館日:月曜日 
※祝日の場合は開館、翌火曜休館
7月28日(月)〜7月31日(木)、8月27日(水)〜8月29日(金)

開館時間:10:30〜17:30 
(入館は閉館時間の30分前まで)

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/


歌川国芳「梅初春五十三次
個人蔵

鬼や天狗、土蜘蛛などの「化け物」や、お菊やお岩などの「幽霊」、蝦蟇や蛇を操る「妖術使い」。浮世絵には、見る者を怖がらせる迫力あるものから、思わず笑ってしまうようなユーモラスなものまで、さまざまな妖怪たちが描かれています。葛飾北斎や歌川国芳の代表作はもちろん、菱川師宣から月岡芳年まで、総展示数は約270点。

「妖怪ウォッチ」に心奪われているお子さんを連れて、今年は原宿と千葉へ“本物の妖怪”を見せに行きましょう!!

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| その他 | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
トーハク本館リニューアルオープン!
東京国立博物館本館1階15〜19室が去る4月15日(火)装いも新たにリニューアルオープンしました。
http://www.tnm.jp/


本館18室 近代の美術

本館15〜19室と言われてもピンとこないかと思いますので、まずは平面図でも。



場所が確認できたら、15室から順番に見て行きましょう。


15室 歴史の記録

ここではトーハク所蔵の地図、拓本、写真等の歴史資料コレクションが展示されています。



絵画などに比べ地味な展示品ではありますが、トーハクを訪れた際は必ず立ち寄りたい展示室のひとつです。

天井にLED照明が確認できます。また展示ケースもゆとりのあるものに様変わりしています。ここでは写真展示も見逃せません。


新たに設置された自動ドア

ラウンジを通り、16室へ向かいます。

おっと、その前に。ラウンジも見どころ沢山あります。


井浦新の美術探検 東京国立博物館の巻』の表紙はここで撮影されたものです。

今回のリニューアルを機になんとラウンジから庭園を眺めることの出来るテラスへ出られるようになりました!


庭園テラス

外の新鮮な空気を思い切り吸って、気分をリフレッシュさせ展示室へ戻りましょう。

次は16室です。


16室 アイヌと琉球

ここもこれまでは、薄暗い展示室でしたが、かなり印象が変わりました。



高透過・低反射のガラスを使ったトーハクがはじめて導入した展示ケースに、アイヌの人々の「魂」が。

コーナーにある17室 保存と修理の部屋を直角に曲がり、最も広い18室へ。


18室 近代の美術



今、注目を浴びている明治工芸の名品が並びます。また上村松園などの近代日本画も展示替えをしながら紹介。いつ行っても違う作品に会えます。


高村光雲「老猿」(重要文化財)

こんな怖そうな顔してますが、新しい展示室がどうやらお気に召したようです。


19室 みどりのライオン

体験コーナーとしてポストカードを作ったり、e国宝を見たり出来る5つの体験コーナーが設けられています。いつでも誰でも無料です。


正面チケット売場も「正面プラザ」として装いも新たにオープンしました。


埴輪のゆるキャラ 本名は「あずまひろし」です
(東京国立博物館)

この「二人」に関してはこちらで!

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不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
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